モバイルWiFiルーターでも特に高速な通信を可能にしているWiMAX。
UQコミュニケーションズ社の提供しているルーターで、ワイモバイル社のモバイルWi-Fiとよく比較されます。
WiMAXの対応エリアは年々拡大しており、通信容量のプランも様々なものが用意されているため、非常に人気がある端末となっています。
今回はそんなWiMAXを導入したけどなぜか繋がらない!急に繋がらなくなった!
という方に向けて、その原因と対処方法について詳しく解説していきます。
目次
1.WiMAXが繋がらない?6つの原因チェックリストとその解決策
WiMAXが繋がらない時は、主に6つの原因があります。
- 速度制限にかかっている?
- 障害物が多い場所にいる?
- WiMAXの対象エリア内にいる?
- 近くに他のWiFiは飛んでいない?
- 通信障害は起きていない?
- 端末は正常に動いている?
それぞれ詳しい原因と、どうすれば解決できるかを解説していきます。
一つ一つチェックしてみてくださいね。
☑︎1.速度制限にかかっている?
WiMAXにはプランによって快適に回線を使用できる容量が決まっています。
この容量を超過すると速度制限にかかり、一時的もしくは翌月になるまで通信速度がかなり下がる事になるので注意が必要です。
主にギガ放題プランか、7GB通常プランからの選択となりますが、ギガ放題プランの場合でも一時的な制限がかかることがあります。
制限速度に関しては1Mbpsで、普通の動画程度なら視聴できる速度です。しかし状況によっては繋がらなくなることもあるので気を付けておきましょう。
解決策:解除されるまで待つ
ギガ放題プランの場合は、3日間の内にトータルして10GBを超過すると速度制限が実施されます。
こちらは速度制限になっても、翌日18時から2時の間、約8時間の制限時間となるためその時間を避けて使用すればさほど影響はありません。
7GB通常プランの場合は月間のトータルで7GBを超過すると速度制限が実施され、翌月になるまで解除されません。
そのためインターネットをヘビーに使うという方には不向きのプランとなっています。
解決策としては解除されるまで待つことになりますが、なるべく容量超過せず上手に回線を利用することが大事です。
☑︎2.障害物が多い場所にいる?
WiMAXには、障害物が多いと電波が届きにくいという弱点があります。
数センチ動かしただけでも電波が弱くなったり強くなったりするので気を付けましょう。
これは直線的に進む電波の特性によるもので、障害物に当たる度に電波は弱くなります。
室内でも繋がらなくなることがあるので、置き場所についてはかなり繊細であることを念頭に置いておきましょう。
また近隣が障害物の多い住宅などの場合でも、基地局の電波が入りにくくなることがあるのでその点に関しても注意が必要です。
解決策:置く場所を変えてみる
家の中でどの場所に置くのが最適か、様々な場所でテストを行って解決してみましょう。
おすすめのテスト方法は以下の通りです。
- 窓際・・・基地局の電波を入りやすくする
- 高い位置・・・床から2mほど高いと電波を拡散しやすくなる
- 周りに障害物を置かない・・・棚の中や横などに物を置く事も電波を遮断する原因になる
それでも上手く繋がらない場合は、パラボラアンテナなどを使用することも検討してみましょう。
パラボラアンテナというと屋根についているものを想像しがちですが、それではありません。
ダイソーなどに売っているものを組み合わせてると自作のパラボラアンテナが作れるのですが、それがWiMAXの電波を拡張する手助けをしてくれるのです。
☑︎3.WiMAXの対象エリア内にいる?
WiMAXは現在日本の人口の多い主要な地域は、ほぼカバーできるほど広い範囲をサポートしています。
もし離島や、山の中、周囲に住宅の少ない場所などであった際は、WiMAX対象エリア外の可能性があるので注意しておきましょう。
また旧式のWiMAXを使用している場合は、徐々にエリアが縮小されているため新型のWiMAXを購入する必要があります。
こちらは無償での買い替えプランも存在していますので、もし古い機種を使い続けている場合は新型の導入も視野に入れておきましょう。
解決策:対象エリア内かどうか調べる
「UQ WiMAX」の公式ページで、現在住んでいる場所が対象エリアに入っているかを調べることができます。
詳しくは「WiMAXはどこでも使える?使えるエリアの検証方法を解説!」の記事で解説していますので、気になる方はチェックして下さいね。
サイトのサービスエリアマップから、都道府県を選択して自宅付近の色をチェックします。
ピンク色になっていれば対象エリアになりますので確認してみましょう。
またピンポイントエリア判定で住所を入力すれば、○、△、×で判定結果が出ます。
△でも問題なく使える場合が多いですが、×の場合はサポートされるまで使用できないことになるので気をつけましょう。
☑︎4.近くに他のWiFiは飛んでいない?
集合住宅などの場合特に注意が必要となるのが、他のWiFiと干渉し合って繋がらない可能性があることです。
WiFiの電波は干渉しやすい性質があり、電化製品などが発する電波などにも影響を受けやすいため気をつけておく必要があります。
また都会などでフリーWiFiスポットや、企業などのビルや商店から強いWiFiが飛んでいる可能性もあるのでこちらにも気をつけましょう。
自宅内で複数のWiFiやBluetoothなどを使用している場合も同様に干渉し合う可能性があります。
解決策:Ghzを切り替え、それでも無理なら端末を再起動
WiMAXは2.4Ghzと5Ghzがあり、これらを切り替えることで対処できる場合があります。
2.4Ghzは電化製品などでよく使われている周波数なので、同じ周波数同士で干渉し合って繋がらないことがあります。
そういうときは、5Ghzに切り替えてみましょう。
5Ghzの場合はWiFでしか使用されない周波数なので、電化製品などに干渉されることはありません。
また、周囲のWiFi同士で干渉し合って端末がエラーを起こしていることも考えられます。
この場合は端末自体を再起動させることで復旧することがあるので試してみてください。
☑︎5.通信障害は起きていない?
ごく稀な確率ではありますが、WiFiを提供している基地局が通信障害を起こしていることがあります。
急に繋がらなくなったという場合には、一度「UQ Communications公式の障害情報」で情報をチェックしてみましょう。
各地域での障害情報が掲載されており、復旧情報についても逐一更新されるようになっています。
障害が発生した場合はしばらく繋がらないですが、概ね当日には復旧されることが多いです。
解決策:5Ghzに切り替えてみる
また基地局での通信障害ではなく、2.4Ghzの干渉などの通信障害も考えられます。
この場合は5Ghzに切り替えることで解決できる可能性が高いです。
初期設定では2.4Ghzになっていますが、こちらは簡単な操作で切り替えることが出来ます。
Wシリーズの場合は、メニューから設定、通信設定からWiFi設定で5Ghzを選択。
WXシリーズの場合は、クイック設定のWebで5Ghzを使用するを選択、端末の無線LAN帯域切替で5Ghzを選択します。
☑︎6.端末は正常に動いている?
以上の解決策を試しても繋がらない場合は、端末自体に故障が発生している可能性があります。
落下や高熱、水没には特に弱く、心当たりがあれば一度ランプやディスプレイが正常に機能しているかをチェックしてみましょう。
また見た目には分からなくても内部で断線していたり、基盤やアンテナが損傷していることも考えられるので、どうしても繋がらない場合は修理に出す事を検討しましょう。
この時、保証書や購入時のレシートも準備しておくことが大事です。
解決策:auショップで端末に異常が無いか見てもらう
故障の可能性がある場合、近くのauショップで端末の異常をチェックしてもらいましょう。
WiMAXの各機種は、基本的にはauショップでの修理見積もりや取り扱いしている場合が多いのでこちらで確認することが出来ます。
また購入から14日以内の際はWeb上のUQお客さまセンターでの対応となるので、問い合わせてください。
状況によってはメーカーへの直接問い合わせになることもあり、保証期間は出荷から1年となるので気をつけておきましょう。
2.よくあるQ&A
WiMAXでよくあるQ&Aについて紹介していきます。
- WiMAXは電波が弱い?
- WiMAXの通信速度は遅い?
こちらはモバイルWiFiルーターを選ぶ際によくある質問内容で、実際のところはどうなのかについて解説していきます。
これから購入を検討している方、買い替えを検討されている方も是非ご参照ください。
WiMAXは電波が弱い?
WiMAXの電波についてついてですが、結論から言うと電波自体は弱くありません。
ただ、周囲を高いビルに囲まれていたり、山に囲まれているなどといった障害物に対しては弱くなっています。
使用する環境に電波の強弱が左右されるということを念頭に置いて、自身で使用する環境下で快適に使用できるかを検討することが必要になります。
WiMAXの通信速度は遅い?
WiMAXの通信速度は遅いかどうかについてですが、こちらはモバイルWiFiルーターの中ではかなり速いと言えます。
最新機種では理論値で光回線と同程度の通信速度を出せるほどに進化しており、上り下り共に余裕のある通信速度を実現しています。
また他社のモバイルWiFiルーターと比較しても速度面では勝っていますので、遅いということはありません。
まとめ
今回はWiMAXが繋がらない時の解決策について紹介しました。
年々利用者も増えていることで各種サポートに関しても手厚くなってきており、今後さらに便利になっていくことが期待される端末となっています。
その一方で、通信障害というものは今後も必ず発生してしまうものだと思います。
いざ使いたいと思った時にWiMAXが使えなくては、モバイルWiFiを持ち運んでいる意味がなくなってしまいます。
通信障害が起こった時の対処法を正しく知り、適切に対応できるようにしておきましょう。