WiFiで繋ぐことができるタイプのスピーカーに関してお調べではないでしょうか。
遠隔で音楽再生できる、AIにも対応しているといった、多機能なモデルについても続々と登場してきており今後の普及に関しても期待できるものです。
今回はこちらのスピーカーについて、どういった仕組みやメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
またBluetoothとの違いや注意点についても紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
目次
1.WiFiに接続できるスピーカーとは
こちらのスピーカーの特徴としては、WiFiというネットワーク環境を介して音楽を再生することができるという点です。
またAIに対応した呼びかけて操作を行うタイプのスピーカーもこちらに当てはまり、インターネットの情報をキャッチすることができます。
従来のスピーカーであれば有線と端末を接続して再生させるのが一般的で、プレイヤーであれば直接ディスクを投入して再生するものが一般的でした。
しかしこちらのスピーカーであれば本体で直接インターネットに接続できるため、ケーブルを使うことなく音楽再生を行うことが可能です。
各音楽ストリーミングサイトに対応しているモデルであれば、専用のアプリからスマホで操作して再生するといったこともできるようになります。
また接続する端末に制限がないため、様々な用途に応じた利用をすることも可能です。
1−1.Bluetooth対応スピーカーとの違い
こちらのスピーカーと似た機能があり、無線接続スピーカーの先駆けとなったBluetooth対応のスピーカーとの違いについて解説していきます。
まずそれぞれの違いに関する主要なものについて表記しておくので、チェックしてみてください。
ハイレゾ音源 | 通信距離 | ルーターの必要性 | |
WiFi対応スピーカー | 対応している | 最大で100メートル程度 | 必要 |
Bluetooth対応スピーカー | 対応していない | 最大で10メートル程度 | 不必要 |
BluetoothとWiFiの違いに関しては主に通信規格が異なっており、通信速度が前者が最大24Mbpsに対して後者は最大6.9Gbpsと大きく差があります。
これによって音質面や利用できるデータに差がありますが、Bluetoothの方が電力の消費を抑えることができるといったメリットもある点が魅力的です。
またルーターを使わずに音楽再生することができるため、屋外での利用にも適しているといった点もBluetooth対応スピーカーの特徴となっています。
2.WiFiにスピーカーを接続するメリット
WiFiに対応しているスピーカーを利用する上でのメリットに関して、主となる4点をそれぞれ詳しく紹介していきます。
- 音質の劣化が少ない
- 高音質ハイレゾ音源に対応できる
- 複数の機器と接続できる
- DLNA対応ならより楽しめる
こちらを理解しておくことで利用の幅も広がるため、チェックしてみてください。
またBluetooth対応のスピーカーでデメリットとなっていた面を克服しているものも多いですよ。
メリット1.音質の劣化が少ない
WiFi対応スピーカーの方が、Bluetooth対応スピーカーよりも音質の劣化が少なく、高音質で音楽再生を楽しむことができます。
これは通信規格の転送速度に影響によるもので、有線接続のタイプと比較しても遜色ない程度の音質で音源を再生することが可能です。
またBluetoothの場合では、周波数帯域が2.4GHzのみの対応となっているため電波の干渉を受けやすく、音質が劣化しやすい点がありました。
これに対してWiFiであれば周波数帯域を使い分けることができるため、音質の劣化を少なくさせることができるようになっています。
メリット2.高音質ハイレゾ音源に対応できる
ハイレゾ音源とは、圧縮されている音源とは格段に高音質であることを可能にしている音楽フォーマットのことです。
現在多くのアーティストが楽曲でこちらの音源を採用しており、ライブ感や繊細な音が楽しめることもあってオーディオにこだわりがある場合も満足できる内容となっています。
一部のWiFi対応スピーカーではこちらの音源の再生にも対応しており、より高音質な環境で音楽を楽しめるように工夫されている点が特徴的です。
また今後もハイレゾ対応音源については増えていくことが期待されており、より臨場感のある音響を自身の好きな楽曲で再生することができます。
ハイレゾ音源に近づけることはできる
ハイレゾ対応のスピーカーを使用していても、接続機器側でハイレゾに対応していない場合にはハイレゾを楽しむことができない点には注意が必要です。
こちらは主にサウンドボードの機能による影響が大きく、パソコンであってもハイレゾ音源の高音質なサンプル周波数に対応していないことがあります。
そのため別途に変換する機器が必要となるといったことがあるため気をつけておきましょう。
ただしハイレゾ音源レベルの高音質で再生できるスピーカーも登場してきており、こちらを利用すれば限りなく劣化の少ない状態で臨場感のある音を楽しむことも可能です。
メリット3.複数の機器と接続できる
複数の機器や複数のスピーカーで利用したい、という場合にもWiFiで接続を用いれば可能となることがメリットとして挙げられます。
複数の機器で接続を行うことができれば、スマホやタブレット等で操作を使い分けながら途切れさせることなく音楽を再生することが可能です。
ルーターの範囲内であれば遠隔での操作も可能となっていることから、設置場所に関する問題もクリアできるといった点も魅力となっています。
また多くのスピーカーで利用したいといった際にも、同時に接続を行って再生を行うことができるといった点でも利便性が高いです。
HDMIケーブルでテレビとも接続可能
テレビとスピーカーの両方でHDMIの端子に対応していれば、HDMIケーブルを用いた接続においても可能となっています。
こちらはテレビの出力をスピーカーにさせたいといった際にも特に便利で、活用の幅を広げることができるといったものです。
テレビに搭載されているスピーカーは、主に人の声を中心とした帯域が強調されているため、音楽を再生するには不向きであることがあります。
このためもし高音質なスピーカーでテレビ音声を楽しみたい、といった際にはこういった接続も可能です。
メリット4.DLNA対応ならより楽しめる
DLNAとは、主に家庭内で同じネットワークを用いてデータを共有するシステムのようなもので、LANを通して音楽や映像をやり取りすることができるガイドラインです。
使用している機器やスピーカーがこちらに対応していれば、より簡単に接続を行って音楽を再生することができるようになります。
またDLNAで構築されているネットワークで保存された音源を、手軽に他の機器へと共有することができるといった面でも有効的です。
音源ファイルを格納するためのNASを利用した方法が一般的で、特に大容量のデータを扱う場合には便利となっているため参考にしてみてください。
3.WiFiとスピーカーの接続方法
実際にスピーカーとWiFiを繋ぐ上で、どういった手順を行うことで可能となるのかについて解説していきます。
こちらは機器によって詳細な方法が異なりますが、一般的な手順についてそれぞれ紹介しますので参考にしてみてください。
- 接続に必要なものを用意する
- 無線LANを接続・設定する
- 無線LAN親機とスピーカーを接続する
- スピーカーの設定を完了する
上記4つの手順を踏まえることで接続することが可能となりますが、それぞれどういった点に気をつけるべきかを説明していきます。
方法1.接続に必要なものを用意する
まずスピーカーとの無線LAN接続を行う際に必要となるものについて、どういったものを用意すればいいかを紹介していきます。
- スマホやパソコンといった端末
- 端末から音楽を再生するためのソフトウェア(iTunesやWindows Media Player等)
- 無線LANルーター
- WiFi対応スピーカー
概ね上記の4種類が必要となります。
全て無線LANに対応している必要があるため、古い機器を利用している場合には繋ぐことができないこともあるため注意しておきましょう。
またルーターの通信速度によっては正常に再生することができないことがあるため、なるべくストレスの無い通信速度が出せるような環境を整えておくことも重要となります。
方法2.無線LANを接続・設定する
まずルーター側の設定でWPS機能が搭載されている場合は、こちらで接続を行うことも可能となっているため有効になっているかを確認しておきましょう。
またパソコンから接続を行う際には、設定の際に有線LANケーブルが必要となる機種もあるため事前にチェックしておく必要があります。
ルーター側の設定でWPS機能ではなく、AOSSやらくらく無線スタートのボタンによって接続を行うことができるタイプのものもあるため、有効にしておくと安心です。
またスピーカーの種類によってはアプリで接続を行うことができるタイプもあるため、どういった接続方法に対応しているかは機器ごとに確認する必要があります。
基本的には端末とルーターが正しく接続されているかをチェックしておくことが重要です。
方法3.無線LAN親機とスピーカーを接続する
端末とルーターの接続ができていれば、次にスピーカーとルーターを接続させる方法へ進みます。
こちらはスピーカーにおいてDirect接続やWPSによる接続といった方法が、メニューで選択することができることが多いため繋ぎたい手順に沿って設定しましょう。
スピーカーを受信待機状態にさせることで、ルーターとの接続を行うことができるようになります。
WPS機能を搭載していないスピーカーの場合にはSSIDを直接確認して、アドレスバーへ入力を行うことで接続する方法もあります。
使用しているスピーカーの種類によって細かい表示は変わりますが、ルーターとスピーカーが正しく接続されたら音源を再生することができるかのチェックをしてみましょう。
方法4.スピーカーの設定を完了する
上記のルーターとスピーカーの設定を行ったら、端末の音源が再生できるかをテストします。
まず音楽再生アプリを立ち上げて、出力先にスピーカーのモデル名が表示されているかを確認することで接続が正しく行われているかをチェックすることも可能です。
スマホの場合、iPnoneではAirPlayがこちらに該当しますが、Androidでは機種によって設定方法も変わるため無線スピーカーへの出力についてチェックしてみましょう。
こちらの出力先を設定した上で、音楽ファイルを再生するとスピーカーから音源が流れる手順となっており正しく出来ていれば設定完了となります。
もし鳴らないといった際には端末側、スピーカーのボリュームに関してゼロになっていないか、対応しているファイル形式の音源であるかについては注意しておきましょう。
4.WiFiにスピーカーを接続する時のポイント
無線LAN経由でスピーカーを接続するには、注意しておくべきポイントが3つあります。
- WiFiルーターの設置場所を工夫する
- 接続する電波の周波数を選ぶ
- 給電方式の違いにも注目する
こちらは上手く再生することができないといった際にも、有効な解決方法となることがあるので参考にしてみてください。
ポイント1.WiFiルーターの設置場所を工夫する
もしルーターとスピーカーの位置、端末とルーターの位置が良くない場合には接続が不安定となり正常に再生できないことがあるため注意が必要です。
こういった際には設置場所を工夫することで対処することが可能となっているため、気になる場合にはそれぞれの位置を移動させてみてください。
- できるだけ自宅の中心に置く
- できるだけ高い場所に置く
自宅中心にルーターを設置することで広範囲に電波が届きやすく、床置きよりも高い位置であるほど電波は届きやすくなります。
周囲に障害となる物がないかについても確認した上で設置を試してみてください。
WiFiの設置位置について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
ポイント2.接続する電波の周波数を選ぶ
WiFiの電波には2.4GHzと5GHzの周波数帯域が主に使われていますが、それぞれ違った性質があり接続強度にも影響するためチェックしておきましょう。
周波数 | 通信速度 | 電波干渉 |
2.4GHz | 遅い | 他の電波の干渉を受けやすい 物を貫通しやすく広範囲に広がりやすい |
5GHz | 速い | 物体の干渉を受けやすい 電波の干渉を受けにくい 直線的に進むため届く範囲が狭い |
上記のような差があり、周波数を使い分けることで綺麗に再生できることがあります。
どちらか一方しか対応していないこともある点には注意が必要ですが、もし接続が安定しない際にはこちらの方法も試してみてください。
周波数による違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。
ポイント3.給電方式の違いにも注目する
WiFiに対応したスピーカーの多くは、コンセントから給電を行うタイプのものが一般的となっているため持ち運んで利用したい場合には注意が必要です。
もし屋外で利用を考えている場合には、バッテリータイプのルーターを選択するかBluetoothでの接続ができるスピーカーを利用することも視野に入れておきましょう。
また屋外に持ち運んでWiFi対応スピーカーを利用する場合には、モバイルルータータイプのルーターが必要となることもあります。
どういった使い方を考えているかによって必要な機能が変わってくるため、導入する前に確認しておくことが重要です。
まとめ
今回はWiFiを利用したスピーカーとの接続に関して解説していきました。
WiFi対応スピーカーは、AIの機能等が搭載されたものも多く生活を便利にしてくれる点もあり今後更なる発展も期待できるものです。
Bluetoothで接続するスピーカーよりも音質が良いといったメリットがあり、音楽ストリーミングサイトからの再生にも便利となっています。
もし今後無線接続可能なスピーカーの導入を考えている方は参考にしてみてください。
おすすめのWi-Fiが知りたい方は、コムナビというメディアの以下の記事でも詳しく解説しています。より詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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