家族や友人などとのやり取りやSNSなど、海外に行くときもネット環境は欠かせないですよね。
海外に行く予定の方は以下のような悩みをお持ちではないですか?
- 海外でネットを使う方法にはどのようなものがある?
- 海外でのネット利用による高額請求を防ぐにはどうしたら良い?
- キャリア回線は海外でも使える?
- 海外でネットを利用する時の注意点が知りたい
そこで今回は、海外でネットを使う方法を全て解説し、それぞれの料金やセキュリティ、通信速度まで比べてみます。
海外でネットを使って通話をする方法まで解説しますので、海外でネットについて悩みたくない方はぜひ参考にしてください。
目次
海外のネット利用による高額請求を防ぐには?
「海外旅行に行ったら、たった数日の海外旅行で十数万円の請求がきた」なんて話を聞いたことがありませんか?
海外旅行に行って、旅行代金と同じくらいの高額請求が来るなんて絶対に避けたいですよね。
海外でのネット使用で高額請求を避けるためには以下の3点を必ず行いましょう。
- データローミングをオフにする
- モバイルネットワーク通信をオフにする
- 機内モードをオンにする
ここでは海外のネット利用による高額請求を防ぐ方法について解説します。
データローミングをオフにする
データローミングとは、契約している携帯電話会社の電波の届かない海外などに行ったとき、現地の携帯電話会社の電波を利用できる仕組みのこと。
よく「海外旅行から帰国後、高額請求をされた」というのは、データローミングによって自動的に海外の携帯会社の基地局の回線に接続してしまうことが原因です。
データローミングはiPhoneの場合
- 設定
- モバイルデータ通信
- 通信のオプション
- データローミング
でオフにすることができます。
帰国後の高額請求を避けるためにも、海外に行く際はデータローミングを必ずオフにするようにしましょう。
モバイルネットワーク/モバイルデータ通信をオフにする
契約している携帯電話会社の回線をオン/オフにできる機能のことを
- Androidの場合「モバイルネットワーク通信」
- iPhoneの場合「モバイルデータ通信」
と言います。
モバイルネットワーク/モバイルデータ通信がオンになっているときは、携帯電話会社の回線に繋がり、オフになっているとWiFiのみの利用ができるということです。
海外に行く際は、このモバイルネットワーク/モバイルデータ通信もオフにするようにしましょう。
モバイルネットワーク/モバイルデータ通信をオンにしていると、国によってはキャリアの海外パケットプラン対応回線に勝手に繋がってしまう可能性もあります。
データローミングだけオフにしても、準備は万全ではありません。
きちんとデータローミングとモバイルネットワーク/モバイルデータ通信の両方をオフにするようにしましょう。
機内モードをオンにする
機内モードとは飛行機内でスマホの通信を切断するための機能のこと。
機内モードでは以下の4つの機能が停止されます。
- キャリア回線によるデータ通信
- WiFi
- Bluetooth
- GPS機能
これらの機能が停止されることにより、勝手に携帯電話会社の回線に接続したり、公共のWiFiに繋がることもありません。
モバイルWi-Fiなどに接続する際は、ホーム画面から「機内モード」にしつつ「WiFiのみ接続」するという設定をすることもできます。
飛行機に乗る際、機内モードはオンにしますので現地に到着した際も、そのままオンにしておきましょう。
海外でネットを使う方法5選
海外でネットを使うための方法は以下の5つ。
- 日本でモバイルWi-Fiを借りる
- 現地のフリーWiFiを使う
- キャリアの海外パケット定額プランを利用する
- キャリアの海外パケット定額プランを利用する
- 海外対応の携帯電話をレンタルする
それぞれの方法の特徴を下記の表にまとめました。
方法 | 料金目安 | セキュリティ | 通信速度 |
モバイルWi-Fi | ◎ | ◎ | ◎ |
現地のフリーWiFi | ◎ | × | △ |
海外SIM | ◎ | ○ | ○ |
海外パケット定額 | × | ◎ | ◎ |
携帯電話レンタル | ◎ | ◎ | データ通信の 利用不可 |
それではさっそく、それぞれの方法についてみていきましょう。
日本でモバイルWi-Fiを借りる
日本でモバイルWi-Fiを借りて海外に持って行くと、そのまま海外でもネットを使うことができます。
モバイルWi-Fiは電源を入れて端末をWiFiに繋ぐだけですので、簡単に海外でもネットを利用することが可能です。
モバイルWi-Fiのレンタルサービスを行なっている会社は複数社ありますが、必ず海外に対応している会社やプランを選びましょう。
例えばFUJI Wifiでは、海外に対応したモバイルWi-Fiレンタルサービスを行なっており、1日980円(500MB)で使うことができます。
ちなみに500MBでできることの目安は、以下の表の通りです。
500MBでできること | |
Webサイトを閲覧する | 約360回 |
Googleマップを利用する | 約160回 |
YouTubeを高画質で視聴する | 約4分間 |
YouTubeを低画質で視聴する | 約240分間 |
Eメールを送信する | 約500通 |
LINEのメッセージを送る | 約24万通 |
Skypeの音声通話をする | 約160分 |
Facebookを投稿する | 約3400回 |
Twitterを投稿する | 約800回 |
リーズナブルな価格でデータがたっぷり使えるのが分かりますね。
また、FUJI Wifiの海外対応プランは世界93カ国に対応。
使った日数分の請求となりますので、合計料金としてもリーズナブルな価格で利用ができます。
現地のフリーWiFiを使う
渡航先の現地のフリーWiFiを使うことでも、海外でネットを利用することができます。
ただし、フリーWiFiの整備状況は国によっても差があるので注意しましょう。
少し古いですが2015年にNTTコミュニケーションズが行なった世界各国の主要都市のフリーWiFiの整備状況は下記の表の通りとなっています。
都市 | 点数(20点満点中) | 評価 |
ニューヨーク | 15.13点 | 市の主要エリアに広く普及 |
トロント | 14.48点 | カナダ有数の普及率 |
バルセロナ | 12.85点 | 鉄道や道路以外にも普及 |
ロンドン | 15.89点 | 公共エリアのほとんどに普及 |
サンパウロ | 15.35点 | 公園エリアを中心に普及 |
クアラルンプール | 12.20点 | 都市部を中心に普及 |
メルボルン | 15.37点 | 市・州当局がフリーWiFiの普及に尽力 |
マニラ | 12.04点 | 飲食店や商業施設を中心に普及 |
(NTTコミュニケーションズ「海外主要都市のWi-Fi状況に関する調査」より)
また、公共のフリーWiFiはセキュリティ対策に不安がある場合も多いです。
利用をする際はSSIDの横に鍵マークがついている暗号化された通信を使うことで、情報が漏れるのを防ぐことができます。
海外対応のSIMカードを利用する
海外旅行に行く際に、海外対応のSIMカードを利用することでもネットを利用することができます。
海外対応のSIMカードは、
- 日本で購入して海外に持って行く
- 渡航先の現地で購入する
という2つの方法があります。
日本で購入する場合は、IIJmio 海外トラベルSIMやトラベルSIMなど海外対応のものを選びましょう。
また、現地で購入する際は現地の携帯ショップなどで購入することができます。
注意点としては、必ず海外に持って行くスマホをSIMフリーの状態にしておきましょう。
キャリアのSIMロックがかかっている状態で、別の回線のSIMカードを入れることはできません。
キャリアの海外パケット定額プランを利用する
大手3大キャリアでは、海外でネットが使える定額制のプランを用意しています。
プランの内容については下記「【キャリア別】海外でネットを使う方法」で詳しくしていますので、参考にしてください。
キャリア回線を使う方法は、手間が少なく、普段と同じ要領でネットが使えるというメリットがあります。
また、ソフトバンクでは「アメリカ放題」というアメリカでのパケット料金が無料となるキャンペーンも行なっていますので、アメリカに行く場合はお得な利用が可能です。
一方、キャリアの海外パケット定額プランは基本的に割高ですので、リーズナブルな料金を重視したい方は他の方法を検討しましょう。
海外対応の携帯電話をレンタルする
海外で使用できる携帯電話をレンタルできるサービスもあります。
海外対応のレンタル携帯電話は基本的に通話専用となっており、データ通信はできません。
料金体系は「基本料+通話料」となっています。
例えばイモトのWiFiが運営する「グローバルセラー」のレンタル携帯電話の料金例は下記の通り。
- 基本料 1日100円 通話料
- アメリカー日本 1分250円(例)
また、データ通信もできる「ソフトバンク グローバルレンタル」の料金例は下記のようになっています。
- 基本料 1日270円 通話料
- アメリカー日本 1分240円(例)
ソフトバンク グローバルレンタルのようにスマートフォンの貸し出しの場合でもデータ通信は不可となっている場合がありますので注意しましょう。
【キャリア別】海外でネットを使う方法
ここでは、大手3キャリアの海外パケット定額プランについて解説します。
キャリア | 海外パケット定額プラン料金 | 通話料例 |
au | 1日980円 | 韓国 1分50円〜 アメリカ 1分120円〜 中国 1分70円〜 |
docomo | 1日2,980円 | 韓国 1分50円〜 アメリカ 1分68円〜 中国 1分104円〜 |
ソフトバンク | 1日1,980円 | 韓国 1分15円〜 アメリカ 1分10円〜 中国 1分20円〜 |
auユーザーが海外でネットを使う方法
auには「世界データ定額」という海外でネットが使える定額プランがあります。
世界データ定額は1日980円で、日本で加入しているデータプランを海外でそのまま使うことが可能です。
また30日の長期データプランが利用できる「海外データeSIM」という定額プランもあります。
数日の海外旅行の方は「世界データ定額」が、長期滞在予定の方は「海外データeSIM」がおすすめです。
docomoユーザーが海外でネットを使う方法
docomoの海外でネットが使える定額プランは「海外パケ・ホーダイ」。
海外パケ・ホーダイは、1日2,980円で無制限でネットを使うことができますが、およそ24MBまでで1日1,980円の少額プランも用意されています。
1時間200円でデータ通信ができる「パケットパック海外オプション」もありますので、ほんの少しだけデータ通信をしたい方にも便利です。
ソフトバンクユーザーが海外でネットを使う方法
ソフトバンクには「海外パケットし放題」という海外でネットが使える定額プランがあります。
海外パケットし放題は1日1,980円でキャリアメールとデータ通信がし放題のプランです。
また、ソフトバンクには「アメリカ放題」というアメリカとハワイでネットと通話がし放題のキャンペーンも行なっています。(2020年1月現在)
アメリカ放題は、アメリカに渡航予定の方には非常にお得なプランだと言えますね。
海外でネットや通話をするときの注意点
海外でネットを使うときは以下の3点に注意してください。
- アプリの自動更新などは出発前に切っておく
- モバイルWi-Fiの電源は飛行機内では切る
- 公共WiFiはセキュリティに注意
知らないと思わぬ高額請求を招いたり、トラブルになる可能性もあります。
この機会にしっかり確認しておきましょう。
アプリの自動更新などは出発前に切っておく
海外に行く際はアプリの自動更新機能は切っておきましょう。
海外でアプリの自動更新が行われると、大量のデータを消費することになり、データの低速化や追加料金の課金などを招いてしまうからです。
アプリの自動更新機能をオフにする方法は下記のリンクから見ることができます。
アプリの更新は渡航先ではなく、帰国してからWiFi環境のもと行うようにしましょう。
モバイルWi-Fiの電源は飛行機内では切る
モバイルWi-Fiは飛行機の機内に持ち込むことができます。
しかし、飛行機の機内にモバイルWi-Fiを持ち込む際、モバイルWi-Fiの電源は切るようにしてください。
モバイルWi-Fiの電源をオンにしていると、飛行機の通信機やナビゲーションの電波を干渉してしまう危険性があるからです。
モバイルWi-Fiの電源が入っていると電波が飛行機の窓から漏れ出し、それを飛行機のアンテナがキャッチします。
すると、飛行機と管制塔の間の電波が干渉され、情報がうまくキャッチできなくなってしまうのです。
ちょっとした「うっかりミス」が重大な事故に繋がりかねませんので、忘れずに電源を切るようにしましょう。
公共WiFiはセキュリティに注意
海外の空港や商業施設などで公共のフリーWiFiを使う際は、セキュリティに注意しましょう。
フリーWiFiは通信が暗号化されておらずセキュリティに不安がある場合がほとんどだからです。
WiFi通信が暗号化されていないと、通信の内容が第三者に漏れてしまう可能性があり非常に危険。
必ずSSIDの横に鍵マークがついているかを確認するようにしましょう。
また、海外でフリーWiFiを利用する際は設定などを現地の言葉で行わなければいけません。
実は無料ではなかった 制約が書かれていたが外国語だったので見落としてしまった など、トラブルになる可能性もあります。
渡航先の公共のフリーWiFiを利用する際は、十分注意するようにしましょう。
通話したい方向け!海外でネットを使って通話をする方法
海外で通話をするには、電話回線ではなくネット回線を使った通話がおすすめ。
海外では電話回線は発信だけでなく着信にも料金が加算されますし、通話料金も高額だからです。
ここでは、ネット回線を使って海外から通話をする方法を3つご紹介します。
- Skype
- Hangouts
- 050 Plus
それではさっそくみていきましょう。
Skype
Skypeは海外から通話をかけても音声がクリアです。
設定も簡単ですので、シンプルな機能のアプリを使いたいという方にも向いています。
また、音声通話をしながらチャットができますので、写真を送りながら通話をすること可能です。
手軽に高音質で電話をかけた人は、迷わずSkypeを選びましょう。
Hangouts
HangoutsはGoogleが提供するコミュニケーションツールです。
相手がHangoutsをインストールしていれば無料で、固定電話や携帯電話にもIP電話により格安で通話ができます。
IP電話の場合もアメリカやカナダには無料で通話ができますので、アメリカ・カナダを訪れる方はHangoutsの利用がおすすめです。
050 Plus
050 Plusは、050番号を取得して通話ができる電話アプリ。
相手が050 Plusをダウンロードしていれば、ネット回線を使って無料で通話ができます。
また、月額300円の利用料金がかかりますが、海外から日本の固定電話に向けて1分2.88円という低価格で電話をかけることも可能。
メッセージ送信機能などもあり、使い勝手が良い電話アプリです。
低価格・確実・安全に使うならモバイルWi-Fiがおすすめ
最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。
- 海外でネットを使う際は、データローミングとモバイルネットワークをオフに
- 海外でネットを使う際は、機内モードをオンにする
- 海外でインターネットに接続する方法は5種類
- コストもかからず通信速度が速いモバイルWi-Fiの利用がおすすめ
- 大手3キャリアには海外データ定額サービスがある
- 海外から通話をする際はネット回線を使うとリーズナブル
繰り返しになりますが、海外でネット環境を整える場合は「料金」「通信速度」「セキュリティ」の全てが満足できるモバイルWi-Fiがおすすめです。
FUJI Wifiなら1日980円で500MBという大容量のデータ通信が可能。
気になる方は、ぜひFUJI Wifiの公式ホームページをご覧ください。
今回は「海外でネットを使うには?」というテーマで解説しました。
おすすめのWi-Fiが知りたい方は、コムナビというメディアの以下の記事でも詳しく解説しています。より詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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