公共施設、ホテル、カフェなど、現在ではさまざまな施設でフリーWiFiが設けられていますよね。
しかし、その利便性の良さを利用して、データ通信を傍受されるリスクがあることをご存知でしょうか?
傍受とは、無線通信を当事者ではなく、第3者が勝手に受けることを言います。
もしかしたら何気なく接続したフリーWiFiから通信を傍受されて、あなたの大切な情報が盗み見されているかもしれません。
この記事ではフリーWiFiで通信を傍受された時に知っておきたい4つの危険性と防止策について解説します。
読み終わる頃には、傍受に対して有効的なセキュリティ対策ができるようになるはずです。
大切な個人情報やアカウントを守るためにも、参考にしてみてください。
目次
1.フリーWiFiの通信傍受に注意!危険性について知る
フリーWiFiは誰でもインターネット接続が利用できる便利なサービスです。
しかし、以下4つのような傍受される危険性が潜んでいるので注意が必要となります。
- 通信内容が丸見えになる
- 個人情報が漏れてしまう
- デバイスやSNSを乗っ取られる
- 盗聴される
まずは、これらの危険性について詳しく見てみましょう。
危険性1.通信内容が丸見えになる
通信傍受されることでアクセスしたwebサイトの通信内容が丸見えになってしまいます。
閲覧中のWebサイトや、YouTubeの動画など「今、何をしているか」が筒抜けになってしまうのです。
個人的な会話の内容から、社外秘の情報まで監視できることから多くの情報が丸見えとなります。
このように、通信内容が丸見えというだけでも多くのリスクがあるんです。
しかし、通信の傍受の危険性は丸見えになるだけにとどまりません。
次の項目でチェックしてみましょう。
危険性2.個人情報が漏れてしまう
通信を傍受されてしまうと、個人情報を抜き取られてしまいます。
なぜなら、入力履歴からcookieまで傍受によって知ることができるからなんですね。
cookieとはホームページを訪問した時に残るユーザーの情報を一時的に保存する仕組みのことです。
ID、パスワード、メールアドレス、訪問回数などがこのcookieに含まれています。
この入力履歴やcookieを抜き取られるだけでも多くの個人情報が漏れてしまうのです。
例えば、検索した文字列やcookieからセッション情報を傍受されたとしましょう。
傍受した人は、盗んだデータの人物になりすまして、各種サイトやアプリ、メールなどを悪用することが可能です。
場合によってはクレジットカードの入力情報が漏れてしまい、カードの残高を使い込まれてしまうこともあります。
このようなことがあるからこそ、通信内容が丸見えになるだけでも、十分な危険性がことがおわかりいただけるはずです。
危険性3.デバイスやSNSを乗っ取られる
通信傍受されるとデバイスやSNSのアカウントを乗っ取られることもあります。
なぜなら、前項で紹介した入力履歴やcookieにはSNSにログインするIDやパスワードも含まれていることがあるからです。
デバイスが乗っ取られることで、自由にパソコンやスマホを操作されてしまうので、個人情報や各種データを悪用されてしまう恐れがあります。
SNSであれば、知らない人物から遠隔操作されたり、アカウントをロックされてしまうのです。
乗っ取られることで、繋がりのある人たちに無断でメッセージを投げかけ、悪意のあるサイトへアクセスさせようとする危険性もあるでしょう。
これらの乗っ取りは、本人が気づかない間に行われていることもあるので注意してください。
危険性4.盗聴される
データや個人情報の傍受以外にも盗聴の恐れもあります。
傍受で得られる情報はとても多く、盗聴をするために必要な情報も漏れてしまうことがあるからです。
スマホが乗っ取られることでカメラ機能を遠隔操作されてしまい、動画や音声データを撮られることに繋がります。
気づかないうちに盗聴したデータを別のWebサイトや、SNSで投稿されてしまい被害はどんどん広がっていくのです。
プライベートな会話から会社での会話まで抜き取られることもあるので注意してみてください。
ここまで、傍受によって考えられる危険性を4つ紹介してきました。
ではなぜ、フリーWiFiが傍受に使われるのでしょうか。
次の項目で確認していきましょう。
2.フリーWiFiが傍受に使われる原因
フリーWiFiが傍受に使われる代表的な原因は以下2つです。
- 不特定多数のアクセスでターゲットしやすいから
- フリーWiFiのセキュリティレベルが低いから
それぞれ解説しますね。
原因1.不特定多数のアクセスでターゲットしやすいから
フリーWiFiは、その利便性の良さから利用する人が多いのでターゲットしやすいことが原因として挙げられます。
フリーWiFiは、誰もが簡単に接続できるようにパスワードを設定していない施設も多く、たくさんの人がアクセスしているからです。
通信傍受しようと企んでいる人からすれば、「利用者が多いことでセキュリティ対策をしていない人を見つけやすい」ということに繋がります。
いつどこでターゲットとして狙われるかわかりませんから、十分な注意が必要です。
原因2.フリーWiFiのセキュリティレベルが低いから
信頼できる施設だとしても、フリーWiFiのセキュリティレベルは必ずしも高いとは限りません。
なぜなら、セキュリティを高く設定するとフリーWiFiに接続しにくくなるからです。
施設の利用者を増やすために、接続しやすいフリーWiFiを設置しているところも多くあります。
このようなところでは、パスワードを公開していたり、セキュリティのレベルを低く設定して不特定多数の人が利用できるようにしているんですね。
誰でも利用できるものということは、誰でも悪用できるものと言い換えることもできます。
便利ではありますが、セキュリティ対策は個人に委ねられることがほとんどですので注意が必要です。
どの施設のフリーWiFiを利用する場合も、通信傍受されるリスクがあるという認識を持っておきましょう。
ここまでなぜフリーWiFiが傍受に使われるのか解説してきました。
次は、身を守るためにもできることを見ていきましょう。
3.フリーWiFiの通信傍受を防ぐ方法
フリーWiFiの通信傍受を防ぐ方法は以下の4つが挙げられます。
- VPN(Virtual Private Network)を使う
- 有料WiFiを使う
- スマホのデザリングを使う
- モバイルWiFiを使う
あなたの使い方にあった方法で通信傍受のリスクを回避する参考にしてみてください。
方法1.VPN(Virtual Private Network)を使う
VPNを利用することで通信内容の傍受を防ぐことが可能です。
VPNとは仮想ネットワーク(Virtual Private Network)を意味しており、利用者専用の通信を用意できます。
これにより、フリーWiFiで利用する情報を保護しながら通信できるので、傍受のリスクを抑えられるのです。
VPNサービスやアプリを利用することで簡単に用意できるので試してみましょう。
もっとも簡単なVPNの導入方法はアプリかを利用するものです。
利用する基本的な手順は以下のような流れになります。
- VPNアプリをGoogle playやApple storeからダウンロード
- VPNアプリの説明に従い設定
- VPN接続を有効にする
VPNアプリは無料から有料のものまで種類が豊富にあります。
例えば、以下のようなものが挙げられるでしょう。
- TunnelBear VPN & Wifi Proxy(iPhone/Android)
- VPNネコ(iPhoneのみ)
- HotspotShield VPN & Wifi Proxy(iPhone/Android)
自身の要望に合った機能を持っているアプリを選ぶようにしてみてください。
ダウンロード後はアプリの説明に従い設定をおこないます。
設定が終われば、VPNを使用するためにVPNを有効にするのは忘れないようにしてくださいね。
VPNなどのセキュリティについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
方法2.有料WiFiを使う
有料WiFiを使うことで、悪意のあるアクセスポイントに接続することを防げます。
なぜなら、有料WiFiを利用しての傍受が少ないからです。
傍受をするために気軽に使えるフリーWiFiは無料というのが最も肝心なポイントなんですね。
わざわざ傍受するためにお金を払う人は多くいません。
また、有料登録という形であれば傍受する側の個人情報を抑えられてしまうのでメリットがあまりないんですね。
通常、悪意のあるアクセスポイントは無料で解放されており、誰でも接続できます。
その利便性を利用して個人のデータを傍受しようと企んでいるのです。
しかし、有料WiFiを契約していれば、フリーWiFiを頼る必要性がなくなるので、誤って悪意のあるアクセスポイントに接続することもなくなるでしょう。
有料WiFiとは、各通信会社が提供している有料のWiFiアクセスポイントですから自由に使えます。
接続に失敗することも少ないですから、対策としては十分に役立つでしょう。
方法3.スマホのテザリングを使う
スマホのテザリングを使うことで、フリーWiFiへの接続を避ける方法もあります。
デザリングとは、スマホなどのモバイルデータ通信ができるデバイスを介してインターネット接続する方法のことです。
スマホのモバイルデータ通信は、携帯通信事業者のネットワークを利用しており、データが暗号化されているため、比較的安全にインターネットを使うことが可能です。
ただしこの方法は、スマホの通信量を使うことになるため、通信制限の残量がなくなる恐れがあります。
長時間インターネットをする、もしくはデータ通信の多いサイトを閲覧する場合は注意してください。
テザリングについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみましょう。
方法4.モバイルWiFiを使う
フリーWiFiを使用せずに、モバイルWiFiを使って通信をおこなえば傍受される心配はありません。
モバイルWiFiを契約する必要があるので料金こそかかります。
しかしフリーWiFiに接続しなくとも快適にインターネットを利用できるため、悪意のあるアクセスポイントに通信を繋げることもなくなります。
ただしモバイルWiFiを使用する際には、接続するデバイスを制限しておかないとタダ乗りされる恐れがあるので、設定はしっかりとしておきましょう。
中にはモバイルWiFiを利用したことがない人もいるかと思います。
そんな時に便利なのがレンタルサービスです。
レンタルサービスであれば、モバイルWiFiを短期間でも契約できるので本当に便利なのか体験できます。
例えを1つ挙げると、弊社が運営しているFUJI Wifiは、契約期間の縛りや解約金なしでお使いいただけるモバイルWiFiレンタルサービスです。
縛りがないことで短期間でも安心してお使いいただけます。
まとめ
今回はフリーWiFiの通信傍受について解説しました。
フリーWiFiは利便性が高く、誰もが利用しやすい環境になっていますが、危険も伴います。
- 通信内容が丸見えになる
- 個人情報が漏れてしまう
- デバイスやSNSを乗っ取られる
- 盗聴される
これら4つの危険から身を守るためにもセキュリティ対策は十分に施しておきましょう。
アクセスしたURLに限らず、入力したパスワードやクレジットカードの情報まで盗み見されてしまう可能性は否定できません。
これらのリスクを避けるためにも、VPNやモバイルWiFiの導入をおすすめします。
便利なフリーWiFiでも、利用する時には自分の身を守れるようにセキュリティを意識してみてください。
おすすめのWi-Fiが知りたい方は、コムナビというメディアの以下の記事でも詳しく解説しています。より詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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