フリーランスになりたいと思っていても、なかなか1歩が踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。
自由に働きたいと思いつつも、フリーランスになった自分を想像するのはなかなか難しいですよね。
「フリーランスになるにはどうしたら良いかわからない」
「今からスキルを身につけてフリーランスになれるのだろうか」
このように思っている方のために今回は、フリーランスになるための方法や会社員との違い、必要なスキルやトラブルの事例など幅広く紹介しています。
この記事を読んでいたくことで、自分がフリーランスになった将来を予想しやすくなるので、ぜひご一読ください。
目次
フリーランスになるには特別な手続きは必要ない
フリーランスとして働くためには、特別な手続きは必要はありません。
会社に属さずに個人で事業を営んで収入を得ることができれば、あなたも立派なフリーランスです!
それでは、開業届はどのような時に提出するのか、必要なものは何なのかを解説していきます。
開業届は必須ではない
フリーランスとして働くためには、開業届の提出は必須ではなく、出さなかったらかといって罰則もとくに設けられていません。
しかし、できれば開業届は提出しておくのがおすすめ。
開業届といっしょに「青色申告承認申請書」を提出し、所定の方法で確定申告を行うと所得税や住民税の金額が減り、節税できるからです。
必要なものは稼いでいくスキル
フリーランスに必要なものは、稼げるだけでのスキルです!
個人で仕事を請け負って報酬を得るので、クライアントから仕事を発注してもらえるようなスキルを持っている必要があります。
しかし、恐れる必要はありません。
今のインターネットが発達した時代であれば、あなたの持っている知識や技術が、簡単に仕事を受注できるスキルに変わります。
たとえば、不動産会社での勤務経験と知識を生かしてWebライターになり、ブログやサイトに記事を寄稿して報酬を得ることが可能です。
フリーランスとして働いていくためのスキルは、簡単に身につけられる可能生があるだけでなく、すでに身についている可能性があります!
フリーランスと会社員の違いを理解しよう
次に、フリーランスと会社員にどのような違いがあるのかを解説していきます。
フリーランスになると、会社員の時よりもやるべきことや支払う金銭などの負担が増える可能生が高いと考えてください。
具体的に違うポイントを紹介していきます。
フリーランスは確定申告が必要
確定申告とは、年間の所得に対して課税される所得税の額を計算し、納税する手続きのことです。
厳密にいえば、会社員も給与以外の所得がある場合などは、確定申告が必要な場合があります。
しかし、所得が給与所得のみの場合や、給与以外の所得が年間で20万円以下の場合は、勤務先が所得税の額を計算してくれるため確定申告の必要はありません。
一方でフリーランスの場合は、自分で所得税の金額を計算し、納税する必要があります。
そして、確定申告をしなかった場合は、重いペナルティが課せられることもあるのです。
ただし、フリーランスの事業活動による所得が38万円未満の場合は、確定申告は必要ありません。
フリーランスは健康保険や年金保険は全額自己負担
フリーランスと会社員では、加入している社会保険の種類や支払っている保険料が違います。
日本には「国民皆保険」という仕組みがあるため、何かしらの健康保険や年金保険に加入しなければなりません。
そして、フリーランスの場合は、国民健康保険や国民年金に加入し、保険料を全額自己負担しなければなりません。
会社員の場合は、勤務先の健康保険と厚生年金に加入しています。
しかし実は、保険料の半分は会社が負担してくれているのです!
フリーランスに労働基準法は適用されない
フリーランスは、誰かに雇用されているわけではないため、労働基準法は対象外です。
フリーランスになると、働く時間や休みを決めるのは自分自身。
月に160時間以上働こうが、残業が多くなろうが、すべて自己責任となります。
フリーランスで成功するために最低限必要なスキルとは
フリーランスとして最低限必要なスキルを紹介していきます。
スキルといっても習得に時間かかるものではなく、意識次第ですぐにばかりですので実践してみて下さい。
クライアントとのコミュニケーションスキル
フリーランスとして仕事をすすめていくためには、クライアントとの信頼関係の構築が不可欠です。
納期がきちんと守ることは大前提!
そのうえで、こまめに返信ができる人や小さい事でも相談する人は、クライアントからの信頼を得やすい傾向にあります。
一方で、納期を破ったり約束が守れなかったりすると信頼関係は簡単に破綻するので、緊張感を持って仕事に取り組みましょう。
新しいことを学ぶ意欲
フリーランスとして働いていくためには、時代の変化に敏感になり、新しいことを取り込んでいく意欲が必要です。
技術はどんどん進化し、顧客の需要も時代が進んでいくとともに絶えず変化しています。
クライアントからの要望も常に同じとは限らないので、新しいことを学び出来ることを増やしていくことで選ばれる存在になれるのです。
営業力
フリーランスの仕事は、待っているだけではクライアントから依頼されることはありません。
とくに最初は、クライアントに自分を知ってもらうために積極的に営業かける必要があります。
たとえば、フリーランスのイラストレーターになった場合、自分の作品のサンプルを掲載したポートフォリオを作成し、クライアントに見せることで仕事につながるでしょう。
自分を律する力
フリーランスは、自分の働く時間を休む日など、すべて自分で決める必要があるため、自分を律する能力がとても重要。
仕事をせずにサボることも、全く休みがなく働くことも、自分の意思次第で自由に決められるからです。
自分で自分を律しないと、簡単に生活リズムが狂い、体調も崩してしまうでしょう。
それによって、締切に間に合わなかったり、成果のクオリティが下がったりとクライアントに迷惑をかけてしまいます。
フリーランスで起こりうる問題点やトラブル
フリーランスとして働くと、会社員で働いていたときでは経験しないようなトラブルや問題点が発生します。
フリーランスのお仕事でどのようなトラブルがあるか確認すると、働くイメージが湧きやすくなるため、確認していきましょう。
クライアントから報酬が支払われない
フリーランスで最も苦労するのが、クライアントからの報酬の回収です。
せっかく仕事をしても、報酬が払われないのでは意味がありませんよね。
仕事に着手する前には、必ず雇用契約書・業務委託契約書を結び契約内容を必ず確認しましょう。
また、いくら催促してもクライアントから報酬が支払わなかった場合は、内容証明の送付や少額訴訟を起こすなどの対応方法を学ぶことも重要です。
収入が安定しない
フリーランスで収入を得るためには、仕事を完遂させてクライアントから報酬が支払われて初めて収入が得られます。
会社員のように毎月定額の給料が払われるわけではありませんので、毎月の売り上げが上下することも多いでしょう。
審査が通りにくい
フリーランスは会社員に比べて、社会的な信用が低い傾向にあります。
フリーランスの売り上げは、毎月変動する場合が多いことから、収入が安定していないと捉えられるからです。
フリーランスになるとクレジットカードや賃貸マンション、住宅ローン等の審査が通りにくい傾向にあります。
このためフリーランスになる前に、クレジットカードの作成や賃貸マンションの契約などを済ませておきましょう。
将来もらえる年金が少ない
フリーランスは、国民年金に加入するため、厚生年金に加入する会社員よりも、年金の額が少なくなります。
たとえば、65歳になると老齢年金を受給できます。
厚生年金に加入していると、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の両方を受給できます。しかし国民年金の加入者は、「老齢基礎年金」しか受給できません。
フリーランスは、自分で老後の生活資金を準備する努力が必要です。
個人型確定拠出年金(iDeCo)や国民年金基金などへの加入を検討してみましょう。
フリーランスとして独立するまえにやるべきこと3選
それでは、フリーランスになる前にどのような準備をしておけば良いのでしょうか。
スキルを身に付けることも大事ですが、ここではフリーランスとして生活していく上で準備すべき事を3つ紹介します。
貯金をする
フリーランスになる場合、最低でも半年は収入がなくて生活していけるだけの貯金は必須です。
独立当初は、収入が安定しないもしくは収入額自体が少なくなるケースも多いので、貯金がないと生活できません。
また、手元にあるお金が少ないと生活にも余裕がなくなり、「生活ができなくなるかもしれない」と大きな不安を感じます。
不安を抱えた状態では、仕事にも支障が出る可能性があるので、仕事に集中するためにも最低限のお金はあらかじめ貯めておきましょう。
クレジットカードやキャッシュカードを作る
フリーランスはクレジットカードの審査が通りにくいため、会社員として安定した収入があるときにあらかじめカードを作っておくのがおすすめです。
クレジットカードは、個人用と事業用に分けた方が管理しやすいです。
家を借りておく
フリーランスは、クレジットカードの審査と同じく賃貸物件の審査も通りにくいです。
収入が安定していないと、家賃を滞納される可能性があると捉えられるため、フリーランスになると賃貸契約を結びにくくなるのです。
独立を機に引っ越しを検討している場合は、会社員を退職する前に引っ越し先の物件まで探し、賃貸契約を済ませておきましょう。
未経験からフリーランスになるための方法
最後に未経験からフリーランスになるにはどのような手順でなればいいか解説していきます。
会社員で働いて実務スキルを身に着ける
フリーランスとしてのスキルが不十分なうちに独立することはおすすめできません!
実務で必要なスキルを専門学校で学ぶか、教育体制がしっかりしている会社に入社し、スキルを習得することが先決です。
クライアントの立場からすると、スキルが不十分な人には仕事を発注したくないからです。
たとえば、プログラミングのスキルがない人がいきなり独立しても、案件を受注する事は難しいでしょう。
クラウドソーシングで仕事を受注する
スキルが身に付いてきたら、実際に仕事を請け負ってみましょう。
このときクラウドソーシングを使って仕事を受注し、実績を積んでいくのがオススメです。
クラウドソーシングとは、仕事を外注したいクライアントと、仕事を請け負いたい人のマッチングサイト。
クラウドソーシングをおすすめする理由は、とても簡単に仕事を獲得でき、クライアントから報酬が未払いとなるリスクが少ない仕組みだからです。
ただし、クラウドソーシングで獲得した仕事で報酬を受け取ると、報酬の約2割の利用手数料が引かれるため注意しましょう。
知り合いから案件を請け負う
勤めている会社やプライベートの友人知人から仕事が受注できそうな場合は、積極的に声をかけてみましょう。
あまり面識のないクライアントから仕事を受注するよりは、ある程度の信頼関係が構築された状態で仕事を始められます。
コミュニケーションにかかるハードルが下がることで、仕事にかかるストレスも少なくできる可能性があります。
自ら営業をかけて仕事を受ける
クラウドソーシングで仕事を受注し実績を重ねていったら、今度は自分でクライアントに営業かけてみましょう。
クラウドソーシングは、フリーランスとして仕事を始めるにはおすすめです。
しかし、仕事の単価が相場よりも低いものが多く、手数料も引かれるためあまり効率よく報酬を得られません。
クライアントと直接契約を結ぶことで、手数料引かれることなく報酬額をアップできます。
ただし、クラウドソーシングで知り合ったクライアントに、直接契約を結ぶのは、サイトの利用規約に違反する可能性があるため注意しましょう。
まとめ
フリーランスになるには特別な手続きは必要ありません。
一方で、クライアントとコミニケーションを取るスキルや、営業し仕事を獲得スキルなどが必要になってきます。
何よりも、常に自分を磨き続け、時代や周りの変化に敏感になることで、クライアントから選ばれるフリーランスとして安定した報酬を得られるようになるのです。
フリーランスと会社員の違いにも理解をしたうえで、ぜひフリーランスに挑戦してみてください。