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Category: Wi-Fi

WiFiを使った位置情報サービスとは?仕組みやメリットを解説

2019.12.07

近年では、位置情報を利用したサービスが増えています。

アプリを入れるだけでスマホがカーナビになったり、位置情報を利用したゲームを遊ぶことができたりと、大変便利です。

しかし、安易に位置情報を教えることで、セキュリティリスクを抱えてしまうケースもあります。

この記事では、WiFiを使った位置情報サービスの仕組みや、メリットとデメリット、利用する前に知っておきたい注意点についてご紹介します。

位置情報サービスで何ができるのかがわかれば、便利に活用できるようになるはずです。

まずは、位置情報サービスについて知るところから始めてみましょう。

1.WiFiの位置情報サービスとは

WiFiの位置情報サービスとは

WiFiの位置情報サービスとは、WiFiに接続することでデバイスの現在地情報を測定、通知するサービスです。

ユーザー側で特殊な操作を行う必要は無く、位置情報の提供に同意するだけでサービスを利用できます。

類似の位置情報サービスには、人工衛星により位置情報を特定するGPS(Global Positioning System)や、携帯電話の基地局を利用して特定するセルID(Cell ID)があります。

1−1.現在地情報の測定方法

WiFiを使った位置情報サービスでは、統計データを利用して位置情報が測定されます。

例えば、GoogleやAppleはWiFiアクセスポイントに関する情報を随時集めているんですね。

WiFiアクセスポイントの識別番号(MACアドレス)と住所や位置情報を結びつけた位置情報データベースを構築しています。

誰かがWiFiにデバイスを接続すると、これまでに集めたデータからそのWiFiの位置情報を割り出し、提供することができるのです。

また、周囲に複数のWiFiアクセスポイントがある場合には、それぞれのアクセスポイントとデバイスの位置関係を電波の強弱から割り出すことで、より詳細な位置情報が提供されます。

1−2.GPSやセルIDとの違い

GPSは、人工衛星を利用して地球上の位置情報を測定する仕組みです。

WiFiを使った位置情報サービスではあらかじめ登録されているデータを利用していましたが、GPSはリアルタイムに位置情報を測定できます。

しかし万能ではなく、リアルタイムに接続するためデバイスのバッテリー消費が激しい、衛星を利用するため屋内での測定精度が悪い、など弱点もあります。

一方、セルIDは、docomoやauなどの携帯電話基地局を利用して位置情報を測定する仕組みです。

デバイスの周囲にある複数の基地局を利用して、電波の強弱から現在位置を測定します。

GPSと比べて屋内での利用にも強いですが、携帯キャリアと契約していないデバイスでは利用することができません。

また、GPSやWiFiを使った位置情報サービスと比べて精度が低く、数千メートル程度の範囲までしか絞り込めない点に注意が必要です。

2.WiFiの位置情報サービスのメリット

WiFiの位置情報サービスのメリット

それでは、実際にWiFiの位置情報サービスを利用する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは以下3つのポイントに分けてご紹介します。

  1. 人がデバイスの位置情報がわかる
  2. 建物内でも利用できる
  3. 導入コストがかからない

それぞれみていきましょう。

メリット1.人やデバイスの位置情報が分かる

WiFiの位置情報サービスを利用すると、人やデバイスの位置情報を簡単に測定することができます。

必要なものは、WiFiアクセスポイントと接続するデバイスだけです。

GPSやセルIDに対応させることが難しいデバイスでも、簡単に位置情報を利用できます。

位置情報を利用することで、Google mapsなどの地図アプリを使用したり、位置情報を使ったゲームアプリで遊んだりすることが可能です。

メリット2.建物内でも利用できる

WiFiの位置情報サービスの場合、建物内でも問題なく利用できます。

ある程度の精度が必要だけど、屋内のためGPSを上手く利用できない、という環境で特に活躍することが可能です。

また、WiFiを使った位置情報サービスは、周囲にWiFiアクセスポイントが多く存在するほど測定精度が上がります。

そのため、ビルの中や地下街のような、WiFiアクセスポイントがたくさん存在する場所での測定が得意です。

メリット3.導入コストがかからない

GPSやセルIDによる位置情報サービスと比べて、WiFiを使った位置情報サービスの最も優れているのは、導入コストがかからないことです。

GPSを利用する場合、人工衛星と通信を行うための装置を搭載する必要があります。

また、セルIDを利用するためには携帯電話キャリアとの契約が必須となるため、こちらも費用がかかります。

一方、WiFiを使った位置情報サービスであれば、特別な費用は必要ありません。

WiFiに接続できるデバイスさえあれば、無料で好きな時に位置情報サービスを利用することができます。

3.WiFiの位置情報サービスのデメリット

WiFiの位置情報サービスのデメリット

一方で、WiFiの位置情報サービスにもデメリットは存在します。

最も大きな問題は、サーバーと通信する必要がある点です。

例えば、山の中や海の上など、WiFiアクセスポイントの存在しない場所では、WiFiを使って位置情報を得ることはできません。

また、田舎のようなWiFiアクセスポイントの少ない場所の場合、測定精度が下がってしまうことに注意が必要です。

GoogleやAppleによってWiFiの登録情報があまり収集されていない地域でも、同様に測定精度は下がってしまいます。

あくまでも、WiFiアクセスポイントの多い場所で利用するための位置情報サービスだということは、意識しておかなければいけません。

4.WiFiの位置情報サービスを利用する注意点

WiFiの位置情報サービスを利用する注意点

それでは、WiFiの位置情報サービスを利用する前に、どのような点を注意しなければいけないのでしょうか?

  1. セキュリティ対策は徹底する
  2. 利用する時の危険について知っておく

上記2つの注意点についてご紹介します。

注意点1.セキュリティ対策は徹底する

何よりも大切なのが、セキュリティ対策を徹底しておくことです。

位置情報を利用するサービスの中には、個人情報を抜き取ることが目的のものも存在します。

そのようなサービスの被害に遭わないために、

  • できるだけ怪しいアプリをインストールしない
  • 怪しくないアプリであっても位置情報が不必要だと思えば位置情報を提供しない

というように、自分でセキュリティ対策を行うべきです。

また、特に「Google Play」のような正規のアプリストア以外から手に入れたアプリには悪意のあるものが多く、できるだけ個人情報を提供するべきではありません

事前に、そのアプリの評判を調べてみるなど、自己防衛のための行動を徹底したいところです。

WiFiのセキュリティについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

WiMAXセキュリティは大丈夫?オプションに加入して安心安全を!

注意点2.利用する時の危険について知っておく

WiFiの位置情報サービスは便利ですが、上記のようにセキュリティ面でリスクも存在します。

位置情報の提供にはリスクも存在するということを、あらかじめ理解して使用する必要があるんです。

安易に位置情報を提供するのではなく、基本的には位置情報サービスをオフにしておいて、必要とされた時のみオンにするといった対策を行うことが重要です。

また、一見すると位置情報を利用していないサービスでも、実は位置情報が含まれていることもあります。

例えば、位置情報サービスをオンにした状態でカメラアプリを使い写真を撮った場合、撮影場所の経度や緯度などの情報が一緒に保存されてしまい、個人特定に繋がる恐れがあります

不要な時は、位置情報サービスはオフにしておく、ということを意識づけておくと安心です。

5.WiFiの位置情報サービスがおかしい時には

WiFiの位置情報サービスがおかしい時には

WiFiの位置情報サービスがおかしいと感じた場合、回線が不安定になっている可能性があります。

WiFiアクセスポイントとの接続が安定していなかったり、アクセスポイント自体の動作が不安定だったりすると、位置情報サービスは上手く機能しません。

時間を空ける、デバイスやWiFiルーターを再起動する、などの対策で改善することが多いです。

また、全く関係のない地域が現在地として表示されることがあります。

これは、位置情報データベースの情報がずれてしまっているために起こる現象です。

しばらく時間が経つと、正しい情報が登録されて改善されます。

また、一度GPSなどをWiFiの位置情報サービスと同時に使用することで、正しい位置情報を測定することも可能です。

まとめ

まとめ

このページでは、WiFiを使った位置情報サービスについて、その仕組みとメリットとデメリット、利用する時に知っておくべき危険性などについてご紹介しました。

WiFiを使った位置情報サービスは非常に簡単に利用できて便利なものですが、仕組みや特徴を理解していなければ上手く使いこなすことはできません。

また、セキュリティリスクが存在することも理解しておく必要があります。

個人情報を流出させないためにも、安易に使用するのではなく、しっかりと考えた上で上手に利用しましょう。

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