病院でのWiFiの利用に関してお調べではないでしょうか。
病院では様々な医療器具に影響を与えるため、WiFiの使用が禁止されているというイメージがありますよね。
しかし、最近では病院でWiFiが用意されているなど利用環境が整えられてきているんです。
そこで今回は、病院でWiFiを使う方法について紹介していきます。
病院で用意されているWiFiの種類や使い方、注意点についても解説していきますよ。
この記事を読み終える頃には、病院でも快適なWiFi環境を整えられるはずです。
入院中の方もそうでない方も、病院での過ごしやすさにも大きく影響するので参考にしてみてください。
目次
1.そもそも病院でWi-Fiは使える?
結論から言うと、病院内でWiFiは使えます。
なぜなら、病院側でも便利なWiFiの導入が進んでいるからです。
病院が使っているネットワークの環境を見直すために、安全性を確保しながらWiFi化がすすめられているんですね。
最近は患者の方や来訪者にも使用可能なWiFiが導入されている病院も出てきていて、昔は禁止されていた携帯電話の使用も徐々に緩和傾向にあります。
しかし、まだまだ設備が整っていない病院も少なくないため、住んでいる近くの病院がWiFiに対応していない可能性もあるでしょう。
また、WiFiを利用すること自体は可能であっても、WiFi環境は自分で用意しなくてはならない病院もあります。
WiFi利用に関してはそれぞれの病院で違うので、他の患者の方などに迷惑がかからないよう必ず確認してから導入してください。
1−1.病院内でWi-Fiが禁止されている場合
病院内でWiFiの利用が禁止されている場合は、自己判断では使わないようにしましょう。
なぜなら、ペースメーカーなどの医療機器に影響した場合、命に関わる大きな問題になってしまうかもしれないからです。
知らなかったでは済まないものなので、利用前に必ず病院へ確認してください。
元々WiFiが導入されている病院だったとしても、病院側が安全と認めた場所だけで利用できます。
このことから、WiFiの利用は病院側が提示するルールを必ず守るようにしましょう。
基本的には、携帯電話の使用を禁止されている病院、病室などではWiFiの利用も概ね禁止されている場合が多いでしょう。
判断できない時の参考にしてみてください
医療機器への影響について
ここで少し医療機器への影響について考えてみましょう。
病院側が危険として禁止していたWiFi機器をなぜ導入したのでしょうか。
これは、現在でも続けられている研究の結果、無線通信が医療機器に影響を与えることはほぼないと言われていることが影響しています。
診療用ネットワークとして利用され、医療電気機器には影響を与えないと言われていることから利便性の向上のために使われはじめました。
ただし、植込み型医療機器(ペースメーカーなど)の近くでは微弱な電波でも影響を与えてしまいます。
そのため、安全性についても、アクセスポイントの設置場所に工夫をしたり、周波数帯域を競合させないようにするなどの配慮が徹底されているんです。
病院側の研究と安全性への徹底によって、医療機器への影響がない状態であればWiFiなどの電波も使えるというわけですね。
ここまで、病院でのWiFi利用についてお伝えしました。
次の項目で、どうしたら安全にWiFiを利用できるのか代表的な方法を解説していきますね。
2.病院でWi-Fiを使う方法は2種類
病院でWiFiを使用する方法は以下の2つです。
- 病院でのWiFiサービスを利用する
- モバイルWi-Fiを用意する
それぞれ詳しく解説していきますね。
方法1.病院でのWi-Fiサービスを利用する
病院でのWiFiサービスを利用すれば、接続の設定だけでWiFiを利用できます。
病院でのWiFiサービスには有料のものと無料のものがあります。
いずれの場合も利用する際に、パスワードを確認する意味も含めて病院側へ問い合わせることが必要です。
では、病院のWiFiサービスを利用する基本的な流れを見ていきましょう。
- 病院にWiFiのパスワードや利用環境について問い合わせる
- 利用できる場所で接続したい端末の無線機能をオンにする
- 病院が指定しているSSIDを選択する
- パスワードを正しく入力する
- 接続できれば完了
病院のルーターを使用する際には、不特定多数の利用が考えられるため、個人情報などについて入力を行うとパスワードを抜き取られるなどの恐れがあります。
セキュリティに関しては自身で対策することが必要となるため注意してください。
方法2.モバイルWi-Fiを用意する
モバイルWi-Fiを自分で用意すれば、病院でもWiFiを利用することができます。
ただし、病院がモバイルWi-Fiの利用エリア内であるかどうかは確認する必要がありますので、注意してください。
使い勝手がよければ退院後に使い続けるのも良いですが、自分がよく使う場所が対応エリアに含まれていないと使えません。
モバイルWi-Fiの契約では契約期間が定められているものがあり、途中に解約すると高い解約金が必要になることも。
そのため、入院期間中だけ必要ということであれば、短期レンタルサービスの利用がおすすめです。
入院期間にあわせてレンタルできるので料金も利用日数分だけで大丈夫。
病院側が受け取りをしてくれるのであれば、届け先を病院の住所に設定することで利用開始もスムーズです。
ただし、病院によっては個人が持ち込みしたWiFi機器が禁止されていることもあるため、契約前に確認しておくようにしましょう。
モバイルWi-Fiについて詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみましょう。
3.病院でWi-Fiを利用するときの注意点
病院でWiFiを使う方法をここまで解説してきました。
次は、安全に使うためにも注意点を確認しておきましょう。
- 利用前に病院側へ使えるか確認する
- 持ち込みできるか確認する
- 通信制限に注意する
- 電波不良に注意する
以上4つに分けて詳しく解説しますので、節度を保った利用の参考にしてください。
注意点1.利用前に病院側へ使えるか確認する
WiFの利用ができるか、必ず利用する前に病院側へ確認しておくようにしましょう。
なぜなら、利用禁止にもかかわらず使用した場合、医療機器の損傷や人体への悪影響などによって病院側や患者の方に損害を与える可能性があるからです。
迷惑にならないように使うためにも、WiFiの使用が禁止されていないか事前に問い合わせましょう。
またパスワードと利用できる場所・エリアについても聞いておくようにしておくとスムーズです。
注意点2.持ち込みできるか確認する
病院でモバイルWi-Fiなどの機器の利用を考えた時には、持ち込みが可能かどうかを確認するようにしましょう。
なぜなら、病院によってそれぞれ持ち込みに関するルールも変わってくるからです。
他の病院では使えたという場合でもその都度確認してください。
持ち込みできる場所なども詳しく聞いて、ルールに従って使ってみましょう。
もし、入院期間中だけの利用を考えているのであれば短期レンタルサービスが便利ですよ。
入院期間に合わせてレンタルできるので、短期間の利用でも気軽に申し込めるでしょう。
注意点3.通信制限に注意する
入院中は療養のために安静にしていることが多く、ついインターネットを楽しみがちですよね。
そんな時はデータ通信量がいつもよりも多くなるので、気が付いたら通信制限にかかっていたということが多くあるんですね。
また短期間の利用ということで、一定の容量までのプランを選択している場合には特に重い制限措置がかかることがあります。
通信速度が落ちることはストレスの原因にもなるため、なるべく容量を使いすぎないような利用方法を考えてみてください。
入院時の健康面においても、端末を使い続けることはあまり良くないため、気分転換程度の利用にとどめておくことが大切ですよ。
注意点4.電波不良に注意する
病院内は壁が厚く作られていることがあり、外部からの電波を受信しにくい環境であることには注意しておきましょう。
なぜ、電波を受信しにくい環境が整えられているのかと言うと、外部からの電波によって医療機器に影響を受けることを防ぐためです。
窓際にルーターを設置できる場合には受信感度も上がりますが、他の患者の方に迷惑がかからないような利用をすることが重要となります。
またルーターから端末までの距離が遠くなることによっても電波が阻害されることがあるため、持ち込んだルーターは自身の近くで使用するように心掛けておきましょう。
ルーターをレンタルする際にも自身の病室が隔離された空間などである場合には、受信自体ができない可能性もあるため事前にチェックしておくことが必要です。
まとめ
今回は病院内での無線通信によるインターネット利用が可能かどうかについて解説していきましたが、いかがだったでしょうか。
年々通信機器の利用に関しては緩和傾向にあり、対応可能となっている病院も増えてきています。
しかし条件付きで対応している病院や、通信禁止の方針の病院もあるため、事前に病院側に確認を取ることを忘れないようにしてください。
またもし利用可能であったとしても、節度を持って使うように心がけてみてくださいね。