「WiFiを繋いでいるけど、なんだか重く速度が遅い」と感じる時はありませんか?
- Webサイトをなかなか読み込まない
- オンラインで動画を視聴している際に頻繁に途切れる
- ファイルのダウンロードが遅い
など、速度が遅いことで動作が重くなり、快適にネットを使用することができないことはストレスにもなります。
またしっかり接続されているマークは出てるのに、なぜか遅くなっている時もありますよね。
そこで今回は、WiFiの速度が遅い時に試してほしい7つの対処法について紹介していきます。
1.WiFiの速度が遅くなる7つの原因と対処法
速度が遅かったり重くなっている時は、ルーターか端末側に問題が発生していることがほとんどです。
原因を把握できれば簡単に対処することができますので、記事を読みながら今一度、自身で使用されているルーター、端末についてチェックしてみてください。
原因1.WiFiの通信制限にかかっている
通信が限定的なプランでWiFi契約を行っている場合、通信制限にかかっていることが原因で速度が遅くなってる可能性があります。
速度制限はなぜ起こるのかというと、ネットワークのデータ量をユーザー間で公平に共有するためです。
特定の人が過度にWiFiを使うことによって、他の人が使えなくなるということを防いでいるんですね。
特にモバイルWi-Fiなどのモバイルルーターで起こることが多いので、モバイルルーターを使っている人はまず確認してみてください。
対処法1.解除されるまで待つか追加でデータ通信量を買う
通信制限を受けてしまった時は、制限が解除されるまで待つか、通信量を追加で買うことによって対処できます。
通信制限には一か月間の規定量を超えた時に起こるものと、1〜3日での短期での規定量を超えた時に起こるものの2種類があります。
それぞれで制限が解除される日は異なってきますので、契約したプロバイダのサイトなどで確認するようにしましょう。
もし解除までの期間が長いようであれば、データー量を追加で購入することも可能です。
こちらもそれぞれのプロバイダホームページから購入するようにしてください。
もし通信制限が毎月のように起こるのであれば、データ無制限のプランへ移行することをおすすめします。
原因2.ルーターとWiFiに繋ぎたい端末との距離が遠い
ルーターと接続したい端末との距離が遠くなっている場合、電波が正常に受信されていないためにWiFiが遅くなることがあります。
電波の距離は近いと強く、遠くなるほど弱くなるという性質があり、他の電波や電化製品などの影響を受けやすいものです。
ルーターからWiFiを受信する感度が弱いと、それだけ端末側でのデータ送受信の速度も遅くなります。
また、特定の方向に電波を送受信する指向性機能の付いたルーターもあるため、この場合も注意が必要です。
対処法2.ルーターとWiFiに繋ぎたい端末との距離を近づける
ルーターとWiFiに繋ぎたい端末との距離を近づけるようにしましょう。
ルーターはそれぞれワンルーム用や一軒家用など接続範囲の目安があります。
その接続範囲内におさまるように使用することが大切です。
また出来るだけ距離が近い方がいいですが、家全体に電波を飛ばしたいといった場合はなるべく家の中心に置くと受信しやすくなります。
これはルーターを中心に電波が広がる性質を持っており、角などに置くと十分な力が発揮できないためです。
もし広い家の場合は中継機などを利用すると受信しやすくなり、環境が良好となる可能性があります。
原因3.ルーターとWiFiに繋ぎたい端末との間に障害物が多い
ルーターと接続したい端末の間に障害物が多いと、WiFiの電波が遮られて速度が遅くなる原因となります。
棚の中やカバーなどをしている場合も同様に、電波をシャットアウトしている可能性があるので、極力ルーターの周囲には物を置かないようにしましょう。
対処法3.障害物を移動させるかWiFiの置き場所を変える
対処法としてはルーターの置き場所を変えるか、周りにある障害物となるものを移動させることになります。
置き場所一つで通信速度も変化しますので、どの位置だと電波が伝わりやすいか試しながら確認していきましょう。
ルーターからの電波は床に直置きすると広がりにくくなるため、床から2メートル程度高い位置に置くのがおすすめです。
高いところに置くときにも、棚などの中に置かず、外に出した方が電波が広がります。
また電波が反射しないように、電化製品や鏡などをルーターの近くに置かないように気をつけましょう。
原因4.WiFiに同時に繋いでいる端末の数が多すぎる
ルーターに同時に繋いでいる端末の数が多いと、その分端末一台に対する通信量が下がります。
それに起因してWiFiの速度が遅くなることがあります。
最新機種のルーターであれば2〜3台では大幅な変化がないことが多いですが、同時に大容量のデータを送受信している際は通信速度に影響を与えます。
また端末の接続台数が増えるごとに一台に割り当てられる容量も下がるので、ルータに接続されている台数についても気をつけましょう。
対処法4.SSIDを変えられるものは変えてみる
ルーターにはSSID (アクセスポイント)がそれぞれ設定されていますが、端末上で同じルータのSSIDが数種類表示されるものがあります。
これは主に周波数の違いを表しており、もしこのようなルーターを使用している場合は普段接続している方と別の方に変えてみましょう。
環境や機器との相性もあるため、これによって速度が改善されることがあります。
原因5.電波干渉が起きている
ルーターと端末の間で電波の干渉が発生していることで、WiFiの通信速度が遅くなっている可能性があります。
電波は同じ周波数帯域の電波同士で干渉しやすい特性があり、これによって正常な送受信が行われていない場合があるためです。
視覚的に見れないものなので分かりにくい部分ではりますが、電波自体が周囲の環境に左右されやすいことを念頭に対策していく必要があります。
お使いのルーターによっては周波数を変更できるので確認してみましょう。
対処法5.5GHzの電波を使ってみる
WiFiには、5GHzと2.4GHzの2種類の周波数があります。
2.4GHzの場合は電子レンジなどの電化製品と同じ周波数を用いているため、電波が混雑しやすい状況になりやすいです。
5GHzの場合はルーターでしか使われない周波数であるため、他の電波からの干渉であれば受けにくい性質となっています。
障害物に関しては得意、不得意が逆となりますが、元々高速通信が可能な5GHzに設定できるルーターであればそちらを使用することがおすすめです。
WiFiで使われている2.4GHzや5GHzについて詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
原因6.セキュリティソフトの設定
ルーターのセキュリティソフトの設定が原因で、速度や動作が遅くなることがあります。
また、パソコンを使用してWiFiに繋いでいる際に、ファイアーウォールというセキュリティソフトが接続をブロック、遅延させていることもあるため注意が必要です。
これは常に不正アクセスやウイルスから守るために作動していることで、処理の速度が遅くなっているためと考えられます。
このような時にはセキュリティ設定やセキュリティソフトそのものを見直すことが必要です。
対処法6.セキュリティソフトの設定を変える
セキュリティソフトを起動している時、起動していない時での速度がどうなっているかをチェックしましょう。
大幅に差がある時は設定を変更することで対処できます。
どの機能が影響を与えているかを確認してみましょう。
また複数のセキュリティソフトを導入すると遅くなることがあるため、使用端末のスペックに適合したセキュリティソフトを一つ使用することが重要です。
なるべく動作の軽いセキュリティソフトを導入すれば、通信速度が安定する可能性については高くなります。
原因7.ルーターか端末の一時的な不具合
ルーターもしくは端末で、ログの蓄積やメモリのエラーなどの一時的な不具合が起こっていることに起因して遅くなることがあります。
特にルーターや端末の長時間起動はアクセスログが溜まっている場合が多いです。
メモリ不足やエラーを引き起こしやすい状態となっているため、このような場合は一旦リセットする必要があります。
また、ルーターや端末のOSがアップデートされていないなども速度遅延の要因となるので、こちらについても確認してみましょう。
対処法7.再起動してみるかアップデートをしてみる
一時的な不具合が疑われる時は、ルーターと端末の再起動を試してみましょう。
再起動によって内部の不要なメモリやログがリセットされるので、多くの場合はこの方法で通信速度を復旧させることができます。
またファームウェアやドライブがアップデートされていない時は、メーカーのサポートサイトから更新ファイルをダウンロードしましょう。
ファームウェアの更新は処理速度の向上などにも関係するので、定期的にアップデートすることをおすすめします。
2.フリーWiFiの速度が遅い!原因と対処法は?
公衆無線スポットなどのフリーWiFiの速度が遅い、という時の原因と対処法について紹介します。
バス停や飲食店など、現在ではあらゆる場所で繋ぐことのできるのがフリーWiFiです。
しかし、不特定多数の人が使用できるため重くなりやすく、速度が安定しないことがあります。
また元々の通信速度が遅い場合も原因として挙げられます。
フリーWiFiに繋ぐ時間帯や場所を変える、モバイルWi-Fiを使用するなどの対策が必要となります。
それでも遅くて使えないとお悩みの人は、以下の記事を確認してみましょう。
3.WiFiの速度が改善されたのかを確認するには?
WiFiの通信速度が改善されたかどうかについて確認する方法を解説します。
上記の様々な速度改善のための対処方法を行いながら、速度計測のアプリを使用することがおすすめです。
例えばルーターや端末の位置を変えながら、実際に送受信を行っている際の速度を測ってみてベストなポジションを探ってみましょう。
またルーターにはそれぞれ限界の通信速度が決まっているので、その数値に近い数値となれば問題ないということになります。
WiFiの通信速度を計測したい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
まとめ
今回は、WiFiの速度が遅い時に試してほしい対処法について紹介してきました。
WiFiは無線でインターネットを利用できる分、電波自体が影響を受けやすいということを念頭に使用することが大切になります。
現在はモバイルルーターでも、据え置きタイプのルーターの通信速度に劣らない機種が登場しているなど、進化を続けています。
上記の対処法でも改善されない場合は、最新のルーターを購入するなどで対処してみましょう。