モバイルWiFiルーターの中でも、特に人気の高いWiMAX。
出先や家など日常のあらゆるシーンで使用できる無線LANルーターとして、利便性の高いものとなっています。
今回はそんなWiMAXの通信速度について、他のルーターと比較してどれくらいの速度なのか詳しく紹介していきます。
また通信が遅くなる場合の原因とその対処法についても紹介していきますので、速度が遅くなることでお悩みの際にも是非参考にしてみてください。
目次
1.WiMAXの通信速度はどれくらい?
WiMAXが実際にどれくらいの通信速度かをご存知でしょうか。
現在では様々なモバイルWiFiルーターが存在しており、導入を迷われている方も通信速度については特に気になる点です。
特に受信時、下り速度に関しては重要となり、ウェブサイトや動画などの読み込み速度にも影響する点なので気をつけておきましょう。
また通信する環境や混雑状況によって、機種ごとの最大通信速度より実際の通信速度が低下する点にも注意が必要です。
1-1.WiMAXはモバイルWiFiの中では十分な速度がある!
結論としてはWiMAXは他のモバイルWiFiと比べて十分な速度性能を持っています。
特に最新機種では固定回線に劣らない通信速度が出せるような進化をしてきており、受信環境を整えることで本来の性能、高い通信速度を引き出すことが可能です。
しかし、他社のモバイルWiFiでも高速通信が可能な機種が登場してきています。
よく比較検討してから買うようにしましょう。
ちなみに、W05とW06の違いは以下の通りです。
W06 | W05 | |
通信速度 | 下り速度最大1237Mbps | 下り速度最大758Mbps |
WiMAXのWiFiルーターW06の通信速度
2019年1月に発売されたWiMAXの「Speed Wi-Fi NEXT W06」が現状の最新機種となっています。
モバイルルーターで初の1Gbpsを超えた、下り速度最大1237Mbpsを誇る高速通信が魅力的な機種となっています。
w06のことを詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
「WiMAX W06のスペックは?旧機種w05との違いや評判まとめ」
WiMAXのWiFiルーターW05の通信速度
2018年1月に発売されたWiMAXの「Speed Wi-Fi NEXT W05」は、W06の前身機種となっています。
下り速度最大758Mbpsとなっており、こちらも十分な通信速度は満たしている機種です。
W05について詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
「WiMAXのW05はどんな機種?評判やW06との違いは?」
1-2.WiMAX2+の通信速度はどれくらい?
WiMAX2+の現在の理論値で最大の通信速度は558Mbpsとなっています。
機種やプラン等、また接続環境によって多少前後しますが、LTEを利用することによって最大速度1237Mbpsを出すことができます。
1-3.WiMAXと光回線の通信速度を比較すると?
現状では1Gbpsを超える通信速度を出せるWiMAXですが、光回線と比較した場合を解説します。
また光回線においては一戸建て、マンションタイプによって大幅に速度が変化するため注意が必要です。
- WiMAX・・・440Mbps〜1.2Gbps
- 光回線(一戸建て)・・・1Gbps〜2Gbps
- 光回線(マンションタイプ)・・・100Mbps〜1Gbps
安定した通信速度という面では光回線(一戸建て)となりますが、WiMAXでも十分な通信速度を確保することができます。
2.WiMAXの回線速度を測定する方法
WiMAXのサイトで公表されている理論値とは違って、実際の使用環境や接続状況によって回線速度の実際の数値は変わってきます。
そこで回線速度を測定することによって、通信環境の改善を行う上で役立てることができるため様々な位置や状況、時間帯でテストしてみましょう。
また速度の測定においては、各端末ごとに無料で行えるサイト、アプリが存在しているため気軽に利用することが出来るためそれぞれについて紹介していきます。
2-1.回線速度の確認方法
各端末ごとに回線速度を確認することができるサイト、アプリです。
- PC・・・「Speedtest.net by Ookia」
- iPhone、iPad・・・「iTunes StoreSpeedtest.net Mobile Speed Test」
- Android・・・「Google Play Speedtest.net」
WiFiに繋いだ状態でスピードテストを実行することで、実際にどれくらいの通信速度が出ているかを割り出してくれます。
WiFiの速度については「【定番】WiFi通信速度を計測できるおすすめアプリ6選」をご覧下さい。
2-2.回線速度の目安と体感値
理論値としては高速通信が可能な回線であっても、実際の数値は通信状態などによりかなり低い数値となります。
回線速度のテストを行った上での実際の下り速度の数値の目安と体感について紹介します。
- 0〜3Mbps 遅い
- 4〜10Mbps 普通
- 11〜20Mpbs 早い
- 20Mbps〜 とても速い
概ね20Mbps以上の下り速度があれば、ウェブサイトの読み込みや動画視聴の際にも体感的に速いという印象です。
もし理論値よりはるかに下回る場合は、通信環境の改善点があるということになります。
3.WiMAXの通信速度が遅い原因
WiMAXを使用していて通信速度が遅く感じる場合には、主に4つの原因が考えられます。
- 旧WiMAXの回線を使っている
- サービスエリア外にいる
- 通信制限がかかっている
- WiMAX周辺に障害物が多い
機種本来の通信速度が確保できれば、WiMAXでは比較的安定した高速通信を得ることが可能です。
一時的な不具合が発生していることも考えられるため、まず端末の再起動を行った状態で通信速度確認を行いましょう。
再起動を行っても速度が遅いという際、それぞれの原因、対処法について解説していきますので、一つ一つ探ってみましょう。
3-1.原因1.旧WiMAXの回線を使っている
WiMAXには、WiMAX2+とWiMAXという回線が存在しています。
WiMAX2+が最新の回線となっており、旧WiMAXに関してはエリアや通信が徐々に縮小されており、2020年にはサービス終了となる点に注意が必要です。
旧WiMAXを長い間使用している、プラン変更を長期間行っていないなどといった場合には、旧WiMAXの回線を使用しているため遅くなっていることが考えられます。
速度に関しても現状の最新機種より劣る点でも気をつけておきましょう。
対処法1.機種変更を行う
旧WiMAXでは近くサービス終了が行われるため、WiMAX2+に対応した機種変更が必要となります。
旧端末を利用している場合の機種変更は、割引などの優遇措置が行われることがあるため可能な限り最新機種に移行するようにしましょう。
現在既にかなりのエリアが縮小され、速度に関してもWiMAX2+の方に周波数を割り当てるために旧回線を減少させています。
WiMAXのサポートセンターへ問い合わせて、機種変更の依頼を行いましょう。
3-2.原因2.サービスエリア外にいる
WiMAXのサポートしている対象エリア外にいることが原因で、通信速度が遅くなっている可能性があります。
対象エリア外にいる場合は概ね圏外として表示されますが、エリア内の端など際どいエリア等であれば通信が遅くなる状態となります。
移動中に利用している場合や、旅行先での利用については特に注意が必要です。
利用しているエリアが対象に含まれるかどうか、WiMAXがサポートするサービスエリアに含まれているかについて確認を行ってみましょう。
対処法2:ピンポイントエリア判定をする
WiMAXの公式サイトよりピンポイントエリア判定を行うことで、現在利用している地域が対象エリアに含まれるか否かを確認することができます。
WiMAXのピンポイントエリア判定を試したい人は、コチラをご覧ください。
こちらで利用している地域を検索し、マップ上でピンク色となっている場合は対象エリア内です。
また住所検索も可能で、○の場合は圏内、△の場合は概ね繋がる、×の場合は圏外となっています。
3-3.原因3.通信制限がかかっている
通信制限にかかっていることが原因で、通信速度が遅くなっている可能性があります。
特に月間で7GBのデータ容量プランを利用している場合は、通信速度が128kbpsに落ち込むため、文章だけのメールを送受信することが可能な程度となります。
またau4G LTEを利用して、3日間3GBを超えた場合も通信制限にかかるため注意が必要です。
ギガ放題プランの場合は通信速度が約1Mbpsとなりますが、体感的にそれ以上に遅くなったと感じることがあります。
対処法3:プランを見直す
ギガ放題プランであれば通信制限が行われても1Mbps程度となり、制限期間も翌日18時から翌2時までの8時間程度の制限措置となっています。
さらに3日間で10GBを超えた場合のみに実施されるため、ある程度緩い制限措置です。
もし月間7GBプランを利用していて通信制限が起こる場合は、ギガ放題プランへ移行することをおすすめします。
料金的にもデータ追加をする場合と比べてあまり差がなく、結果的に多くの通信を行えるため魅力的なプランとなっています。
3-4.原因4.WiMAX周辺に障害物が多い
WiMAXの周辺に障害物が多いことが原因で、速度が遅くなっている可能性があります。
特にWiMAXで5Ghzの周波数を使用している場合は、物理的な障害物に対して弱い電波のため設置場所に注意が必要です。
2.4Ghzの周波数を使用している場合も、他の電波と干渉しやすいため電化製品などの近くに置くと回線が遅くなることがあります。
いずれの場合でも、障害物自体が電波に影響を与えることが考えられるため、設置場所に関して改めて確認してみましょう。
対処法4:WiMAXの置き場所を変える
WiMAXの置き場所を変えることで、速度が改善する場合があります。
室内であればできるだけ窓際、高い位置に置くことで基地局からの電波が受信しやすく、部屋内にも電波が広がりやすくなります。
またカバーなどはかけない、棚の中に置かない、電子レンジの近くに置かないなども重要で、障害物になるものの近くには設置しないように気をつけておきましょう。
家庭環境にあわせて、端末で速度計測を行いながらWiFiルーターがどの位置で最適な速度が得られるかを試してみることで対処を行ってみましょう。
まとめ
今回はWiMAXの速度に関して解説していきました。
WiMAXは現在光回線にも近い速度の機種が発売されており、モバイルWiFiルーターの中で比較しても高速通信が可能なタイプとなっています。
できる限り通信環境を整えることで本来の高速通信を得ることができるため、回線速度の計測などを用いて改善できる点は改善を行いましょう。
また旧端末、旧回線を利用されている方は、この機会に新機種への移行を推奨します。