パソコンのWiFiアイコンにビックリマークがついてインターネットがうまくつながらずにお困りですね。
ビックリマークはWiFi接続に何らかの原因が起きて問題があってインターネット通信がうまくいってない状態を示しています。
WiFi接続に問題がある原因は、WiFi機器側に原因がある場合とパソコン側に原因がある場合など、様々です。
この記事にある対応策を順番に確認していくことで、ビックリマークの原因を突き止めて早く解決しインターネットにつながるようになります。
WiFiのトラブルは解決して、WiFiを快適に使いましょう。
目次
1.WiFiマークについているビックリマークの意味は?
WiFiアイコンにビックリマークがついているのは、WiFi接続に問題があってインターネットに接続できていないという意味です。
WiFiアイコンに、ビックリマークがついている状態をマイクロソフトでは制限付きアクセスと呼んでいます。
制限付きアクセスと言うのは、「パソコンとWiFi親機がつながっていてもその先のインターネットにつながっていませんよ」と言う意味です。
パソコンの設定がおかしくなったり、WiFiルーターにエラーが起きたりすることでインターネット接続ができずビックリマークがつく原因になります。
2.WiFiのビックリマークを消すためにできるパソコンでの7つの対処法
WiFiのビックリマークを消すためには、原因ごとに別々の対策方法を考える必要があります。
しかし、原因がわからないことが多いので順番に対処方法を試していくことが必要です。
原因ごとの対処方法は大きく次の7つになります。
- WiFiルーターに近い場所でパソコンを利用する
- 2.4GHzから5GHzに切り替える
- WiFiルーターの接続がしっかりされているか確認する
- 認証失敗していないか再認証する
- 同時接続機器数を減らす
- IPアドレスを被らないように設定する
- Windowsの設定を変える
以下に、対処方法を解説しているので順番にチェックしていきましょう。
対処法1.WiFiルーターに近い場所でパソコンを利用する
1番目の対処方法は、WiFiルーターに近い場所でパソコンを利用することです。
パソコンの位置がいつもと変わっていなくても、WiFiルーターとパソコンの間に何か遮るものがあるかもしれません。
パソコンとWiFiルーターの間が離れていたり、途中に障害があると電波が弱くなりビックリマークが付く原因になります。
パソコンとWiFiルーターの距離を縮めてビックリマークが取れるか確認しましょう。
またWiFiルーターについているアンテナが倒れていることが原因で、ビックリマークになっていることも多いです。
WiFiの電波は、アンテナから垂直に発信されています。
WiFiルーターとパソコンが同じフロアにある場合には、アンテナは垂直に立てておきましょう。
もし、WiFiルーターが1階、パソコンが2階にあるなど高さがある場合には、パソコンの高さに併せてアンテナの角度を変えます。
対処法2.2.4GHzから5GHzに切り替える
対処方法の2番目は、WiFiルーターの周波数を2.4GHzから5GHzに切り替える方法です。
周波数帯 | 無線LAN規格 | 最大通信速度 | 特長 |
2.4Ghz | IEEE802.11b | 11Mbps | 障害物に強いが、干渉しやすい |
IEEE802.11g | 54Mbps | ||
IEEE802.11n | 300Mbps | ||
5Ghz | IEEE802.11a | 54Mbps | 障害物に弱いが、干渉が少ない |
IEEE802.11n | 300Mbps | ||
IEEE802.11ac | 6.9Gbps |
WiFiルーターの規格には、2.4GHzと5GHzの両方が使えるIEEE802.11nがあります。
電子レンジや、Bluetoothで使っている電波は、2.4GHzの周波数です。
このため、2.4GHzを使用しているとWiFiの信号と混線する場合があります。
電子レンジなど、他の2.4GHz帯を使用している機器が原因の場合には、5GHzに変更することでビックリマークを取ることが可能です。
周波数を変更する方法ですが、通常はSSIDごとに周波数が分けられているので、別のSSIDに切り替えることで周波数を変更できます。
詳しくは、お使いのWiFiルーターのマニュアルを確認してください。
2.4GHzを使うWiFiルーターでも、規格がIEEE 802.1 1b/gのものは5GHz未対応ですが、SSIDを変えることで直る場合もあります。
対処法3.WiFiルーターの接続がしっかりされているか確認する
対処方法の3番目は、WiFiにつながる有線部分の確認です。
コンセントが抜けていたり、光ケーブルが抜けていたりなどが原因でビックリマークが表示されていることもあります。
壁から出ている光ケーブルとWiFiルーターの間にONU(光回線終端装置)という機械がありますが、これについても電源やジャックなどのチェックが必要です。
家具を移動したり面倒な場合もありますが、コネクターがちゃんとつながっている事を、目視だけではなく触ってちゃんと刺さっているかどうか以下の順に確認します。
- LEDは点滅または点灯しているか
- 全く光らないのであれば、電源の接続をチェック
- 家具の移動など面倒でも、抜き差ししてちゃんと刺さっていることを確認
- 光ケーブルからWiFiルーターまで、LANケーブルが繋がっていることを確認
- 電源の抜き差しを確認しても全くLEDランプがつかない場合には故障の可能性大
ONUは、設置から5年ほどすると故障の確率が高くなりますが、基本的にONUはレンタル品です。
光回線の会社に連絡すれば簡単に交換してもらえます。
モバイルWi-Fiの場合には、知らない間に電池切れしていることもあるので以下を確認しましょう。
- バッテリーは十分に残っていますか
- 電池切れの後充電して、起動させたか(充電後起動が必要)
ちゃんと起動しているか、液晶がつくかなど動作していることを確認しましょう。
対処法4.認証失敗していないか再認証する
4番目の対処方法は、WiFiルーターとの接続時に認証失敗をしていないか確認します。
WiFi接続時に、SSIDとパスワードの組み合わせが間違っていることが認証失敗の原因です。
家のWiFiルーターで複数のSSIDを使用したことがあったり、外出先などでのフリーWiFiスポットなどで、うまく接続できず認証失敗を起こすことがあります。
認証失敗のときの解決方法は、WiFi接続を選びなおすことです。
- タスクバーのWiFiアイコンをクリック
- 正しいSSIDを選択
- 「ネットワークセキュリティキーの入力」にパスワードを入力
WiFiルーターを確認して正しいSSIDとパスワードの組み合わせを確認して接続し直せば終了です。
対処法5.同時接続機器数を減らす
1つのWiFiルーターに、同時につながっている接続機器が多い場合、この数を減らすことでビックリマークが直ります。
WiFiルーターには、機種ごとに最大に接続できる端末の台数がおよそ決まっているのです。
モバイルWi-Fiや携帯用の小さなWiFiルーターでは2、3台が最大になります。
一般に売られている家庭用の無線ルーターの場合では5、6台が1つの目安です。
この接続台数の数え方は、同一時間に接続しているということが条件になります。
家庭の中でWiFi接続するものには、パソコン、スマホ、タブレット、ゲーム機、テレビやその他諸々の家電等ありますが、同一時間のアクセスが最大の台数よりも下回っていれば問題ありません。
ビックリマークが出ているときに、パソコン以外のスマホやタブレットなどの接続を一旦停止することでビックリマークが消えてアクセスが復活したのなら接続台数が原因です。
もし使っていない機器でWiFiに接続しっぱなしになっているものがあれば、それらのWiFiをオフにしましょう。
どうしてもWiFiを外せないという人は、最大接続数が数十台というWiFiルーターもありますので、買い替えることを検討してみてください。
対処法6.IPアドレスを被らないように設定する
6番目の対処方法は、パソコンのネットワークの設定で、他の機器とIPアドレスがかぶらないように設定することです。
パソコンのIPアドレスが他の機器と被っている状態(ダブルブッキング状態)では、WiFiルーターと接続できないためビックリマーク状態になります。
IPアドレスとは、パソコンやスマホなどの端末がネットワーク通信を行うときに必要になる番号のことです。
WiFiルーターなどの1つのネットワークにつながる場合、端末はそれぞれ別々のIPアドレスが割り振られてなくてはいけません。
同じWiFiルーターを使っていて、他の端末とデータの流れが混線しないのはWiFiルーターが、IPアドレスごとにデータを処理しているからです。
自分の使っている端末が何番のIPアドレスを使用しているのかを調べるのは、ネットワークの知識がないと難しいことなので、ここでは自動接続にしておきましょう。
会社のパソコン等では、情報システム部の人たちがパソコンごとにIPアドレスを割り振っていることがあります。
この場合、家に持ち帰りWiFi接続するために設定を変えてしまうと、情報システム部の人に怒られるのでやめておきましょう。
WiFi接続の設定の変更方法について、Windowsの場合とMacの場合をそれぞれ解説します。
Windowsの場合のWiFi接続設定の変更
それでは、Windows10のネットワークの設定の直し方です。
- 画面左下にあるスタートボタンを右クリック
- 次にネットワーク接続をクリック、イーサネットと言うアイコンがあるので右クリックしプロパティーをクリック
- ネットワークと言うタブが開いていることを確認して下の中のインターネットプロトコルバージョン4を選択してからプロパティーと言うボタンをクリック
- 全般と言うタブが表示されていることを確認して、この中の「IPアドレスを自動的に取得する」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にそれぞれチェックを入れる
- OKをして閉じる
これでIPアドレスの自動取得設定の完了です。
WiFiルーターを再起動して、次にパソコンも再起動しましょう。
Macのの場合のWiFi接続設定の変更
Macの場合には、次のように設定を変更します。
- 画面右上のビックリマークがついているWiFiアイコンをクリック
- 「ネットワーク環境設定を開く…」をクリック
- 開いたネットワークのウィンドウの右下にある「詳細…」をクリック
- TCP/IPタブをクリックして「IPv4の設定」を「DHCサーバを使用」になっているかチェック。なってなければ「DHCPサーバを使用」に変更
- 隣に「DHCPリースを更新」ボタンがあるのでクリック
- OKを押して閉じる
Macの場合には、DHCPリースの更新をクリックすると、空いているIPアドレスが取得されるのでこの作業でビックリマークが消えるはずです。
消えなかった場合には、WiFiルーターとパソコンを再起動しましょう。
WiFiルーターの再起動方法ですが、リセットスイッチがある場合にはスイッチを押し、ない場合には電源を抜いてからもう一度差します。
WiFiルーターを再起動することで、IPアドレスが振りなおされIPアドレスの被りが直るのです。
もし両方ともチェックが入っていた場合にも、WiFiルーターとパソコンのリセットすることで直ることも多いので試してください。
対処法7.Windowsの設定を変える
最後は、Windowsの省エネ設定を変えてビックリマークを直す対処法です。
パソコンが省電力モードになっていると、使用電力を抑えるためにWiFiが切られてしまい、そのためWiFi接続できずにビックリマークになることがあります。
まずはパソコンの省電力モードについて確認していきましょう。
- 左下のウィンドウズマークを右クリックして電源オプションを選択します。
- 次にプラン設定の変更をクリックしその中の詳細な電源設定の変更をクリックします。
- ワイヤレスアダプターの設定の横にある+マークをクリックし展開します。省電力モードの設定をクリックし、プラン設定の変更をクリック。その中の詳細な電源設定の変更をクリックします。
- ワイヤレスアダプターの設定の横にある+マークをクリックし展開します。省電力モードの設定をクリックします。バッテリー駆動と電源に接続の2つありますがどちらも最大パフォーマンスに設定します。
- OKを押して設定完了です。
次にスリープから回復したときに自動的にインターネット接続をする設定を確認しましょう。
- 左下のウィンドウズボタンを右クリックしてデバイスマネージャーを選択します。
- ネットワークアダプタの項目の中から、お使いのネットワークのプロパティを選択します。といっても、見たことも無い名前が表示されていると思います。場所的にはBluetoothの下でミニポートの上(図)が該当するネットワークアダプターです。
- 電源の管理と言うタブがありますのでそれを設定クリックし、電源の節約のためにコンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにするのチェックを外します。
- OKを押して完了です。
スリープ回復後にインターネットにつながらず、ビックリマークがついてしまう現象は、省電力設定の変更を1度行えば解決されます。
この原因にあたらないという人の場合にも、設定を見直しておくと良いでしょう。
3.パソコンでWifiが接続できないときに原因がわからないけれどやってみること
上記の対処方法をすべて試しても、ビックリマークの原因がわからない場合にはとりあえず、以下の3つの方法を試してみましょう。
- 再起動
- メーカーに聞く
- 中継器を買う、またはWiFiルーターの買い替え
順番に確認していきましょう。
3-1.再起動
パソコンやWiFiルーターなどのネットワーク機器を再起動させると、それまでの状態がリセットされるので正常に戻ることがよくあります。
まずはパソコンの再起動ですが、通常の再起動ではなく完全なシャットダウンが必要です。
完全なシャットダウンは次のように操作します。
Windowsの場合
Windowsの場合には、以下の手順で「完全シャットダウン」を行います。
- ウィンドウズメニューから電源マークをクリック
- 「スリープ」、「シャットダウン」、「再起動」と出るので、シフトキーを押しながら「シャットダウン」をクリック
この方法で完全なシャットダウンされ、不要な設定やキャッシュファイルがリセットされます。
Macの場合
Macの場合には、以下の手順で「セーフブート」を行います。
- 通常通り、シャットダウンする
- 電源ボタンを押して起動
- ジャーンという起動音が出たら「shift」キーを押しAppleロゴが出るまで押し続ける
- 右上に赤字で「セーフモード」と表示されているのを確認して、すぐに再起動する
「セーフモード」が表示されるときに、不要な設定やキャッシュファイルがリセットされています。
3-2.メーカーに聞く
ネットワーク診断をしても書いてある意味が分からない、ヘルプの意味が分からないなら直接メーカーに聞いてしまうのが早いです。
メーカー |
公式サイト |
相談方法 |
BUFFALO |
電話、LINE、チャット、メール |
|
I-O DATA |
電話、LINE、チャット、メール |
|
プラネックス |
お問い合わせフォーム、FAX |
|
ELECOM |
電話、FAX、チャット | |
NEC |
電話、メール | |
TP-Link |
電話、メール | |
ネットギア |
電話、FAX、チャット |
問い合わせ窓口に、電話番号が公開されていなかったりまたはLINEで問い合わせることができるメーカーもあり様々です。
こうしたサポート体制も次にWiFiルーターを買うときの選択肢の1つとして参考にするのが良いでしょう。
3-3.中継器を買う or ルーターの買い替え
WiFiの中継器を購入したり、WiFiルータ(親子)を買い替えたりすることも解決策の1つです。
WiFiルーターからパソコンが離れている場合に、電波が弱くなってしまいます。
WiFiの中継器と言うのは、WiFiルーターとパソコンの間に設置することで電波を弱めることなくパソコンに届けることができる装置です。
家の配置上、WiFiルーターとパソコンの間に距離が開いてしまう場合には、中継器の設置を検討しましょう。
パソコンに内蔵されているWiFiアダプターも、5年ほど使用していると故障することが多くなってきます。
WiFiルーターが古い場合には、802.11ac/ad/axという最新規格のWiFiルーターに買い換えてしまうと言うのも解決策の1つです。
まとめ
パソコンを使用していて、WiFiマークにビックリマークがつく場合には物理的な接続に問題がある場合や、WiFi機器に問題がある場合、パソコンの設定に問題がある場合と原因が多岐に渡ります。
コネクターが外れていないかなどの物理的な確認から始めて、WiFiルーターのチェックやパソコンの設定チェックなど順を追って確認するのが問題解決の秘訣です。
WiFi接続の問題は、原因を探すことと解決方法が同時の作業になります。
一つ一つ丁寧にチェックするのは大変ですが、ネットワークトラブルに早く解決するために頑張りましょう。
今回ご紹介した7つの対策方法は、WiFi環境を良くするためにも知っておけば必ず役に立つ情報です。
WiFiに関するトラブルをすぐに解決し、快適なWiFi生活を送りましょう。