光回線の契約をすれば高速通信ができますが、解約しなければならない時があります。
例えば、次のような理由が考えられるでしょう。
- 他に良い業者を見つけた
- 引っ越しする
- 持ち運びできるモバイルWi-Fi に切り替える
など。
しかし、解約する際は違約金などの費用が発生。
違約金は決して安くなく、数万円することも珍しくありません。
そこで、解約方法と違約金を軽減する方法について見ていきましょう。
目次
光回線を解約する方法
光回線を解約するためには光回線業者とプロバイダーの2社に連絡する必要があります。
光回線業者だけを解約するのでは不十分なので注意してください。
それでは、詳しく見ていきましょう。
1.プロバイダーの解約
光回線を解約するには、まずプロバイダー契約を解約する必要があります。
我々が回線を利用するためにはプロバイダーと光回線業者の2社が必要なため、両方とも解約しなければならないのです。
プロバイダー解約を忘れてしまうと月に数千円の支払いが発生したり、気が付いて解約しようとすると違約金を請求されてしまうケースがあるので注意して下さい。
ホームページから申請する方法と直接電話で連絡する2つの方法があるので、どちらかを選びましょう。
主要プロバイダーの解約できるURLと電話番号は次の通りです。
プロバイダー名 | 解約URL | 電話番号 |
So-net | 解約案内 | 会員にのみ公開 |
OCN | 解約案内 | 0120-506-506 |
ビッグローブ | 解約案内 | 0120-86-0962 |
Yahoo!BB | 解約案内 | 0800-1111-820 |
@nifty | 解約案内 | 03-5860-7600 |
光回線の解約
プロバイダーを解約したら光回線の解約をしましょう。
解約ページへアクセスする方法もありますが、電話連絡をするのが主流です。
中にはインターネットから解約できない業者もありますので、主な光回線業者の連絡先を以下の表でまとめます。
業者名 | 解約連絡先 |
auひかり |
|
フレッツ光 | 「0120-116-116」 |
ソフトバンク光 | 「0800 111 2009」 |
OCN光 | 「0120-506-506」 |
連絡する際は、あらかじめご自身のIDなど本人確認できる情報を集めておくとスムーズに進行できるでしょう。
光回線の解約時に支払う料金の種類
前段の手順で手続きを終えれば光回線の解約はできますが、状況次第では多額の費用がかかる可能性があります。
そこで、光回線の解約時にどのような種類の料金が発生するのかについて知っておきましょう。
具体的な種類は次の通りです。
- 契約年数を待たずして解約したことによる違約金
- 更新月に解約しなかったことによる違約金
- 工事費用の残額請求と撤去費用
- プロバイダーの違約金
- レンタル機器の返却忘れや修理費用
これらの存在を知っておけば対策を取りやすいので、必ず目を通して下さい。
それぞれ見ていきましょう。
1.契約年数を待たずして解約したことによる違約金
光回線はそれぞれ契約時に何年契約なのかが決められていることが多いです。(2年契約が主流)
その契約期間内に解約をすると違約金の支払いが求められます。
代表的な光回線プランの違約金は次の通りです。
業者名・プラン名 | 戸建て住宅の違約金 | マンションタイプの違約金 |
auひかり・ギガ得プラン | 9500円 |
|
フレッツ光・にねん割 | 9500円 | 1500円 |
ソフトバンク光・2年自動更新ありプラン | 9500円 | 9500円 |
戸建て住宅の場合は特に高額で、1万円近い違約金を取られてしまいます。
なるべく契約年数が経過する前に解約しないようにしましょう。
ただし、契約年数が経過した後にも違約金が発生するケースがあります。詳しくは次の章をご覧下さい。
2.更新月に解約しなかったことによる違約金
多くの光回線プランでは更新月で解約しなければ違約金が発生します。
このため、更新月で解約することが大変望ましいです。
更新月は、多くの場合プランの契約年数と同じ周期で回ってきます。
例えば、ソフトバンク光の2年自動更新プランでは次の画像のような形です。
このように、かなりタイミングを絞らなければなりません。
一応、契約年数が経過した後はいつ解約しても違約金が発生しないプランはあります。
ただし、月額料金が高い場合が多いのであまりおすすめではありません。
例えば、ソフトバンク光の「月額料金はいくらですか?」を見ると自動更新なしプランは他と比べて1000円程度高額であることがわかります。
3.工事費用の残額請求と撤去費用
光回線の契約時に工事費用の残りがある場合は、残額を請求されます。
工事費用は2万5000円程度であり、分割で支払っていてまだ支払いきれていない場合は注意しましょう。
特に気を付けなければならないのが「工事費用実質無料キャンペーン」を利用した場合です。
このプランは、大概月額料金を抑えて最終的に工事費分の割引をする代わりに工事費を分割してかなり長い間支払わせるものです。
例えば、契約年数は2年だが工事費の分割は2年半の場合などが当てはまります。
この時、契約年数の2年を待って解約しようとすると半年分の工事費が請求されてしまうのです。
従って、更新月以外で解約したことによる違約金と工事費の両方をかけずに解約しようとすると4年かかります。
これは、より長く契約させようとする業者の戦略ですので注意しましょう。
また、解約時に撤去費用も発生することもあります。
2019年8月現在では、ほとんどの業者が撤去費用を1万円前後に設定していますが、撤去しなくても構わないのことも多いので実質的には0円で済むケースが多いです。
ただし、撤去費用が大きくかかる有名業者もあります。
例えば、auひかりは2018年2月28日以降に契約した方の撤去費用を2万8800円に設定しており、撤去は任意ではなく強制なので回避することはできません。
十分に注意しましょう。
4場合によってはプロバイダーから違約金を請求されることも
光回線を扱う場合は光回線業者とプロバイダーの2社と契約しなければならないのは前述しましたが、プロバイダー側の違約金が発生することがあります。
業者とプロバイダーが一緒ならこの違約金が発生する可能性は低いです。
しかし、有名業者ではフレッツ光やauひかりなどはプロバイダーを選択することが可能となっています。
このため、特にフレッツ光やauひかりの方は主要プロバイダーごとの違約金をまとめたのサイトを確認して下さい。
プランによってはいつ解約しても0円で済むこともありますが、数千円の違約金が発生する場合もあるので注意しましょう。
5.レンタル機器の返却忘れや修理費用
光回線を解約する時は、ルーターなど最初に借りたレンタル品を返す必要があります。
その際、光回線業者から返却キットが送られるのでやり方の指示に従えば無料で手軽に返却を終えることができます。
もし、返却を忘れると「何日以内に返却して下さい」といった内容の連絡が届き、その期間でも返却できなかった場合機器代を請求される恐れがあるので必ず見落としがないようにしましょう。
機器の破損があった場合も同様です。
もし破損・紛失などがあったら業者に連絡を入れて下さい。
水没や高いところから落とすなどユーザーの不注意が原因であれば修理費用を請求される可能性は高いですが、経年劣化であれば無償で済む場合もあります。
光回線の解約で発生する違約金を軽減する方法
光回線を解約する時の違約金やその他の支払いは色々あり、一見かなり厳しいように思えますが、実は軽減する方法がいくつかあります。
具体的には次の方法が有効です。
- 違約金を負担してくれる会社と新たに契約
- キャッシュバックの大きな業者を選ぶ
- 契約年数が過ぎた後、更新月に解約
- 契約前に解約手数料無料の会社を選ぶ
状況によっては違約金を受け入れてでも解約しなければならないこともあると思いますが、紹介する方法を使えば数万円単位で安くなることもあるので是非参考にして下さい。
1.乗り換え時に違約金を負担してくれる会社と新たに契約する
近年では光回線業者を新たに乗り換えると前に、契約していた業者から請求された違約金を肩代わりしてくれるサービスを行っています。
上手くいけば違約金を実質的に0円にすることができ、そうでなくてもかなり負担を軽減することが可能です。
ただし、各業者は上限を設定していることに注意して下さい。有名業者の違約金負担額は次の通りです。
業者名 | 負担額 | 条件など |
so-net光 | 最大5万円 | 公式サイト |
ソフトバンク光 | 最大10万円 | ソフトバンクあんしん乗り換えキャンペーン |
ビッグローブ光 | 2万5000円or1年間月に1480円割引 | 乗り換え特典 |
auひかり | 3万円 | auひかりにお乗換え |
この乗り換えサービスだけでも十分にありがたいですが、更に高額なキャッシュバックを行なっている業者もあります。
2.乗り換え時にキャッシュバックの大きな業者を選ぶ
光回線のキャッシュバックは2万円以上に設定している業者が多いので、かなりお得です。
前章の乗り換えによる違約金負担を合わせると黒字になる方すらいるでしょう。
ただし、高額なキャッシュバックを貰えると宣伝している業者でも受け取りの難易度が非常に高い場合があります。
具体的には次のような例が挙げられます。
- 数人に光回線を契約してもらわなければならない
- 1年後など忘れている可能性が高い期間に申請しなければならない
- 特定のプランを選ばなければならない
このため、「キャッシュバックはなんと〜万円!」と宣伝されていても受け取れるとは限らないことを覚えておきましょう。
受け取りやすいキャッシュバックをいくつか紹介します。
業者名 | キャッシュバック詳細 |
auひかり | 2万円以上詳しくはこちら |
ソフトバンク光 | 3万5000円以上※ソフトバンク公式ではなく代理店の株式会社ネクスト(優良代理店として表彰経験あり)を通した場合のキャッシュバックです。 |
NURO光 | 3万5000円詳しくはこちら |
ビッグローブ光 | 2万5000円以上詳しくはこちら |
キャッシュバックを狙う場合は、これらの光回線業者を優先的に考えましょう。
3.契約年数が過ぎた後、更新月に解約
契約年数が経過した後、更新月に解約すれば違約金は発生しません。
先に挙げたような工事費の残りやレンタル品の修理代などで解約後にお金がかかるケースはあるかもしれませんが、大変理想的な解約方法と言えます。
ただし、契約前から計画を立てて解約するタイミングを見計らわなければ更新月を狙うのは難しいです。
例えば、光回線の更新月には特に不満がなかったので解約しなかったが、その後に何かしらの回線トラブルが発生したり引っ越ししなければならなくなったなどの事情があるでしょう。
このため、更新月で解約できればラッキーと考えましょう。
基本的には乗り換えサービスやキャッシュバックを狙って違約金を軽減する必要があります。
4.契約前に解約手数料無料の会社を選ぶ
光回線業者の中には解約手数料を無料にしてくれているもの業者があります。
このため、契約前にこれらの業者に目星を付けておくのが大変有効です。
そうすれば、次の業者を解約する時に困りません。
解約手数料が無料である業者は次の通りです。
など。
今現在解約金を軽減したい方には役に立たないかもしれませんが、是非乗り換える際の参考にしてみて下さい。
まとめ
今回は、光回線の解約方法や、解約時に支払う料金及びその軽減方法について解説しました。
一口に解約で発生する金額と言っても多くの料金が発生することがお分かり頂けたと思います。
解約時にかかる料金を完全にゼロにするのは難しいので、是非今回紹介した方法を使って軽減してみましょう。