WiMAXを利用しているときに多くの人が悩むのが「5GHzと2.4GHzの両方の違い」です。
両者の違いは名前だけではなくて、その特徴にも明確な違いがあります。
両方の周波数帯の2つの良い点と悪い点を知ることで、より快適にインターネットを利用することができるでしょう。
ここでは、WiMAXルーターの5GHzと2.4GHzの違いや設定方法などについて解説していきます。
WiMAXを利用している方はぜひチェックしてみてください。
目次
1.WiMAXルーターの「5GHz」と「2.4GHz」を解説
WiMAXルーターの「5GHz」と「2.4GHz」の違いについて具体的に解説していきます。
最初は戸惑うかもしれませんが、基本を覚えればすぐに使いこなすことができるはずです。
1-1.「GHz」はWiFiの周波数のこと
まず、「5GHz」や「2.4GHz」の後ろについている「GHz」について説明します。
GHzとは、簡単にいうとWiFiの周波数のことです。
周波数は値によって、使い分けられていて、例えば30M~300MHzのVHFという周波数帯域は、FM放送やアマチュア無線の電波などに割り当てられています。
これと同じように、5GHzと2.4GHzの電波は、WiFiの周波数帯域として定められているわけです。
それぞれの周波数帯にはメリットとデメリットがあるので理解しておく必要があります。
1-2.5GHzのメリット・デメリットとは?
はじめに、5GHzのメリットとデメリットについて解説していきます。
簡単に説明すると、5Ghzのメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 通信の安定性が高い
- 通信速度が2.4Ghzより早い
デメリット
- 障害物に弱い
- ルーターが近くにないと繋がりにくい
WiMAXの5GHzの最大のメリットは、通信の安定性が高いことです。
5ギガヘルツはWiFiルーターとして利用されている帯域なので、電波の干渉が少なく、繋がりやすいことが特徴になります。
また、2.4GHzと比較するとより高速な通信が可能です。
しかし、5GHzは2.4GHzと比較すると部屋の壁や床などの障害物に弱いといったデメリットがあります。
そのため、通信距離が長くなると電波が弱くなってしまうのが欠点です。
また、端末によっては5GHzに対応していないものもあるので、事前の確認が必要になります。
このことから、この周波数帯を使うべきタイミングは、ルーターが近くにあり高速で安定した通信をしたいときが最適だと分かります。
基本的に、高速で安定した通信がしたい場合は「5GHz」を選んでおけば間違いないでしょう。
1-3.2.4GHzのメリット・デメリットとは?
5GHzと違った特徴をもつのが2.4GHzの周波数帯域です。
2.4GHzのメリットとデメリットは、以下の通りです。
メリット
- 5Ghzより遠くに電波が届く
デメリット
- 5Ghzより電波が安定しにくい
2.4GHzの良い点は、5GHzと違って電波が遠くまで届きやすいことです。
壁や床などの障害物に強いため、距離が遠かったり間に壁があったりしても、インターネットを繋げることができます。
また、対応している端末が多くある点も魅力で、5GHzに繋がらなくても、2.4GHzに繋がる機器は多くあります。
また、2.4ギガヘルツは、様々な製品で利用されているため、電波の干渉が起こりやすく、それが原因で通信が不安定になることがデメリットです。
自分の部屋だけではなく、隣の部屋の電波の影響を受けることもあるので、アパート住まいやマンション住まいの方は、特に注意が必要です。
このことから、2.4GHzを利用するべきタイミングは、ルーターが遠くにあるときや、近くに障害物が多いときだと分かります。
5GHzが上手く繋がらないときに利用してみるといいでしょう。
1-4.5GHzと2.4GHzの料金は違う?
「5GHzと2.4GHzは使う電波によって料金が変わるのではないか」と心配になる方もいますが、その点は不安になる必要はありません。
WiMAXは、「ハイスピードモード」と「ハイスピードプラスエリアモード」の通信切り替えでは追加料金がかかりますが、5GHzと2.4GHzの周波数帯の切り替えでは追加料金はかかりません。
WiMAXプランの通常料金を支払っておけばどの周波数を使っても問題はないので、安心して状況に合った周波数帯を利用しましょう。
2.WiMAXルーター「5GHz」と「2.4GHz」の覚えておきたい使い方
5GHzと2.4GHzのメリットとデメリットが分かったところで、WiMAXでのそれぞれの電波の使い方を学んでいきましょう。
ここでは、「周波数帯の切り替え方」と「5GHz優先機能の使い方」などを説明していきます。
WiMAXルーターでの両者の電波の使い方が分かれば、より快適にインターネットを利用することができるでしょう。
2-1.「5GHz」と「2.4GHz」の切り替え方法
固定回線から繋げる無線LANルーターでは、ここで紹介している両方の周波数帯が同時に発信されていますが、WiMAXの場合は、どちらか一方しか発信することができません。
そのため、使いたい周波数帯によって切り替える必要があります。
切り替え方法は簡単で、画面の設定を押してください。
設定を押したら、次は通信設定を選びましょう。
通信設定を選んだら、そこからWiFi設定へ移りましょう。
そこから簡単に2.4GHzと5GHzを切り替えることができます。
設定で変えた直後に反映されるので、時間もかかりません。
固定回線を使った無線LANルーターの場合は、SSIDで5GHzか2.4GHzか分かるときもありますが、WiMAXでは、SSIDの名前は変わりません。
今の周波数帯を確認するには、画面の設定からチェックする必要があります。
切り替え方を覚えることができれば、状況によって周波数帯を切り替えることができ、より安定した通信ができますよ。
2-2.「5GHz」と「2.4GHz」の使い分け方
メリットやデメリットでも述べたように、2つの周波数帯は使い分けが大切です。
例えばWiMAX本体の近くで高速通信を行いたい場合は5GHzがおすすめですが、本体から遠く、近くに障害物もあるときは、2.4GHzの方がより安定した通信が期待できます。
状況と通信環境によって利用すべき周波数帯は変わります。
それぞれのメリットとデメリットを理解して、そのときの状況に合わせて使い分けることが大切です。
2-3.「5GHz優先機能」の使い方
WiMAXには、5GHzの電波レベルが良好なときに自動で5GHzに切り替えてくれる「5GHz優先機能」という便利な機能があります。
自動で優先切替することで、受信速度の向上がはかれるので、ぜひ利用しておきたい機能です。
「5GHz優先機能」の使い方は簡単で、画面の設定からすぐにオンとオフを切り替えることができます。
対応の端末を利用するときは、便利な優先機能を、積極的にオンにしておきましょう。
3.WiMAXルーター「5GHz」が通信できない原因
WiMAXルーターを使っていると、「5GHz」での通信ができないときがあります。
このときの原因として多いのが、接続先の機器の問題です。
ほとんどの場合、接続先の機器が2.4GHzにしか対応しておらず、その結果5GHzでの通信ができない状態になります。
最近では、2.4GHzと5GHzの両方に対応する機器も多くなりましたが、5GHzに対応していない機器はまだ多くあります。
5GHzの通信ができないときは、利用機器の対応周波数をすぐに確認しましょう。
もし利用する機器が5GHzに対応していても、通信ができないときはサポートデスクに問い合わせたり、本体を再起動したりするという解決方法があります。
まとめ
ここでは、WiFiで利用できる周波数帯の両方の比較や良い点などについて説明してきました。
2つの周波数帯には、それぞれメリットとデメリットがあります。
周波数帯の違いについて、最初は難しいと感じるかもしれませんが、慣れていくと気軽に両者の周波数帯を使い分けることができるでしょう。
状況によって2つの周波数帯を使い分けて、より快適にインターネットを楽しみましょう。