近年、SNSをはじめとする多くのメディアで、フリーランスとして働く人が注目を集めています。
好きな時間に好きな場所で働くことができるフリーランス。
一見、とても華やかに感じますよね。
ですが、すべてのフリーランスが華やかな生活をしているわけではないのです。
実際には、「フリーランスになったものの、仕事がなくて生活ができない」という人も少なくありません。
自由で気ままな生活を夢見てフリーランスになったのに、実際には毎日苦しい思いをしている人はたくさんいるのです。
仕事がないと、精神的に追い詰められて苦しいですよね。
今回は「フリーランスの仕事の見つけ方と仕事がないときの対処方法」を紹介していきます。
適切な方法をとれば、仕事は絶対に見つかります。
仕事が見つからず諦めてしまう前に、ぜひ実践してみてください。
目次
フリーランスの仕事の探し方
フリーランスが仕事を見つける方法はいくつかありますが、大きく以下の3つに分けられます。
- クラウドソーシングサイトを利用する
- SNSやWebサイトで自分をアピールする
- 求人サイトやエージェントを利用する
それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った方法を選びましょう。
探し方1:クラウドソーシングサイトを利用する
フリーランスとして活動している人の多くが、クラウドソーシングサイトを利用して仕事を探しています。
未経験でも受注できる案件も多く、フリーランスとして活動を始めたばかりの人でも仕事を見つけやすいのがメリットです。
また、多くのクラウドソーシングサイトが、エスクロー方式という仮払い制度を設けているが特徴です。
エスクロー方式とは、「クラウドソーシングサイトがクライアントから一旦報酬を預かり、フリーランスが仕事を納品すると、クラウドソーシングサイトからフリーランスに報酬が支払われる」という制度となっています。
これにより報酬の未払いを防いでいるのです。
一方でデメリットも存在します。
クラウドソーシングサイトは、未経験でも受注できる案件が多いですが、その分だけ単価が低いことが多いです。
低い単価の案件で、生活をしていくだけの十分な収入を得ようと思うと、膨大な量の仕事をこなす必要があります。
また、手数料も取られることも、デメリットの1つと言えるでしょう。
探し方2:SNSやWebサイトで自分をアピールする
SNSなどを通じ、自分で営業をして仕事を見つけるフリーランスも少なくありません。
クラウドソーシングサイトに比べると、手数料も取られず高単価な案件を受注しやすいのが特徴です。
近年では、TwitterやFacebookで仕事を募集する「bosyu」というサービスもあるので、積極的に利用すると良いでしょう。
また、ブログなど自分のメディアを持つのも有効な手段です。
ブログに「自分のできること」を載せることで、それを見たクライアントから仕事の依頼が来ることもあります。
注意点としては、クライアントの信頼性の判断が難しいことです。
最悪の場合、「仕事をしたのに報酬が支払われなかった」ということが起きる可能性もあるので注意しましょう。
探し方3:求人サイトやエージェントを利用する
求人サイトやエージェントを利用することの最大のメリットは、自分で営業をしなくても良いことです。
「ひとりで黙々と仕事をするのは得意だけれど、営業は苦手」ということもありますよね。
これらのサービスを利用することで、自分の条件に合った案件を紹介してもらえるので、営業が苦手な人にはおすすめです。
ですが、これらのサービスに登録されている案件は、即戦力が求められる場合が多いです。
「スキルや実績が足りない場合、仕事を紹介してもらえない」ということは、理解しておきましょう。
仕事がないフリーランスの特徴
近年では多様な働き方をする人が増えています。
それに伴ってフリーランスに仕事を依頼する企業も増えているのです。
その反面、「仕事がない」と嘆くフリーランスも少なくありません。
ですが、実際のところ仕事は星の数ほどあります。
それでも仕事を受注できないのであれば、なんらかの理由があるはずです。
まずは自分自身を一度見つめ直してみましょう。
仕事が見つからない理由をしっかりと分析し、適切な対策を取ることが大切です。
以下の項目は、仕事がないフリーランスに共通する特徴になります。
もし当てはまる項目があるのであれば、改善するよう心掛けましょう。
特徴1:スキルが足りない
フリーランスに限った話ではありませんが、その仕事をする上で必要なスキルを持っていなければ、あなたが望む条件の仕事を引き受けることはできません。
英語が話せない人に通訳の仕事はできませんよね。
クライアントは即戦力を求めています。
もしやりたい仕事があるのであれば、それに見合ったスキルを身に付ける必要があるのです。
特徴2:営業が足りていない
「フリーランスは、人と関わることがなく仕事ができる」というイメージを持っている人も少なくありません。
ですが実際には、クライアントに自分を売り込む営業活動しなければ、仕事を受注することは難しいです。
フリーランスは会社員とは違い、待っていても仕事はやってきません。
自分のスキルや実績を積極的に売り込むことで、仕事を獲得できるのです。
フリーランスとして活動していくのであれば、常に営業をする意識を持つようにしましょう。
特徴3:社会人としてのマナーが足りない
フリーランスであっても、一般的な社会人としてのマナーは必要不可欠です。
相手の立場になって考えてみましょう。
たとえ実力はあったとしても、言葉遣いが良くない人とは仕事をしたくありませんよね。
「マナーが欠けている人は、仕事ができない人」と判断されてしまうので、最低限のマナーは守るようにしましょう。
特徴4:仕事の選り好みをし過ぎている
自分の好きな仕事をすることができるのが、フリーランスのメリットの1つです。
ですが、報酬面などの条件を厳しくしてしまうと、受注できる案件は限られてきてしまいます。
高単価な案件は人気が高く競争も激しいです。
特に、フリーランスとして駆け出しの頃は、実績も少なく受注できる案件も多くありません。
ときには選り好みをせず、自分のできる仕事を引き受けることも大切なのです。
特徴5:仕事に対する向上心がない
現在、問題なく仕事ができているとしても、いつ仕事が無くなるか分かりません。
フリーランスの世界は日々変化をしています。
フリーランスとして働く人も年々増えており、現状を維持して仕事をしようと思っていると、競争に負けてしまうのです。
クライアントは向上心がある人を好みます。
「この人は手放したくない」と、クライアントから思われるような仕事をする人を目指しましょう。
フリーランスで仕事がないときにやるべきこと
自分を見つめ直し、仕事がない原因がハッキリしたのであれば、あとは対策あるのみです。
現在仕事がないことは仕方がありません。
ですが、何もしないままでいたら、いつまで経っても仕事は見つからないでしょう。
仕事がないということは、自由に使える時間がたくさんあるということです。
空いた時間は有効に使うようにしましょう。
その1:勉強をしてスキルアップをする
どのような業界でも、スキルの高い人は重宝されるものですよね。
自分のやりたい仕事について、専門的な知識やスキルを身に付ければ、仕事をもらえる可能性が高くなります。
仕事をしながらでは、勉強をする時間を作るのも難しいこともあるでしょう。
ですが、仕事がない状態なのであれば、十分な勉強時間を確保することができます。
仕事がないと落ち込む前に、しっかり勉強してワンランク上の仕事を受注することを目指しましょう。
その2:自分のポートフォリオを作る
フリーランスとして活動するのであれば、仕事の実績や作品をまとめたポートフォリオは必要不可欠と言っても過言ではありません。
会社員は、会社という信用があるため仕事を引き受けやすいです。
ですが、フリーランスにはその信用がありません。
そこで、「あなたが実際に、どれくらい仕事ができるのか」を判断してもらう材料として、自分のポートフォリオ作っておくのです。
多くのフリーランスは、自分のポートフォリオをブログやWebサイトを作って、そこに投稿しています。
ポートフォリオの作成には時間が掛かるため、仕事に追われている状況では難しいことも多いです。
そのため、仕事が少ない時期に作っておくことが大切になります。
その3:短期の派遣やアルバイトで急場をしのぐ
フリーランスとして活動していたとしても、派遣の仕事や短期のアルバイトをするのは問題ありません。
仕事がない状況では、金銭的な不安に襲われてしまい苦しいですよね。
そのような思いをするくらいであれば、生活をしていくためにも一時的に派遣やアルバイトをしたって良いのです。
ですが、もし短期の派遣やアルバイトをするのであれば、フリーランスの本業に活かせる仕事を選びましょう。
スキルアップにも繋がり、本業の仕事が受注しやすくなるのでおすすめです。
その4:気分転換をする
直接的な解決策ではありませんが、気分転換をすることも大切なことです。
仕事がない状態では、不安に襲われてしまい、正しい判断ができなくなることがあります。
「早く仕事を見つけないといけない」と思い、自分の意思に反して低い単価の仕事を受注してしまうこともあるのです。
そのようなことになる前に、運動をするなど精神的にリフレッシュをするよう心掛けましょう。
フリーランスは身体が資本です。
身体を鍛えると体力が付きます。
体力が付けば、仕事が見つかってからも業務の効率が上がるので、積極的に身体を動かすようにしましょう。
絶対に単価を下げてはいけない理由
仕事が見つからないと、ついつい低い単価の仕事を引き受けてしまいがちです。
ですが、低い単価の仕事を引き受けてしまうと、負のスパイラルに陥ってしまうの注意しましょう。
ここでは最後に、「なぜ仕事の単価を下げてはいけないのか」ということを説明していきます。
単価を下げるということは、自分の価値を下げることです。
フリーランスとして生き残るためにも、価値は下げずに上げることを目指しましょう。
理由1:一度下げた単価は元に戻りづらい
クライアントは常に、「できる限りコストを下げたい」と思っています。
そのため、一度その金額で引き受けてしまうと、クライアントにはそれが当たり前となってしまうのです。
単価を低くすると、それだけ仕事をする量が増えてしまいます。
特にSEの業界は、「一度下がった単価を元に戻すことが難しい」と言われているので、注意しましょう。
理由2:新しいクライアントを紹介されても単価が変わらない
フリーランスで働いていると、クライアントから別のクライアントを紹介されることがあります。
フリーランスは横の繋がりが強い業界です。
本来であれば、新しいクライアントと契約する際には、少しずつ単価を上げていくのが理想です。
ですが、紹介された側のクライアントは、紹介した側のクライアントから「あなたの単価」を聞いています。
そのため、「自分とも同じ単価で仕事を引き受けてもらえるだろう」と考えてしまうのです。
一度単価を下げてしまうと、このような悪循環が生まれてしまいがちです。
そのようなことにならないよう、しっかりと自分の価値をクライアントに伝えるようにしましょう。
理由3:フリーランス業界全体の単価が下がってしまう
ひとりのフリーランスが単価を下げると、次々と業界全体に影響を及ぼしてしまうことがあります。
ただでさえフリーランスの仕事は安く見られがちです。
単価の引き下げが1つの案件だけで済めば良いのですが、実際にはそうはいきません。
このような一つ一つの積み重ねが、業界全体の平均単価を下げることに繋がってしまうのです。
巡り巡って、自分の首を絞めることにも繋がるので、安易に単価を下げることは控えましょう。
仕事の依頼が来るフリーランスを目指そう
「仕事がない」と嘆くフリーランスはたくさんいます。
ですが、「仕事が見つかるかどうか」は、あなたの努力次第です。
クライアントは質の高い仕事をするフリーランスを求めています。
日々、勉強をしてスキルを磨き、クライアントから依頼が来るフリーランスを目指しましょう。