夏よりも高くなりやすい冬の光熱費。
好きなようにストーブやエアコンを使っていたら、想像以上の請求額となってしまい、驚いたこともあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、暖房費の節約方法・節約のコツを紹介していきます。
節約のコツを知っていれば、どうしても高くなりがちな暖房費も簡単に節約できるものです。
効率の良い節約方法を知って、無理のない節約生活を送りましょう!
目次
節約におすすめ!電気代の安い暖房器具ランキング
始めに、暖房器具の電気代をランキング形式で紹介します。
今回は一般家庭でよく使われる5つの暖房器具の電気代を調査し、電気代の安いものから順に順位付けを行いました。
1位~5位の概要をまとめたものがこちらです。
順位 | 暖房器具 | 1時間あたりの電気代 |
1位 | 電気毛布 | 1.17円~1.35円 |
2位 | こたつ | 2.2円~4.3円 |
3位 | ホットカーペット | 6~9円 |
4位 | エアコン | 2.97円~33.9円 |
5位 | ヒーター | 24円~32円 |
それぞれの詳しい説明は1位から順番に行いますので、各項目を参照してください。
※今回の電気代は、各家電のなるべく新しい機種をもとに計算していますが、機種やサイズによって値段は変動します。
1位:電気毛布
電気代を節約できる暖房器具、第1位は「電気毛布」です。
電気毛布は、ひざ掛けのように使える「掛け毛布タイプ」と、布団の上に敷いて使える「敷き毛布タイプ」の2種類が主流となっています。
それぞれの電気代は、
- 掛け毛布タイプ:1時間あたり1.17円
- 敷き毛布タイプ:1時間あたり1.35円
こちらが目安です。
※電気代は「電気ひざかけ|LIFEJOY」と「電気かけしき毛布|LIFEJOY」を参照し、27円/kWhで計算しています。
電気毛布は、他の暖房器具に比べると最も電気代が安いです。
部屋全体を暖めるほど寒くない日には、エアコンやストーブを控えて、電気毛布を活用しましょう。
それだけで電気代を簡単に節約できます。
2位:こたつ
電気代を節約できる暖房器具、第2位は「こたつ」です。
こたつは日本人の冬には欠かせないアイテムですが、実は意外と電気代が安いです。
消費電力510Wのこたつの場合、
- 強:1時間あたり4.3円
- 弱:1時間あたり2.2円
このくらいの電気代が目安となります。
※電気代は「山善 リビングテーブル こたつ 」を参照し、27円/kWhで計算しています。
ストーブやエアコンを付けず、なるべく暖かい服を着込んでこたつに入っておけば、電気代を節約できますよ。
3位:ホットカーペット
電気代を節約できる暖房器具、第3位は「ホットカーペット」です。
ホットカーペットは、絨毯のようなものからフローリングタイプまで、幅広い商品が販売されています。
足元を温めてくれるので、冷え性の方には特におすすめできる家電です。
消費電力480W・2畳サイズのホットカーペットの場合、
- 強:1時間あたり9円
- 中:1時間あたり6円
こちらの電気代が目安となります。
※電気代は「電気カーペット|LIFEJOY」を参照し、27円/kWhで計算しています。
節約におすすめの製品は、温度調整できるホットカーペットです。
なるべく低い温度で使用すると電気代を抑えることができます。
または、なるべく小さいサイズのホットカーペットや、暖房面積の切り替えができる製品を選ぶようにしましょう。
4位:エアコン
電気代を節約できる暖房器具、第4位は「エアコン」です。
部屋全体を暖められるエアコンは、やはり1番便利な暖房器具。
少なくとも一家に一台は持っている方が多いでしょう。
10畳用のエアコンの場合、
- 最大:1時間あたり33.9円
- 最小:1時間あたり2.97円
こちらが電気代の目安となります。
※消費電力が110W~1255Wとなる「ルームエアコン|アイリスプラザ」を参照し、27円/kWhで計算しています。
エアコンは使い方によって消費電力量が大きく変わるものです。
エアコンの効率的な使い方や節約のコツは後述していますので、そちらも合わせて参考にしてください。
エアコンを賢く使えば電気代をさらに節約できます。
5位:ヒーター
電気代を節約できる暖房器具、第5位は「ヒーター」です。
近年の家庭で使用されるヒーターは、
- カーボンヒーター
- セラミックヒーター
などが主流となっています。どちらも電源を入れた後すぐに温風が出るので、帰宅直後から暖を取れることが特徴です。
それぞれの電気代は、
- カーボンヒーター:1時間あたり24円
- セラミックヒーター:1時間あたり32円
こちらが目安となります。
※電気代は「遠赤外線カーボンヒーター|山善」と「セラミックヒーター|山善」を参照しています。
ヒーターは狭いスポットを暖めることは得意ですが、エアコンのように部屋全体を暖めることは苦手です。
そしてエアコン以上に電気を消費するので、長時間の利用には向いていない家電です。
節約のためにおすすめする使い方は、帰宅直後だけヒーターとエアコンを併用し、一気に部屋を暖めることです。
ある程度暖まればヒーターは停止してエアコンのみに切り替えると、効率良く活用できますよ。
エアコンの暖房費を節約するコツ
ランキング形式で5つの暖房器具を紹介しましたが、大多数の家庭で使われており、冬場に欠かせない家電と言えば、やはりエアコンですよね。
エアコンの電気料金は変動しやすいので、正しい使い方を知っているだけで、今よりも電気代を節約することができます。
そこで今回は、エアコンを賢く利用するための5つのコツを紹介していきます。
- 暖房の設定温度は20℃にする
- エアコンの風向は下向きにする
- エアコンの風量は自動にする
- エアコンは小まめに停止しない
- エアコンのフィルターと室外機を綺麗にする
簡単に実践できるものばかりなので、今日からエアコンの電気代を節約していきましょう!
暖房の設定温度は20℃にする
エアコンの暖房費を節約するために、暖房の設定温度は20℃を目安にしましょう。
環境省のサイト「みんなで節電アクション!」によると、暖房の設定温度を1℃低くすると、約10%の電力を削減できるそうです。
暖房の設定温度を上げるとその分電気代も上がってしまいます。
なるべく20℃を守って過ごしましょう。
エアコンの風向は下向きにする
エアコンの暖房費を節約するために、風向は下向きに設定しましょう。
暖かい空気は上にたまる性質を持っています。
つまり冬場は、天井付近に暖かい空気がたまってしまうので、私たちが過ごしている低い場所ほど暖まりにくいのです。
そこでエアコンの風を下向きにすると空気の循環を作ることができます。
暖房の効率が高まるので、電気代を節約することができますよ。
エアコンの風量は自動にする
エアコンの暖房費を節約するために、風量は自動に設定しましょう。
電気代を節約するなら「弱風」がいいのでは?とイメージする方もいらっしゃると思います。
でもそれは間違いです。
自動運転に設定しておけば、1番効率の良い方法で部屋を暖めてくれます。
実は、弱風でゆっくりと部屋を暖める方が非効率で、電気代もかさんでしまうのです。
自動運転にすることで、部屋が暖まるまではパワー全開・その後は省エネ運転という、最も効率の良いエアコンの使い方を実現できます。
エアコンは小まめに停止しない
エアコンの暖房費を節約するなら、エアコンは小まめに停止しないようにしましょう。
エアコンの消費電力が最も大きくなるのは、スイッチを入れた直後から、部屋を設定温度に暖めるまでの時間です。
暑い・1時間だけ外出するなどの理由でエアコンを小まめに停止していると、再びエアコンを起動する度にたくさんの電気を消費することになります。
短時間の外出なら、自動運転モードでエアコンを付けたまま出掛けることをおすすめします。
エアコンのフィルターと室外機を綺麗にする
エアコンの暖房費を節約するために、エアコンのフィルターと室外機は綺麗にしておきましょう。
フィルターに埃が詰まっていると余計な電気を消費するので、電気代が高くなります。
1か月に1回を目安にフィルターを掃除しましょう。
また室外機の周りを綺麗にすることも大切です。
周りに物を置いているとエアコンの効率が下がるので、周囲には何も置かず、風通しの良い環境を維持してください。
暖房費の節約におすすめの防寒グッズ
最後に、暖房費の節約におすすめの防寒グッズを5つ紹介します。
- 湯たんぽ
- はんてん
- ルームシューズ
- 断熱シート
- アルミ保温シート
紹介するグッズは、電気を使用せずに暖まることのできるアイテムばかりです。
節約しながらも部屋で快適に過ごすことができますよ。
手軽でかわいい:湯たんぽ
1つ目におすすめする防寒グッズは、湯たんぽです。
昔ながらのお湯を入れるタイプの湯たんぽも、近年は可愛いデザインの商品が増えています。
特におすすめするものは、暖かさが長持ちするプラスチック製の湯たんぽです。
就寝前に湯たんぽを準備しておき、あらかじめ布団の中に入れておけば、エアコンがなくても暖かく眠ることが可能です。
冬のベスト部屋着:はんてん
2つ目におすすめする防寒グッズは、はんてんです。
着心地が良くて暖かいはんてんは、冬の部屋着にぴったり。
はんてんを着ていれば、こたつに入っているだけで充分快適に過ごせます。
デザインやサイズもたくさんあり、昔ながらの和柄やチェックのはんてんは女性や子供にも人気が高いです。
冷え性の必須アイテム:ルームシューズ
3つ目におすすめする防寒グッズは、ルームシューズです。
冷え性にとって、足元から来る冬場の冷えは辛いもの。
たとえ室内にいても足先だけは冷えて仕方がない日もありますよね。
そこで活用して欲しいものがルームシューズです。
まるでムートンブーツのようにもこもこしているものから、靴下のように手軽に履けるものまで、さまざまな商品が販売されています。
冬を快適に乗り切るために1つは持っておくと便利なアイテムです。
窓ガラスに貼る:断熱シート
4つ目におすすめする防寒グッズは、窓ガラスに貼る断熱シートです。
冬の窓ガラスに断熱シートを貼っておくと、部屋を一定の温度に保ちやすくなり、電気代を節約することができます。
さらに結露を抑制する効果もありますよ。
窓ガラスにシートを貼ることに抵抗があるなら、断熱カーテンもおすすめです。
おしゃれで断熱効果の高いカーテンを選べば、インテリアを楽しめる上に、冬でも暖かい部屋を作りやすくなります。
こたつの効果を高める:アルミ保温シート
5つ目におすすめする防寒グッズは、アルミ保温シートです。
こたつの敷布団の下に敷くだけで保温効果が高まります。
また同じような商品に、アルミカバーというものもあります。
こちらはこたつの掛け布団の下に敷いて使います。
アルミ保温シート・アルミカバーを活用すれば、こたつの温度をいつもより低めに設定しても、充分暖まることができるのでおすすめです。
まとめ
本記事では、冬の暖房費の節約方法を紹介しました。
- 節約に向いている暖房器具
- 節約できるエアコンの使い方
- 電気を使わない防寒グッズ
上記3点それぞれのポイントを取り入れると、無理なく暖房費を節約することができます。
冬の寒さを乗り切ると同時に、暖房費も効率良く節約しましょう!