WiMAXの通信速度が遅くなっていることでお悩みではないでしょうか。
今回はWiMAXを使用していて通信が遅くなる、主な7つの原因と解決策について紹介していきます。
他のモバイルWiFiルーターと比較しても高速通信が可能となっているWiMAXですが、通信環境や状況によってはその実力を発揮できないことがあるため注意が必要です。
原因を解明して正しく対処すれば解決できる場合が多いため、お困りの際には一つ一つ試してみてください。
目次
1.WiMAXが遅くなる主な原因7つ
WiMAXが遅くなる際の主な原因としては7つあります。
1.通信制限がかかっている
2.WiMAXの対象エリア外にいる
3.電波の受信感度が悪い
4.WiMAXのWiFiルーターが古い
5.省電力モードになっている
6.WiFiルーター機器側の不具合
7.周波数の近い電波が飛んでいる
それぞれの原因について詳しく解説していきますので、まず当てはまるものがないかを順番に確認してみてください。
解決策についてはまとめて後述します。
1-1.原因1.通信制限がかかっている
WiMAXが通信制限にかかっていることが原因で、速度が遅くなっている可能性があります。
WiMAXのプランで定められたデータ通信を超過すると、公平な電波供給を維持するために通信制限が発生します。
この場合は、本来の通信速度からかなり落ちることとなるため注意が必要です。
直近3日の通信量が10GB以上の場合
通信制限が起きる条件 | 直近3日間の通信料が10GB以上 |
通信制限の期間 | データ超過した翌日の18時から翌日の2時までの8時間 |
通信速度 | 1Mbps |
ギガ放題プランの場合は、直近3日の通信量が10GBを超過すると通信制限が起こります。
データ超過した翌日の18時から翌2時までの8時間の通信制限となり、夜に遅くなるという場合は主にこちらの原因が考えられます。
通信速度自体はYoutube動画の標準画質程度であれば視聴可能な1Mbpsとなりますが、状況や環境によっては体感的にそれ以上遅く感じることがあるため注意が必要です。
制限自体は他のプランなどに比べて緩くなっていますが、元の通信速度より下がる点に気をつけておきましょう。
月間の通信量が7GB以上の場合
通信制限の条件 | 月間での通信料が7GB以上 |
通信制限の期間 | その月が終わるまで |
通信速度 | 100kbps程度 |
月間での通信量が7GBの制限プランの場合は、月間のトータルで7GBを超過した時点でその月が終わるまで通信制限にかかります。
ある日を境に突然重くなった場合などには、こちらの原因が考えられます。
通信速度も100kbps程度となり、動画を読み込む、オンラインゲームをするなども不可能となるほど遅くなるため気をつけておきましょう。
携帯キャリアにも多い制限措置で、実質メールを送る、文章だけのウェブサイトを閲覧する程度の速度しか確保できない点に注意が必要です。
データ通信量と契約の確認方法
データ通信量をどれくらい使用しているかを確認する方法は、公式ホームページのmy UQ WiMAXにログインをして行うことができます。
「料金案内」のタブから「通信量照会」を行うことから調べることが可能で、月間の通信量、直近3日間の通信量をそれぞれお確認可能です。
前日までの通信量に関しては、翌日の12時から13時頃から掲載されます。
また契約プランの確認についても同じくmy UQ WiMAXから調べることができるため、お忘れの際にはチェックしてみてください。
解決策1.通信量(料金プラン)を見直す
通信制限によくかかるという場合は、料金プランや通信量について見直すことで通信速度を改善できる場合があります。
特に月間7GBのデータ容量プランを使用していて通信制限にかかる際には、ギガ放題プランへの変更を推奨します。
動画視聴の際には画質を少し落とすなどでもデータ通信量を削減することができるため、容量が気になる場合は行ってみましょう。
1-2.原因2.WiMAXの対象エリア外にいる
WiMAXの対象エリア外にいることが原因で、通信速度が低下している可能性があります。
WiMAXには接続できるエリアが定められており、移動中や旅行先などでは使用ができるかどうかを調べる必要があります。
郊外や山間部などは特にサポート対象外のエリアとなっている可能性があるため、一度利用している場所について調べてみましょう。
サポート外地域は概ね圏外の表示となりますが、エリアの端の方に行くほど繋がりにくくなってくるため注意が必要です。
解決策2.WiMAXの対応エリアを確認する
WiMAXに対応しているエリアの確認方法は、公式ホームページのピンポイントエリア判定にて行うことで可能です。
詳しくは、「WiMAXはどこでも使える?使えるエリアの検証方法を解説!」をご覧下さい。
正確な住所をピンポイントエリア判定で入力し、○表示であれば圏内、△表示であれば概ね接続可能、×表示であれば圏外となるため、確認してみましょう。
また圏内であっても、建物内では繋がりにくい場合もあるため注意が必要です。
1-3.原因3.電波の受信感度が悪い
WiMAXの電波受信感度が悪くなっていることが原因で、通信速度が遅くなっている可能性があります。
電波は物理的な影響を受けやすいため、ルーターの周囲に電波の障害となるものが多い場合には注意が必要です。
また周囲が建物で囲まれている場合や、近くに山がある場合などにおいても基地局からの電波を受信しにくくなるため一度周辺環境についても見直してみましょう。
特に5Ghzの周波数帯域を利用した通信は、室内の障害物の影響を受けやすくなっているためルーターの置き場所について考える必要性があります。
解決策3.WiMAXの置き場所を変える
WiMAXの置き場所を変えて、電波を受信しやすくすることで通信速度が向上することがあります。
特に基地局からの電波は外から近い方が受信しやすいため、窓際、高い位置に置くことを試してみましょう。
また棚の中など電波を障害する場所を避けるようにし、ルーターから端末の位置の間にはなるべく物を置かないことが重要です。
1-4.原因4.WiMAXのWiFiルーターが古い
WiMAXのWiFiルーターが古いことが原因で、通信速度が遅くなっている可能性があります。
慢性的に遅くなっている場合などには特に疑われる原因で、現在古いWiMAX回線は縮小されている傾向にある点に注意が必要です。
WiMAX2+に対応しているWiMAX機種を拡大していくために、旧式のWiMAX回線はエリアが狭くなってきており、通信速度も遅くなってきています。
2020年には完全にサービス終了となるため、古いルーターを使用している際には気をつけておきましょう。
解決策4.機種変更をする
旧WiMAXを使用している場合は、徐々にエリアや通信速度が絞り込まれていくため、早めに機種変更を行うようにしましょう。
WiMAX2+回線に対応した機種が新しくなっており、今後拡大していく回線となるため可能な限り最新の機種へ移行することを推奨します。
また旧端末を使用している場合は機種変更の際に割引などが適用される場合があります。
1-5.原因5.バッテリーセーブモードになっている
ルーターの設定がバッテリーセーブモードになっていることが原因で、通信速度が低下している可能性があります。
電波を受信する際には多くのエネルギーを消費するため、省電力モードでは必要以上に消費しないように通信速度が遅くなる点に気をつけておきましょう。
解決策5.バッテリーセーブモードを解除する
この原因の解決方法は単純で、ただバッテリーセーブモードから他のモードに切り替えるだけです。
※可能な限りスクショを入れる
設定を変えるには、パフォーマンス設定を選択。
設定がバッテリーセーブモードになっているので、それを「スマート」か「ハイパフォーマンスモード」に切り替えましょう。
1-6.原因6.WiFiルーター機器側の不具合
WiFiルーター機器側に不具合が起こっていることが原因で、通信速度が低下している可能性があります。
WiFiルーターは長時間の起動や通信を多く行った際などに、メモリエラーやログの蓄積の
影響で一時的な不具合が生じることがある点に気をつけておきましょう。
その他物理的な衝撃などでエラーが発生することもあります。
一時的な不具合が原因の場合は簡単な方法で解決できることが多いため、焦らずに対処を行うように心掛けておきましょう。
解決策6.WiMAXを再起動or初期化する
WiMAXを再起動、もしくは設定の初期化を行うことで通信速度が改善することがあります。
端末の再起動を行うと、一時的なメモリエラーやログの蓄積といった不具合をリセットすることができるため、異常を感じた際にはまずは再起動を試してみましょう。
またOSの自動アップデートなどによって設定が変わっている場合もあるため、初期化を行うことで速度が復旧する場合があります。
1-7.原因7.周波数の近い電波が飛んでいる
WiFiの周波数と近い周波数の電波が干渉していることが原因で、通信速度に影響を与えている可能性があります。
特に2.4Ghzの周波数帯域でWiFiを利用している場合は、電子レンジなどの家電製品と同じ周波数となるため干渉しやすくなる点に気をつけておきましょう。
5Ghzの周波数帯の場合では、主にWiFiで使用される周波数のため干渉は少なくなりますが、同じ周波数で周囲に使用しているWiFiがあれば干渉の可能性があります。
解決策7.周波数を変えてみる
周波数が原因である可能性があれば、一度現在の周波数から切り替えてみましょう。
WiMAXの周波数には、2.4Ghzと5Ghzがあります。
2.4Ghz…電子レンジやIHなどで使用されている周波数
5Ghz…WiFiに使用されている周波数
電子レンジなどの電子機器が近くにある場合は5Ghzに、周囲で沢山のWiFiが飛んでいる可能性があれば、2.4Ghzに切り替えましょう。
さらに詳しく知りたい人は、「WiMAXルーターの5GHzとは?2.4GHzとの違いや設定方法」の記事をご覧下さい。
2.番外編!スグに試せる他の解決策
「上記の原因を確認してもWiMAXが遅かった!」という方もいらっしゃいますよね。
以下では、すぐに試すことができる、他の解決策について紹介していきます。
また、以下の解決策を行っても解決できない場合には、レンタルWiFiを試してみるという方法もあるため、その点についても後述します。
番外編1.ハイスピードプラスエリアモードを使う
WiMAXにはハイスピードプラスエリアモードという機能が備わっており、こちらを利用することで通信速度が改善できる場合があります。
エリアの広いauの4G LTE回線を利用できる機能で、WiMAX基地局からの電波の受信環境が悪い場合には有効です。
このハイスピードエリアモードなのですが、月間7GBでの通信制限が適用されるため注意が必要です。
番外編2.クレードルを使って有線でつなぐ
クレードルを使用した有線接続を行うことで、通信速度が改善される可能性があります。
基地局からの電波が受信しにくい環境下で利用している場合などは、クレードルと呼ばれる拡張機器の導入を検討してみましょう。
ルーターを設置する充電器のような装置で、有線接続からWiFiを飛ばすことが可能です。
これによって受信環境が悪くても、安定した通信速度を確保できることがあります。
番外編3.解決しない場合は解約or乗り換え
上記の解決策を行っても通信速度が改善されない場合は、解約か、他社への乗り換えも検討してみましょう。
また解約をする際には解約金、違約金などが、契約年数によって発生することがあるため注意しておくことが必要です。
解約はWiMAXのお客さまサポートセンターから行うことが可能となっています。
また乗り換えを検討されている場合は、レンタルWiFiという手段もあるため、どのルーターが良いか悩まれている際には一度試してみましょう。
まとめ
今回はWiMAXの通信速度が遅い場合の主な原因と解決策について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
一つ一つ原因を探っていき解決策を正しく行えば、WiMAX本来の通信速度を取り戻すことができます。
WiMAXはモバイルWiFiルーターの中でも特に高速通信が可能なため、受信環境について一度見直してみましょう。