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テザリングの実効速度を計測!ポケットWiFiとどちらがおすすめ?

2019.12.31

スマホがあれば、パソコンなどの別端末を回線に接続できる機能「テザリング」。

非常に便利なテザリング機能ですが速度や方法に関して疑問をお持ちの方も多いでしょう。

そこで今回は、テザリングの実効速度を測定しポケットWiFiの速度と比べています。

結果から申し上げると、テザリングとポケットWiFiの測定の結果は速い順から「WiFiテザリング>USBテザリング>ポケットWiFi>Bluetoothテザリング」となりました。

テザリングは方法によってはポケットWiFiよりも速度が出ますが、基本的に有料でさらにデータにも限りがある場合がほとんどなので、データをたっぷり気にせずに使いたい方にはポケットWiFiがおすすめです。

テザリングの利用を検討している方は、ぜひ本記事を参考にして下さい。

 

速度の前に知っておこう!テザリングとは?


ここではまず、テザリングの基礎知識について解説していきます。

  • テザリングとは?
  • デザリングの種類は?
  • テザリングの方法は?

以上の順番でみていきましょう。

*下記の記事でもテザリングについて詳しく解説しています。さらに詳しく知りたい方は参考にしてください。

WiFiテザリングとは?簡単にできる設定方法も紹介!

テザリング=スマホを親機として別端末をネットに接続すること

テザリングとは、スマホを親機としてパソコンやゲーム機などをネットに接続できる機能のこと。

テザリングという言葉は「tether(テザー)」という「(馬や牛などを繋ぐ)縄」という英単語が由来です。

また、親機として使われる端末のことを「アクセスポイント」と呼びます。

テザリングは、親機となるスマホで契約されている回線を子機となる端末に飛ばすことで、データを共有できる仕組み。

テザリングはキャリア3社のオプションとなっており、オプション申し込みをすることで利用ができます。

テザリングの種類「WiFi」「Bluetooth」「USB」

テザリングをするには以下の3つの方法があります。

  • WiFi
  • Bluetooth
  • USB

それぞれの特徴を下記の表にまとめました。

テザリング方法  接続範囲  通信速度  電力消費 
WiFi  広い  速い  多い 
Bluetooth  狭い  遅い  少ない 
USB  狭い  速い  多い 

WiFiテザリング

WiFiテザリングはスマホからWiFIiを飛ばし、子機端末側でそれを受信することでネットに繋ぎます。

3つの方法の中で、複数の端末を同時に接続できるたった一つの方法でもあります。

スマホの電波が届くところであればどこでも利用できますので、接続範囲も広く通信速度も速いですが、電力を大きく消費するというデメリットもあります。

Bluetoothテザリング

Bluetoothテザリングは子機をBluetoothという無線通信を使ってスマホ(親機)のネットに接続する方法です。

WiFiもBluetoothも無線LAN規格の通信方法ですが、接続範囲や通信速度が異なります。

  接続範囲  通信速度 
WiFi  50m〜100m  6900Mbps
(IEEE802.11acの場合) 
Bluetooth  数メートル  24Mbps 

テザリングにおいてもBluetoothの場合は接続範囲が狭く、通信速度も遅めです。

一方でBluetoothは省電力化された規格を採用していますので、電力消費が少ないというメリットもあります。

USBテザリング

USBテザリングはその名の通りUSBケーブルで親機と子機を繋いでネット接続を行う方法です。

「ケーブルが届く範囲=接続範囲」となりますので接続範囲は狭いですが、直接端末を繋ぐことができますので通信が安定しているというメリットも。

また、接続をする子機がパソコンの場合はスマホの充電も同時に行うことができます。

テザリングの接続方法

では、実際のテザリングの方法についてみていきましょう。

iPhoneの場合

iPhoneでテザリングをする場合は以下の手順で行います。

  1. 「設定」を開く
  2. 「インターネット共有」へ進む
  3. 「インターネット共有」をオンにする
  4. 「WiFiをオンにする」

WiFiで接続する 下記の記事ではiPhoneのテザリング方法について解説していますので、参考にしてください。

iPhoneでWiFiテザリングを設定する方法を徹底解説!

 

Androidの場合

Androidでテザリングをする場合は以下の手順で行います。

  1. テザリング設定画面を開く
  2. 「WiFi接続」を押す
  3. 「WiFiテザリングを設定」へ進む
  4. SSIDとパスワードを設定し保存 WiFiで接続する

下記の記事ではAndroidのテザリング方法について解説していますので、参考にしてください。

AndroidスマホでWiFiテザリングを設定する方法を紹介

 

速度はどう?テザリングのメリット3つ

テザリングには大きく分けて3つのメリットがあります。

  • スマホがあれば簡単にネットに接続できる
  • スマホの回線を利用するので別料金がかからない
  • 通信速度が安定している

ここでは、テザリング機能を利用することの利点についてお話しします。

スマホがあれば簡単にネットに接続できる

テザリングは、スマホがあれば簡単にネットに接続できます。

テザリングはスマホ本体をアクセスポイントにできるため、ルーターなどの機器が必要ありません。

例えばスマホはいつも身につけているものですので「ポケットWiFiを忘れてしまって外でネットが使えない」という失敗も避けることができます。

荷物を少しでも減らしたい方などは、テザリングのメリットを感じやすいでしょう。

スマホの回線を利用するので別料金がかからない

テザリングは、スマホの回線を利用するので別料金がかかりません。

テザリングはスマホで契約している回線を、パソコンなどの端末と共有できる機能。

そのため、別途プロバイダなどとの契約をする必要がありません。

テザリングは、できるだけ支払いをシンプルにまとめたい、プランへの申し込みが面倒という方おすすめです。

通信速度が安定している

テザリングの3つ目のメリットは、通信速度が安定している点です。

テザリングには

  • WiFi
  • Bluetooth
  • USB

という3つの方法があります。

特にスマホと接続先のデバイスを直接繋ぐUSBでのテザリングは通信が安定しているのが特徴です。

ネットショッピングをするので決済の途中で通信が切断されては困る、そんな時に安定した接続ができるのはメリットだと言えます。

 

速度が遅くなる?テザリングのデメリット3つ

テザリングには大きく分けて3つのデメリットがあります。

  • Bluetoothテザリングは速度が遅い
  • 通信制限がかかったり追加料金がかかることも
  • 基本的に1台しかネット接続できない

ここではテザリング機能を利用することの欠点についてみていきましょう。

*下記の記事ではテザリングが遅い時の解決法について解説していますので、参考にしてください。

【解決】テザリングが遅い!原因と改善方法を徹底解説

Bluetoothテザリングは速度が遅い

テザリングの1つ目のデメリットは、Bluetoothテザリングの速度の遅さです。

WiFiとBluetoothは通信規格が異なります。

例えば11acを使用しているWiFiが理論値6900Mbpsの速度を出すのに対し、Bluetoothの通信速度は理論値でも24Mbps。

BluetoothはもともとWiFiに比べて通信速度が遅いので、テザリングとして利用するとさらに速度が落ちるのです。

Bluetoothの速度が遅いという点は、テザリングのデメリットだと言えます。

通信制限がかかったり追加料金がかかることも

テザリングの2つ目のデメリットは、通信制限がかかったり追加料金がかかることがあるという点です。

テザリングはあくまでもスマホ回線を使用しますので、使用データ量が限定的になります。

例えばスマホの契約データ量が次に5GBしかなかった場合、テザリングも5GB以内で使用しなければいけません。

それ以上のデータが必要な場合は、追加料金をかけてデータを購入しなければいけないことも。

もしくは制限を超えてしまうと低速化を引き起こす場合もあります。

基本的に1台しかネット接続できない

テザリングの3つ目のデメリットは、基本的に1台しかネット接続できない点です。

WiFiテザリングの場合は複数の端末の接続が可能ですが、BluetoothとUSBを使ったテザリングでは、端末を複数同時に接続することはできません。

また、複数の端末をテザリングしたとしても、すぐに制限量に達してしまうというデメリットも。

複数台の端末で使うことに不向きである点は、テザリングのデメリットだと言えます。

 

テザリングの実効速度を計測!ポケットWiFiと比較してみた

スマホとFUJI Wifiルーター

ここでは

  • WiFiテザリング
  • Bluetoothテザリング
  • USBテザリング

以上の速度を「FUJI Wifi 快適!クラウドプラン(GlocalMe G3)」の速度と比べた結果をご紹介します。

今回はソフトバンク回線のスマホをパソコンとテザリングし、SPEEDTESTを使って速度を測定しました。

それぞれのテザリングでの速度を3回ずつ計測し、平均値をまとめたものが以下の図。

  下り  上り  PING値 
WiFiテザリング
(平均値)  
34.1Mbps  15.8Mbps  28ms 
Bluetoothテザリング (平均値)   0.91Mbps  0.80Mbps  40ms 
USBテザリング
(平均値)  
29.7Mbps  9.3Mbps  30ms 
ポケットWiFi
(平均値)  
12.65Mbps  7.75Mbps  37ms 

今回計測した結果では、ポケットWiFiとテザリングの速度は「WiFiテザリング>USBテザリング>ポケットWiFi>Bluetoothテザリング」となりました。

(*通信速度は時間帯や環境によって大きく変化しますので、目安としてご覧ください)

テザリングの中では「WiFiテザリング」が最も速度が速く、下り平均30Mbps以上出ていました。

一方Bluetoothテザリングは非常に速度が遅く、Webページを開くにもストレスあり。

速度だけで見ると、ポケットWiFiよりもWiFiテザリングやUSBテザリングの方が速いという結果になりました。

しかしテザリングはキャリア契約データ量を超えると低速化したり、追加料金がかかることもあります。

ネットをたくさん使いたいという方は、15Mbpe前後の速度でもデータ量を気にせずに使えるポケットWiFiの方が絶対おすすめです。

それではさっそく詳細をみていきましょう。

WiFiテザリングとポケットWiFi

WiFiテザリングとポケットWiFiの測定結果は以下のようになりました。

  WiFiテザリング  ポケットWiFi 
1回目  下り 23.6Mbps
上り 0.87Mbps
PING値 26ms  
下り 11.43Mbps
上り 3.64Mbps
PING値 37ms  
2回目  下り 44.71Mbps
上り 24.47Mbps
PING値 29ms  
下り 13.81Mbps
上り 1.95Mbps
PING値 34ms  
3回目  下り 34.12Mbps
上り 22.18Mbps
PING値 30ms  
下り 12.71Mbps
上り 17.68Mbps
PING値 40ms  

WiFiテザリングは1回目と2回目以降の速度に大きく差があり、ネットの回線状況に速度が大きく左右されることが分かります。

WiFiテザリングは下りに比べ上りがやや遅めですが、Webページの閲覧も動画視聴もストレスなく行うことができました。

BluetoothテザリングとポケットWiFi

Bluetoothテザリング BluetoothテザリングとポケットWiFiの測定結果は下記のようになりました。

  Bluetoothテザリング  ポケットWiFi 
1回目  下り 0.92Mbps
上り 0.90Mbps
PING値 35ms  
下り 11.43Mbps
上り 3.64Mbps
PING値 37ms  
2回目  下り 0.86Mbps
上り 0.85Mbps
PING値 38ms  
下り 13.81Mbps
上り 1.95Mbps
PING値 34ms  
3回目  下り 0.97Mbps
上り 0.67Mbps
PING値 48ms  
下り 12.71Mbps
上り 17.68Mbps
PING値 40ms  

Bluetoothテザリングは毎回下り・上りともに速度が1Mbpsに満たず、非常に速度が遅かったです。

サイトを開くときにも「遅い」と感じることがあり、同じアクセスポイントでもWiFiとBluetoothでは通信速度に大きな差がありました。

USBテザリングとポケットWiFi

USBテザリング USBテザリングとポケットWiFiの測定結果は以下のようになりました。

  USBテザリング  ポケットWiFi 
1回目  下り 15.95Mbps
上り 5.29Mbps
PING値 25ms  
下り 11.43Mbps
上り 3.64Mbps
PING値 37ms  
2回目  下り 39.08Mbps
上り 11.73Mbps
PING値 32ms  
下り 13.81Mbps
上り 1.95Mbps
PING値 34ms  
3回目  下り 34.30Mbps
上り 10.89Mbps
PING値 33ms  
下り 12.71Mbps
上り 17.68Mbps
PING値 40ms  

USBテザリングは、スマホとパソコンを直接繋いだということもあり、速度が出ていることが分かります。

ただ実際に使ってみて、スマホの可動範囲がケーブルが届く範囲のみなので不便に感じることがありました。

 

速度と一緒に知りたい!大手3キャリアのテザリング料金

au docomo ソフトバンク テザリングは基本的に通常のプランにプラスされるオプションです。

キャリアによっては追加料金がかかることもありますので、注意しましょう。

ここでは、大手3キャリアのテザリング料金についてまとめました。

  テザリング料金  申し込み  データ容量チャージ 
au  500円 / 月額 ※一部プランは無料   必要  1GB 1,000円 
docomo  無料  不要  1GB 1,000円 
ソフトバンク  500円 / 月額 ※一部プランは無料   必要  1GB 1,000円 

auのテザリング料金

auのテザリング料金は月額500円です。

ただし

  • 新auピタットプランN
  • auピタットプランN(s)
  • カケホ(ケータイ)/スーパーカケホ(ケータイ)

などのプランではテザリングが無料で利用できますので、別途料金は必要ありません。

詳しくは「au テザリングオプション」をご覧ください。

docomoのテザリング料金

docomoは全てのプランでテザリングを無料で利用できます。

テザリング対応機種を持っていればオプションに申し込むことなく、そのままテザリングの利用が可能です。

お持ちの端末がテザリングに対応しているかどうかは「docomo テザリング 対応機種」で確認することができます。

ソフトバンクのテザリング料金

ソフトバンクのテザリング料金は月額500円です。

「My Softbank」からテザリングオプションの申し込みと解除ができます。

詳しくは「[テザリングオプション]申し込み/解除方法を教えてください」をご覧ください。

 

テザリングの速度は◎!追加料金を避けたい方はポケットWiFiを

最後に本記事の内容を簡単にまとめておきましょう。

  • テザリング=スマホを親機として別端末をネットに接続すること
  • テザリングの種類は「WiFi」「Bluetooth」「USB」
  • テザリングのメリットは「手軽さ」
  • テザリングのデメリットは「Bluetoothだと速度が遅い」
  • テザリングの方法によって通信速度に差がある

今回筆者が計測した結果では、ポケットWiFiとテザリングの速度は「WiFiテザリング>USBテザリング>ポケットWiFi>Bluetoothテザリング」となりました。

テザリングはWiFiとUSBであれば速度が出ますが、一般的に有料である上にデータ量にも制限があります。

データをたっぷり使いたいという方は、テザリングではなくポケットWiFiを使うのもおすすめです。

今回はテザリングの速度についてご紹介しました。

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