近年では、多くのメディアやSNSなどでフリーランスの魅力が伝えられています。
「好きな時間に好きな場所で、自由に働くことができる」
とても魅力的に感じますよね。ですが、実際にはフリーランスとして働く人の多くが、メリット以上のつらさを感じているのです。
今回は、「どんなときにフリーランスがつらいと感じるのか、そしてその対策方法」を紹介していきます。しっかりと対策をして、フリーランスとして活躍しましょう!
目次
つらいと感じる9の瞬間とその対策法
では、実際にどんなときにつらさを感じてしまうのでしょうか。人間は一人一人性格が違うものです。
人によってつらいと思うこともあれば、そうでないこともあります。まずは自分がつらいと感じる状況を見極めましょう。
しっかりと対策をすれば、つらさは解消できるので安心して下さい。
仕事をしすぎてしまうとき
フリーランスとして活動する人の多くが、収入をアップさせようと仕事のしすぎで疲れてしまっています。特にフリーランスになりたての頃は注意しましょう。
初めの頃は単価も低いため、目標の金額まで仕事をしようとすると、許容量オーバーになるケースが多いです。
対策1:余裕を持って仕事を引き受けよう
本来フリーランスは、「時間に追われずに仕事ができること」が魅力の1つだったはずですよね。確かに仕事を多く引き受けることで収入は上がります。
ですが、会社員時代よりも仕事に追われるようでは本末転倒です。また、切羽詰まった状態では仕事の質も落ちるため良くありません。
余裕を持って仕事をすることは、あなたのためでもあり、クライアントのためでもあるのです。
対策2:支出を見直そう
「余裕を持って仕事をするのが良い」と言われても、実際には難しいこともありますよね。そのようなときは、生活費などにかかる支出を計算し直すと良いでしょう。
不必要にお金を使っていることはありませんか?支出が少なくなれば、その分だけ仕事を引き受ける必要がなくなります。
節約をすることは、フリーランスにとって必要不可欠だと言っても過言ではないです。
確定申告など税金の手続きをするとき
会社員からフリーランスになったとき、もっとも苦労するのが税金などの手続きです。特にフリーランスになりたての頃は、本業に追われて税金にまで手が回りません。
そのため何もせずに放置してしまい、確定申告のギリギリになってつらい思いをすることが多いのです。
対策1:会計ソフトを利用しよう
税金の勉強にまで手が回らないのであれば、会計ソフトを利用すると良いでしょう。必要な情報を入力するだけで、確定申告に提出する書類を出力してくれるため、とても便利です。
また、クラウド会計ソフトを利用するのも良いでしょう。クレジットカードやキャッシュカードと同期することで、自動的に交通費などに割り当てるなど機能が充実しているのでおすすめです。
対策2:雑務はこまめにしておこう
会計ソフトを利用しても、帳簿に付ける作業はなくなりません。1年分の帳簿を一度に付けるのは気が遠くなる作業ですよね。
確定申告の直前になって泣くことがないよう、帳簿付けなどの雑務は日頃からこまめにやるようにしましょう。
対策3:税理士にお願いしよう
ある程度仕事が軌道に乗ると、帳簿を付けるだけでも膨大な時間を取られるようになります。特に従業員を雇うくらい事業が大きくなったら、1人で税金の手続きをするのは大変ですよね。
そのようなときは税理士にお願いすると良いでしょう。もちろん費用は掛かりますが、税務処理に時間を取られるよりは良いという考えもあります。
税務処理が負担に感じるのであれば、プロに任せるのも大切なのです。
思ったような成果が出ないとき
フリーランスになったからには収入アップを期待しますよね。ですが、思ったような成果が出なくて、苦しい思いをすることもよくある話です。
「2016年度版 小規模企業白書」によると、年収が100万円未満の人は全体の23.1%と約4人に1人の割合となっています。では、どのようにすれば収入をアップすることができるのでしょうか。
対策:クライアントを見定めよう
クライアントが満足する仕事をすることは大前提です。ですが残念ながら、世の中にはフリーランスにできるだけ安い報酬で仕事をさせようとするクライアントもいます。
何ヶ月も仕事をして、収入アップが見込めそうにないのであれば、思い切ってクライアントを変えてみましょう。クライアントを見定めることも、フリーランスとして大切なことなのです。
報酬が支払われないとき
プロジェクトによっては、企画から納品まで数ヶ月かかる案件もあります。また、それまで話が上手くいってたとしても、突然プロジェクトが無くなってしまうこともありえるのです。
期待していた収入が入ってこなくなるのは、つらいですよね。そのような思いをしないよう、しっかりと対策をするようにしましょう。
対策1:十分な貯蓄をしておこう
フリーランスは会社員と違って給料の保証がありません。突然収入が無くなっても困らないよう、日頃から貯蓄をしっかりとしておくことが大切です。
対策2:複数のクライアントと契約しておこう
複数のクライアントから仕事を引き受けるのも有効な手段です。クライアントを1つだけに限定してしまうと、突然契約が切れたときに収入が無くなってしまいます。
急に仕事が無くなると焦ってしまい、条件の悪い案件を引き受けてしまうことがあるので注意が必要です。
将来を不安に思ってしまうとき
フリーランスとして順調に仕事をこなしていても、ふとしたときに将来を不安に思ってしまうこともありますよね。ですが安心して下さい。
将来への不安は、しっかりと計画を立てることで軽くすることが可能です。
対策1:目標をしっかりと立てよう
フリーランスとして活動していくには、長期的な視野が必要不可欠です。今は生活していけるだけの十分な収入があったとしても、未来はどうなるか分かりません。
将来的には家族を養うこともありますよね。漠然と「きっと今よりもお金が必要になるだろう」と考えているくらいでは、問題がはっきりせずに不安が増すばかりです。
そのようなことにならないよう、「今後の生活にどれだけのお金が必要になるか」を具体的に計算するようにしましょう。目標を明確にすることで、不安を軽くすることができます。
自分の働き方を見つめ直す機会にもなりおすすめです。
対策2:老後の人生設計を考えよう
フリーランスは会社員とは違い定年の心配がありません。ですが会社員と比べると年金の受取額が少ないなど、将来を心配する人が多いです。
フリーランスとして老後の不安を少なくするには、以下の社会保障に加入すると良いでしょう。
- 国民年金基金
- 小規模企業共済
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
多くのフリーランスが加入しているものなので、是非チェックしてみて下さい。
悩みを相談できる仲間がいないとき
1人で自由に仕事ができることがフリーランスのメリットですが、同時にデメリットであるとも言えます。フリーランスには悩みを相談できる同僚も、アドバイスをしてくれる上司もいません。
トラブルや悩みがあったとき、1人で解決するのは不安ですよね。ですが、安心して下さい。
フリーランスとして活躍している人の多くが、仲間を見つけることで不安を乗り越えているのです。
対策1:SNSで仲間を見つけよう
同じフリーランスの仲間を見つけるには、SNSやオンラインサロンを利用するのがおすすめです。インターネット上には同じような悩みを持った人がたくさんいます。
彼らと悩みを共有することで、一体感も生まれ、早めの問題解決に繋げることができるでしょう。また、モチベーションを維持しやすくなるためおすすめです。
対策2:フリーランス交流会に参加しよう
フリーランスが集まる交流会に参加するのも有効な手段です。SNS上でやりとりをするよりも、顔を合わせた方が親密になりやすいですよね。
実際に会うことで仲間意識も強くなり、孤独を感じづらくなるのでおすすめです。また、異業種が集まる交流会は人脈が広がりやすく、キャリアップのチャンスです。
報酬単価が上がらずに悩んでいるのであれば、積極的に参加すると良いでしょう。
自己管理ができないとき
フリーランスは毎日が自分自身との戦いです。いつでも仕事ができると思うと、ついついサボってしまいがちですよね。
スケジュール通りに仕事が進まないと、納期直前になって苦しい思いをすることになってしまいます。フリーランスで活躍したいのであれば、徹底的な自己管理を目指しましょう!
対策1:マイルールを作ろう
安定的に仕事に取り組むためには、私生活とのメリハリをつけることが大切です。フリーランスはオンとオフの切り替えが難しいことが、デメリットの1つであると言われています。
フリーランスは会社員のように毎日決まった時間に仕事をする必要はありません。ですが、仕事をする上で最低限のルールを作ることは必要です。
ルールを作れば仕事に対する意識が変わります。しっかりと紙に書き出し、目に見えるところに貼っておくと良いでしょう。
対策2:生活のリズムを整えよう
会社に行く必要がないと思うと、ついつい夜更かしをしたくなりますよね。ですが、生活リズムが崩れてしまうと仕事に悪影響が出てしまうことが多いです。
日によって寝る時間が変わると、自律神経のバランスが崩れ、仕事の集中力が下がります。また、体調を崩しやすくなるため注意が必要です。
フリーランスは身体が資本。安定して仕事に取り組むため、規則正しい生活を心掛けましょう。
家族の理解が得られないとき
近年では、少しずつフリーランスの認知度も上がっています。ですが、残念ながら社会的信用度はまだまだ低いのが現状です。
そのためフリーランスで働こうとすると、家族の理解を得られないケースがあります。
対策1:しっかりと話し合おう
家族に反対されたまま自宅で仕事をするのは、つらいし仕事も捗りませんよね。まずは家族としっかりと話し合いましょう。
当たり前のことのように感じるかもしれません。ですが、その当たり前ができていないことも多いのではないでしょうか。
自宅を職場にするのであれば、家族の理解が必要不可欠なのです。
対策2:半フリーランスになろう
家族から「フリーランスの仕事が不安定なこと」を理由に反対されるのであれば、半フリーランスになるという方法もあります。近年では多様な働き方が生まれています。
1週間のうち月・水・金は会社員として働き、残りの時間を使ってフリーランスとして活動することも十分可能なのです。完全なフリーランスとして働くよりも仕事や社会保障が安定するため、家族の理解を得やすくなるでしょう。
フリーランスはつらくてもやりがいのある仕事
フリーランスは苦労も多く、会社員よりもつらいことが多いかもしれません。ですが、その分だけあなたの可能性を広げてくれます。
また、一度フリーランスになったからといって、会社員に戻れなくなるということはありません。
むしろフリーランス時代に得られた経験を活かして、会社員として大きな活躍をすることも可能なのです。
フリーランスはあくまでも選択肢の1つです。有意義な人生を送るため、自分に合った働き方を見つけましょう!