「最近WiFiが上手く繋がらない…電波強度が弱いせいかな?」とお悩みですね。
WiFiが繋がりにくい場合は、電波を弱くしている原因が何かあるかもしれません。
電波強度を上げる方法を試すとWiFiは繋がりやすくなることがあります。
そこで今回は、WiFiの電波強度を上げるための方法をご紹介します。
また、WiFiの電波を弱くしている原因やセキュリティを強化する設定についても説明していきます。
WiFiの電波強度を上げて、快適にインターネットをしましょう。
目次
1.WiFiの電波強度とは?
「WiFiの電波強度ってどういうものなんだろう?」と気になりますよね。
WiFiの電波強度とは、ルーターから飛ばされたWiFiの電波が、どれだけ強く届いているかの度合いのことです。
インターネット回線に繋がれたルーターは、周囲に電波を発します。
ルーターから周辺機器に飛ばされる電波がWiFiです。
WiFiの電波は、どの場所でも同じ強さにはなりません。
電波が弱くなる場所では、インターネットへの接続が遅くなったり、繋がりにくくなります。
しかしWiFiの電波強度を上げると、インターネットへ繋がりやすくなるのです。
2.Wi-Fiの電波強度を上げるための8つの方法
「WiFiの電波強度を上げる方がいいのは分かったけど、具体的にどうすればいいの?」と疑問に思いますよね。
WiFiの電波強度を上げる方法は、以下の8つです。
- 無線LAN子機をアップデートする
- ファームウェアをアップデートする
- ルーターを再起動する
- ルーターのチャンネルを切り替える
- アルミホイルでルーターを囲う
- ルーターの設置場所を変える
- ルーターをハイパワー製品に替える
- 無線LAN中継機を設置する
それぞれの方法について、詳しく確認していきましょう。
方法1.無線LAN子機をアップデートする
まずは、無線LAN子機をアップデートしましょう。
特定の機器だけ電波強度が弱い場合に考えられるのが、無線LAN子機側の不具合です。
無線LAN子機のソフトウェアやドライバーに不具合が起こると、WiFiの受信感度が下がる場合があります。
「他の機器はWiFiに繋がるのに、このパソコンだけが繋がらない」という場合は、無線LAN子機の不具合を疑いましょう。
繋がりにくい機器のルーターの設定画面から、ソフトウェアやドライバーが最新のバージョンであるか確認してください。
最新でない場合は、アップデートを行うと電波強度が改善することがあります。
方法2.ファームウェアをアップデートする
ルーターのファームウェアをアップデートしましょう。
新しいバージョンのファームウェアがある場合、ルーターの機能やセキュリティが改善されていることがあります。
そのため、ファームウェアを最新のバージョンにアップデートすることで、ルーターの性能を高められるのです。
ファームウェアのアップデート方法は、使っているルーターの製造メーカーのサイトに掲載されています。
製造メーカーのサイトを確認し、アップデート情報が出ている場合は更新してください。
ファームウェアのアップデートは、ルーターの性能を高める一番簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
また、ファームウェアのアップデート中はルーターの電源を切らないよう気を付けてください。
方法3.ルーターを再起動する
ルーターを再起動すると、電波強度が改善することがあります。
ルーターが一時的な不具合を起こしていることで電波が弱くなっていることがあり、再起動することで不具合が直る可能性があるからです。
ルーターの再起動方法は、使っているルーターのマニュアルを見ながら実施してください。
再起動時は、一度完全に電源を切ってから10分程度は置いておくようにしましょう。
すぐに電源を入れると熱が放出されず、問題が解決しない場合があります。
方法4.ルーターのチャンネルを切り替える
他の電子機器からの干渉を受けないよう、ルーターのチャンネルを切り替えましょう。
WiFiの通信規格は、2.4GHz帯と5GHz帯の2種類ですが、2.4GHz帯の電子機器は他にも存在するのです。
そのため、WiFiの電波へ干渉している電子機器があると、電波強度が弱まることになります。
WiFiが2.4GHz帯で使える規格は、「IEEE802.11b」と「IEEE802.11g」の2つです。
IEEE802.11bには1〜14CH、IEEE802.11gには1〜13CHが割り当てられています。
ルーターのチャンネルが他の電子機器と同じだと、速度が低下するなどの不具合が発生するのです。
また、チャンネルが違っていても、「1CHと2CH」のように隣接していると、電波が干渉してしまいます。
チャンネルを切り替える場合は、「1・6・11」「2・7・12」「3・8・13」のように、5CHずつ離して割り当てましょう。
ただし、IEEE802.11bの14CHについては、5CH離れていなくても電波が干渉することがありません。
そのため、「1・6・11・14」のように、最大4CH使用することができます。
通信規格 | チャンネル数 | チャンネルの割り当て方(5CHずつ離す) |
IEEE802.11b | 1〜14CH | 1・6・11・14 2・7・12・14 3・8・13・14 |
IEEE802.11g | 1〜13CH |
1・6・11 |
方法5.アルミホイルでルーターを囲う
アルミホイルでルーターを囲い、電波の向きを調整してみましょう。
アルミホイルが反射板の役割を果たし、電波強度が改善される可能性があります。
まずは、ダンボールにアルミホイルを巻きつけてください。
そして、ルーターの周りを半分ほど囲うように置き、電波を飛ばしたい方向に反射させましょう。
ルーターを囲うアルミホイルの大きさは、ルーターよりも大きいサイズの方が効果があります。
方法6.ルーターの設置場所を変える
ルーターの設置場所を変えてみましょう。
壁や扉は、WiFiの電波を弱める原因のひとつです。
また、ルーターは本体から全方向に向かって電波を飛ばします。
そのため、外壁近くにルーターを設置すると、電波の半分は外に向かって飛ばされることになるのです。
電波を効率よく飛ばすためには、出来るだけ家の中央にルーターを設置するのが望ましいです。
床から1〜2m離れていると、周囲からの電波干渉を受けにくいためなお良いと言えます。
ルーターを移動させるのが難しい場合は、後述する無線LAN中継機の設置を検討しましょう。
方法7.ルーターをハイパワー製品に替える
ハイパワー製品のルーターへの買い替えを検討してみましょう。
ハイパワー製品のルーターはアンテナ数が多く、その分電波をより強く飛ばします。
ただし、ハイパワー製品は性能が良い分値段が高いです。
使っているルーターがかなり昔のものであれば、買い替えを検討してみてください。
方法8.無線LAN中継機を設置する
WiFiを使いたい場所がルーターから遠い場合は、無線LAN中継機の購入を検討しましょう。
2階建ての戸建て住宅の場合、1階にルーターを設置すると、2階には電波が届きにくくなります。
上述の通り、壁や扉や床が電波の妨げとなるからです。
ルーターを移動させると改善することがありますが、移動させるのが難しい場合は無線LAN中継機を設置してください。
2階の階段付近などに無線LAN中継機を設置することで、ルーターからの電波が弱まることなく機器へ届きます。
3.Wi-Fiの電波の強度を測定する方法
WiFiの電波は、しっかりと届く場所とそうでない場所があります。
WiFiの電波強度を測定できれば、どの場所で電波が弱いのか分かるので対策しやすいですよね。
WiFiの電波強度は、アプリやPCソフトを使用して測定することができます。
難しい知識は必要ないので、誰でも簡単に測定が可能です。
測定方法について詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
4.Wi-Fiの電波の強度だけでなく、セキュリティもチェックしよう!
電波の強度を上げることで、隣の家まで電波が届いてしまうことがあります。
そうすると隣の家の人にも自分の家のWiFiの情報が知られてしまう可能性も。
そこでWiFiの電波強度を改善するにあたり、ぜひセキュリティ設定もチェックしておきましょう。
チェックしておくべきセキュリティ設定は、以下の3つです。
- ルーター管理画面のパスワードを変更する
- ファームウェアが自動更新されるよう設定する
- 通信の暗号化は「WPA2」を使う
それぞれのセキュリティ設定について、詳しく確認していきましょう。
設定1.ルーター管理画面のパスワードを変更する
ルーター管理画面のパスワードが初期設定のままである場合、パスワードを変更しましょう。
ルーター管理画面のパスワードは、購入した時点では各メーカーの出荷時設定になっています。
パスワードを出荷時設定のままにしておくと、パスワードを知っている人は誰でもルーターの設定を変更できてしまいます。
必ずパスワードは変更しておきましょう。
設定2.ファームウェアが自動更新されるよう設定する
ルーターのファームウェアは、自動更新されるよう設定しておきましょう。
新しいバージョンのファームウェアには、セキュリティに関するアップデートが含まれていることがあります。
ファームウェアをアップデートをしないままだと、セキュリティ的な脅威にさらされることになるのです。
手動更新だと定期的にアップデートをチェックしなければならず、面倒な上更新が漏れてしまう可能性があります。
そのため、ファームウェアは自動更新に設定し、常に最新のバージョンになるようにしておきましょう。
設定3.通信の暗号化は「WPA2」を使う
通信の暗号化には、最もセキュリティ強度の強いWPA2を使いましょう。
WiFiの暗号規格には、WEP、WPA、WPA2の3種類があり、現在の規格ではWPA2が最も安全性が高いです。
安全性の低いWEPを使用すると、第三者に通信を解読される恐れがあり、大変危険です。
通信データの盗聴やなりすましを防ぐためにも、WPA2を使うよう設定しておきましょう。
まとめ
WiFiは、電波強度を上げる方法を試すと繋がりやすくなります。
WiFiが繋がりにくいときは、上記の電波強度を上げる方法を試してみてください。
また、電波強度を改善するときは、セキュリティ設定も同時にチェックしましょう。
WiFiの電波強度を改善して、ストレスなくインターネットを楽しんでくださいね!