スマホやPCをWiFiに繋げるときに「認証に問題」と表示されることがあります。
ネットを使いたい時にエラーメッセージが出て使えないととても不便ですよね。
この記事では、WiFiで「認証に問題」になるときの原因や対処法を詳しく解説していきます。
トラブルの解決は難しいようにも感じますが、一度対処法を覚えてしまえば簡単に改善できるようになるはずです。
まずはよくある原因から解説していきますので、自分の状況を確認するところから始めてみてください。
目次
1.Wi-Fiが「認証に問題」となるよくある原因
WiFiに繋げるときに「認証に問題」と表示されたときの代表的な原因は以下の5つです。
- パスワード(暗号キー)が間違っている
- SSID(ネットワーク名)が間違っている
- 無線LANルーターに不具合がある
- Wi-Fiに繋ぎたい端末に不具合がある
- 特定の周波数によって干渉を起こしている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原因1.パスワード(暗号キー)が間違っている
意外に多い原因の1つが「パスワード(暗号キー)」の打ち間違えです。
多くのネットワークでは、利用する際にパスワード(暗号キー)が必要になります。
ネットワークによっては、小文字や大文字が混ざっていたり文字数が多かったりと複雑なパスワードが必要になるときもあるので、打ち間違えが起こりやすいのです。
まずは、暗号キーが正しいかどうか細かくチェックして、改めて打ち直してみましょう。
原因2.SSID(ネットワーク名)が間違っている
SSIDが間違っていて認証エラーが発生している場合があります。
SSIDとは、各ネットワークに付けられている名前のことです。
繋げたいWiFiにもSSIDが付けられているので、事前に確認しておきましょう。
名前が似ている場合もあり、SSIDを間違えていたためにWi-Fiが利用できなかったということはよくあります。
ネットワーク名は複雑な場合もあるので、本当に正しいかを確認してから繋げるようにしてみてください。
原因3.無線LANルーターに不具合がある
電波を発信している無線LANルーター自体に不具合が起きている場合もあります。
一時的な不具合は、ルーターを長時間連続して使用している場合や内部データの蓄積によって起こる場合が多いです。
一時的な不具合があると以下のような症状が現れます。
- 速度がいつもより遅くなる
- 通信が途切れる(安定しない)
- Wi-Fiマークの本数が少なくなる
このような症状が現れたら無線LANルーターの不具合を疑ってみてください。
原因4.Wi-Fiに繋ぎたい端末に不具合がある
無線LANルーターに不具合が起きるように、WiFiに繋ぎたい機器に不具合が起きている可能性もあります。
- PCやスマホなどの本体自体が故障
- 内部のソフトの設定が変えられている
端末に不具合があるときは上記のどちらが原因なのか判別しなければなりません。
利用している端末やOSによって対処法は変わるので、自分が利用している端末とOSを理解して、適切な対処法を調べることが大切です。
原因5.特定の周波数によって干渉を起こしている
WiFiに使われている代表的な周波数は「2.4GHz」と「5GHz」の2種類です。
2.4GHz | 5GHz | |
概要 | 家電などにも使われる 一般的な周波数 |
主にWiFiのみで使われる周波数 |
通信速度 | やや遅い | 速い |
電波の届きやすさ | 届きやすい | やや届きにくい |
5GHz帯は基本的にWiFiでしか使われていない周波数ですが、2.4GHzは電化製品でも多く使われている周波数です。
そのため、2.4GHzの周波数を使用している電化製品の近くにWi-Fiを設置してしまうと、お互いの電波が干渉して接続にも問題が出てしまうことがあります。
WiFiの周波数について詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
2.Wi-Fiが「認証に問題」となるときの6つの対処法
それでは、いよいよWiFiが「認証に問題」となるときの対処法について解説していきます。
対処法と聞くと難しく感じるかもしれませんが、下記6つを上から順番に試していけば、思っているよりも意外と簡単に解決できるはずです。
- 無線LANルーターを再起動する
- 無線LANルーターの接続可能台数を確認する
- Wi-Fiの接続情報を再設定する
- Wi-Fiに接続したい端末の電源を入れ直す
- OSのバージョンをアップデートする
- 設置場所を変更する
原因が特定できているのであれば、自分の状況に合った対処法を試してみてください。
対処法1.無線LANルーターを再起動する
無線LANルーターに不具合がある場合は、無線LANルーターを再起動すると良いでしょう。
再起動の方法は難しくありません。
ほとんどの無線LANルーターでは、電源ボタンを押すことで再起動できます。
改めて本体の電源をオンにすることで、インターネットの接続状況が改善して、認証トラブルが無くなることがあるので試してみる価値はあるでしょう。
再起動の方法を詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください。
対処法2.無線LANルーターの接続可能台数を確認する
無線ルーターは、接続できる端末の台数に限りがあるので、現時点で何台の端末が繋げられているかチェックしましょう。
例えば、接続可能台数が4台の無線LANルーターに5台や6台の端末を繋げていると、接続状況が悪くなりネットワークが利用できなくなります。
そのため、無線LANルーターの接続可能台数よりも多い台数を接続している場合は、接続台数を減らしてみてください。
無線LANルーターの接続可能台数は説明書や専用の箱に書かれていることが多いので、調べてみてくださいね。
対処法3.Wi-Fiの接続情報を再設定する
WiFiの接続情報を再設定することで、起きているエラーが解決することがあります。
接続情報の再設定には「SSIDを確認する方法」と「WiFiのパスワードを再入力する方法」の2つがあります。
それぞれの方法をチェックしてみてください。
接続済みのSSIDを確認する
まずは、接続済みのSSIDを確認してみましょう。
間違えたネットワークに接続していることが原因で問題が起きている可能性があります。
目的と違うSSIDに接続していたときは、一度WiFiを切断して、改めて目的のネットワークに繋げるといいでしょう。
すぐに確認できるので、気になった場合はトライしてみましょう。
Wi-Fiのパスワードを再入力する
WiFiの暗号キーを間違えると「認証に問題」とメッセージが出ます。
WiFiのパスワードは、SSIDによっては複雑で長いものもあるので、パスワードによっては、非常に間違いやすいのです。
パスワードを入力するときは、小文字や大文字の違いにも気をつけましょう。
スマホでの入力だと複雑で長いパスワードは誤入力を起こしやすいので、1文字ずつ確認しながらゆっくりと入力することが大切です。
対処法4.Wi-Fiに接続したい端末の電源を入れ直す
無線LANルーターの再起動も効果的ですが、WiFiに接続したい端末を再起動することで問題が解決する可能性があります。
スマホやPCなど、端末は様々ですが、再起動であれば難しくありません。
再起動する前に、データを保存したり実行中のアプリを停止したりする必要があるので、注意してください。
再起動したあとに、改めてWiFiに接続してみて問題が発生するか確認してみましょう。
対処法5.OSのバージョンをアップデートする
パソコンやスマートフォンなどのOSの不具合によって、WiFiを認証できないことがあります。
その場合は、OSのバージョンをアップデートすることで、認証エラーを解決することが可能です。
WindowsやiOSなど、OSによってアップデートの方法は違うので、公式サイトでアップデートの方法を調べてみましょう。
また、アップデートするときはネットワーク環境が必要なので、エラーが出ているWiFiとは別のインターネットに繋げて、アップデートする必要があります。
対処法6.設置場所を変更する
電波干渉を起こしてしまっているときや、電波が正常に届かないときはWiFiの設置場所を変更する必要があります。
これは、WiFiに使われている電波と電化製品から出ている電波が干渉してしまうからです。
特に「電子レンジ」は強力な電波を使い分子レベルで摩擦熱を発生させて温める機器なので、WiFiから出ている電波と干渉を起こしやすいのです。
最適な場所に設置するために、Wi-Fiを設置するときは以下の点に注意してみてください。
- できるだけ自宅の中心に置く
- 高い場所を選ぶ
- 電化製品と離す
設置場所を変えて通信環境を整えてあげるだけでも、認証に問題が発生するときの対策として有効です。
WiFiの電波と電子レンジの関係については、以下の記事をチェックしてみましょう。
まとめ
ここでは、WiFiで「認証に問題」が出るときの原因や対処法について解説してきました。
ネットワークエラーが出るときの原因や対策は様々で、状況によって変わります。
そのため、自分の状況がどの原因に当てはまるかを考える必要があり、対処法についてもよく調べなければいけません。
しかし、ほとんどの場合は簡単に解決できるので、そこまで心配する必要はありません。
今回の記事で紹介した下記6つの対処法でネットワークに起きているトラブルが解決できるかどうか試してみてくださいね。
- 無線LANルーターを再起動する
- 無線LANルーターの接続可能台数を確認する
- Wi-Fiの接続情報を再設定する
- Wi-Fiに接続したい端末の電源を入れ直す
- OSのバージョンをアップデートする
- 設置場所を変更する