IPアドレスがよくわからないとお悩みではないでしょうか?
IPアドレスを変更したのに反映されなくて困っている人もいるでしょう。
今回はポケットWiFiを既に契約している方またはポケットWiFiを検討している方向けに、ポケットWiFiのIPアドレスについて解説していきます。
IPアドレスとはどのようなものなのか、確認や変更はどうしたらいいのかを知ればより快適なWiFi環境を整えられるようになるはずです。
また、ポケットWiFiのIPアドレスは複雑な数字の羅列のため、把握しておかないとインターネットに接続できなくなるなどのトラブルを引き起こしてしまいかねません。
トラブルを未然に防ぎ、起きたトラブルにも対応するためにも「IPアドレスの基礎知識」を初心者にもわかりやすく解説するので参考にしてみてください。
1.そもそもIPアドレスとは?
IPアドレスは昔からインターネット上の住所と例えられることがよくあります。
IPアドレスとはインターネット接続された機器が持つ数字の羅列です。
インターネット上の情報が正確に伝達され、手元にある機器が発進先に接続するために用いられています。
IPアドレスには以下の4つの種類があります。
- ローカルIPアドレス(プライベートIPアドレス)
- グローバルIPアドレス
- 固定IPアドレス
- 変動IPアドレス
ローカルIPアドレスはプロバイダから機器に直接割り当てられたIPアドレスのことで、グローバルIPアドレスはプロバイダからインターネットへ接続する際に割り振りされたIPアドレスのことです。
ローカルIPアドレス | プロバイダから機器へのもの |
グローバルIPアドレス | プロバイダからインターネットへのもの |
割り振られたIPアドレスが1つの数字の羅列に固定されているものを固定IP、割り振られたIPアドレスが1つだけでなく任意のタイミングで変わるものを変動IPと呼ばれています。
ローカルIPアドレス (プライベートIPアドレス) |
固定IPアドレス |
変動IPアドレス | |
グローバルIPアドレス | 固定IPアドレス |
変動IPアドレス |
WiFiのIPアドレスについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
2.ポケットWiFiのIPアドレスの確認と変更の方法を紹介
IPアドレスの種類についてわかったところで、今度は自分の使っているポケットWiFiのIPアドレスがどうなっているのか把握しましょう。
使っているポケットWiFiが変動IPアドレスだった場合の活用方法と固定IPアドレスを使う方法を解説していきます。
2-1.ポケットWiFiのipアドレスを確認する方法
ポケットWiFiのIPアドレスは契約によってローカルIPアドレスかグローバルIPアドレスのどちらかが、固定IPアドレスか変動IPアドレスのどちらかに決められています。
ポケットWiFiを既にお使いの方は、お使いのスマートフォンなどの機器をポケットWiFiに接続することで機器からポケットWiFiのIPアドレスが確認ができます。
IPアドレスの種類(固定IPアドレス・変動IPアドレス)についてはポケットWiFiの契約書を見るか、契約先に問い合わせを行って確認しましょう。
スマホなどの機器から接続しているポケットWiFiのIPアドレスを確認する方法はこちらをご覧ください。
2-2.ポケットWiFiのIPアドレスを変更する方法
ポケットWiFiのIPアドレスは、契約が『固定IPアドレス』になっていなければ、簡単に変更ができます。
- ポケットWiFiの電源を一度切り、再起動させる
- 使っている場所を移動する(移動することでポケットWiFiの通信局を変更する)
- しばらくインターネット接続を切る
以上のような方法でポケットWiFiのIPアドレスは変更されます。
ポケットWiFiは多くが変動IPアドレスに設定されています。
そのため自分が意図せずとも契約しているプロバイダによってIPアドレスが変更されます。
固定IPアドレスを使っている方は、そもそもIPアドレスが変更されないために契約されているので、どうしてもIPアドレスを変えたい場合は契約の変更を申込みましょう。
3.ポケットWiFiのIPアドレスはどんな時に変更するといい?
スピードやセキュリティ面で不安がある場合にポケットWiFiのIPアドレスを変更しましょう。
具体的には以下のようなときです。
- 「いつもより速度が遅いな」と思ったとき
- ネットで買い物をして個人情報を入力したとき
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.いつもより速度が遅いなと思ったとき
ポケットWiFiの速度が「いつもより遅いな」と思ったときにIPアドレスを変更することで、速度が回復する場合もあります。
IPアドレスを提供しているサーバー側が混雑していることが原因で速度が遅くなっている場合もあるからです。
IPアドレスには、IPv4とIPv6という2つのバージョンがあります。
IPv4 | IPv6 | |
概要 | 主流で使われているもの | 追加で新しく生まれたもの |
bit数 | 32bit | 128bit |
最大接続台数 | 約43億台 | ほぼ無限 |
IPv4は1990年代後半から現在も使われているデータ通信方法です。
IPv6は、IPv4で起きたアドレス不足に対応するために生まれたデータ通信方法で、最大接続台数がほぼ無限なことから回線速度が安定しているのが特徴。
IPアドレスを変更することで、プロバイダから混雑していないIPのバージョンに乗り換えることができます。
それによって回線の速度が改善されることもあるのです。
ただし契約しているポケットWiFiがIPv4とIPv6双方に対応している必要があります。
回線速度が遅いと感じている方はこちらの方法も試してみてください。
3-2.ネットで買い物をして個人情報を入力したとき
ネットで買い物をしたときは注文時に個人情報の入力することが多いですよね。
このようなときにはIPアドレスを変更することによって、サーバー攻撃を受けにくくしたり個人情報の流出を防ぐ予防につながります。
基本的には外出先で個人情報を入力することはおすすめしませんが、どうしても入力しなければいけない時などは、IPアドレスを変更することも検討してみてください。
4.ポケットWiFiで固定IPアドレスは使える??
ポケットWiFiでは変動IPアドレスが一般的に使われています。
ポケットWiFiで固定IPアドレスを使うことももちろん可能です。
ただし固定IPアドレスに対応していないサービスもあるため、その場合は契約先の乗り換えが必要です。
4-1.固定IPアドレスが使えるポケットWiFiは主にWiMAX
ポケットWiFiで固定IPアドレスを取り扱つかっているサービスは主にWiMAX2+が有名です。
WiMAXのオプションサービスを契約することで利用できます。
ホームページから申込むことができ、機種によって設定方法などが違いますのでご注意ください。
4-2.格安SIMでも固定IPアドレスが使える場合もある
WiMAXのオプションサービス以外で、ポケットWiFiで固定ipアドレスを使う方法としては格安SIMを利用するものがあります。
これはSIMフリーのポケットWiF端末を中古で購入して、格安SIMのSIMカードを差し込んで利用する方法です。
格安SIMで固定IPアドレスが利用できるところを以下にまとめます。
回線 | 固定IPアドレス | 価格 | |
イプシム | NTTドコモLTE回線 | グローバルIPアドレス (IPv4のみ対応) |
450円/月~ |
インターネットリンク LTE SIM |
NTTドコモ | グローバルIP | 1080円/月~ |
ASAHIネット LTE ANSIM |
NTTドコモ | グローバルIP(IPv4) | SIM代+800円/月~ |
※インターネットリンクLTEのみSIMと別にオプションとして『固定IPアドレスの提供』を選ばなければなりません。
SIM代金+初期費用800円+月額費用ので人によってはかえって割高になってしまうこともあります。
4-3.固定IPアドレスのデメリットも知っておく
固定IPアドレスには以下の2つのデメリットがあります。
- 回線費用とは別料金がかかる可能性がある
- 不正アクセスへの対応が遅れる
WiFi各社によって違いがありますが、固定IPアドレスはプロバイダのオプションサービスに含まれることが多く別料金(約1,000〜9,000円)がかかる可能性があるでしょう。
またもし固定IPアドレスを利用しているときに、不正アクセスにあってしまうと、オプションサービスなどの解約をする手続きが必要になるため、対応が遅れる可能性が出てきます。
固定IPアドレスが不正アクセスに見舞われることはほとんどありませんが、事前に解約方法を調べておくなど対策をしておくようにしましょう。
まとめ
ご自身が使われているポケットWiFiのIPアドレスについてご理解いただけたでしょうか?
スピード・セキュリティ面で不安があるときには、ポケットWiFiのIPアドレスを変更してみましょう。
ポケットWiFiで固定されたIPアドレスを使いたい人は、WiMAXや格安SIMを検討してみてください。
この機会に是非ポケットWiFiのIPアドレスについて知っていただき、快適なインターネットライフを過ごしましょう。