あなたは今、WiMAXをiPhoneで使って通信料を安くしたいと考えていませんか。
ほかにも出費が多いと、スマホ代だけに高額な月額料金を払うのは辛いですよね。
しかし、場合によっては現在の料金よりも高くなってしまうことも。
そこで今回は、WiMAXをiPhoneで使うメリット・デメリットや通信料について解説していきます。
当ページを読むことで、「WiMAXを使うと通信料はお得になるのか」「どんなメリットがあるのか」わかるので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.WiMAXでiPhoneを使うメリット・デメリット
WiMAXでiPhoneを使うことで、どんなメリットとデメリットがあるのか解説します。
インターネットに接続するには、いくつかの手段があります。
- 携帯キャリアのモバイル回線(ドコモ・au・ソフトバンク)
- 自宅や公共施設などのWiFiサービス(光回線やフリーWiFiなど)
- モバイルWiFi
上記のうち、WiMAXはモバイルWiFiに含まれていて近年では知名度や人気が向上しています。
では、そんなWiMAXにどんなメリットやデメリットがあるのか見てきましょう。
1-1.WiMAXでiPhoneを使うメリット
WiMAXでiPhoneを使うメリットは、以下のとおりです。
- 外でも動画を見ることができる
- 通信制限でもサクサク使える
モバイルWiFiであるWiMAXには、「携帯キャリアのモバイル回線」や「光回線やADSLといった固定回線」など、他社の通信サービスにはないメリットが存在します。
それらのメリットが、自分の使用環境に適しているのか見極めることが大切です。
では、上記2つのメリットについて下記で詳しく解説していきます。
メリット1.外でも動画を見ることができる
WiMAXは、外出先でも動画を楽しめます。
そもそも固定回線はルーターへの接続が有線であるのに対して、モバイル回線は無線です。
光回線やADSLといった固定回線は、自宅から離れてしまうとWiFiの電波が届かなくなるので、インターネットに接続できなくなってしまいます。
一方のWiMAXは、ルーターを外へ持ち運ぶことができるため近くにルーターさえあれば、外出先でもインターネットに接続することが可能です。
外でも動画を見たい人には、固定回線よりWiMAXがよいでしょう。
メリット2.通信制限でもサクサク使える
WiMAXは、通信制限がかかっていてもサクサク使えます。
他社の通信サービスは契約時のデータ通信量を超えると128Kbpsに制限されることがほとんどですが、WiMAXの通信制限は3日間10GBを超えても概ね1Mbpsだからです。
1Mbpsは、YouTubeの標準画質レベルなら問題なく視聴可能なレベルといわれています。
しかも、データ通信量を超えていても、翌日の18時から翌々日の2時頃の混雑時間帯以外なら通信制限がかかりません。
通信制限を気にしたくない人にも、WiMAXが役立ちます。
WiMAXの通信制限についてもっと詳しく知りたい人は、「WiMAXの速度制限は気にしなくて良い3つの理由」をご確認ください。
1-2.WiMAXでiPhoneを使うデメリット
WiMAXでiPhoneを使うデメリットは、以下のとおりです。
- うまく活用しないと余計に料金がかかる
- iPhoneと別にWiMAXも充電しないといけない
携帯キャリアの回線と固定回線の「いいとこ取り」である一方で、WiMAXならではのデメリットも存在しています。
契約後に後悔したり損をしたりしないようにするためには、WiMAXのメリットだけでなくデメリットもきちんと把握したうえで検討することが重要です。
下記から、各デメリットについて詳しく見ていきましょう。
デメリット1.うまく活用しないと余計に料金がかかる
WiMAXは、うまく活用しないと余計に料金がかかってしまいます。
携帯キャリアにもWiMAXにも色んなプランが用意されているため、自分に合ったプランが選べていないと損をするからです。
端的にいうと、携帯キャリアの大容量プランに入っているにも関わらずWiMAXの「ギガ放題」を契約すると、月々の支払いは膨大になってしまいます。
ギガ放題を契約するなら携帯キャリアの大容量プランはほとんど必要ないので、少ない容量のプランや格安SIM/格安スマホを検討したほうがお得です。(WiMAXの料金については後述)
契約の見直しが苦手な人には、WiMAXは向いていません。
デメリット2.iPhoneと別にWiMAXも充電しないといけない
iPhoneと別に、WiMAXも充電しないといけません。
WiMAXを外出先で利用するには、WiMAXのモバイルルーターも持ち運ぶ必要があり、ルーター本体も充電が切れると使えなくなります。
2019年8月時点で販売されている最新機種でも、最大通信時間は約9時間から約11.5時間です。外出先で長時間使用するときは、途中でルーターを充電しなければなりません。
旅先でもWiMAXを利用する予定があるなら、iPhoneの充電器だけでなくWiMAXルーターの充電器も持っておく必要があります。
本体への充電が面倒な人にも、WiMAXは不向きです。
WiMAXよりも長い時間利用できるモバイルWi-Fiをお探しであれば、弊社の「FujiWiFi」に目を通してみてください。
連続でおよそ20時間の接続が可能なので、WiMAXと比べると充電の手間がぐんと減ります。
2.WiMAXでiPhoneの通信料はどれくらい安くなる?
WiMAXでiPhoneの月額はどれくらい安くなるのか、サービス別にご紹介していきます。
- データ定額サービス
- テザリング機能
データ通信量や通話については「使用する量や頻度によって料金が異なる」ので、おおよその平均で計算していきます。
【スマホ利用者の平均値(月間)】
データ通信量:4.22GB
通話時間:101分(23.4分/週を4.34で乗じて月間で算出)
※「MM総研」のアンケート調査結果からの引用
下記から、サービス別に詳しく解説していきます。
2-1.データ定額サービス
WiMAXなら、データ定額サービスが1ヶ月3,800円ほど安くなります。
以下が携帯キャリアのデータ定額サービスの料金です。
- ドコモ・ギガライト(~5GB):月額6,480円
- ソフトバンク・ミニモンスター(~5GB):月額6,980円(2年目以降月額7,980円)
- au・新auピタットプラン(~7GB):月額7,480円
※定期契約などの割引や通話を含まない料金
一方のWiMAX「7GBプラン」の月額料金は、2,690~3,696円です。つまり、WiMAXなら携帯キャリアのデータ定額サービスより半額以下に抑えられることがわかります。
ただし、WiMAXには2年や3年の定期契約が必要です。(携帯キャリアは任意で選べる)
2-2.テザリング機能
WiMAXの場合、テザリング機能が月額500円ほど安くなります。
そもそもテザリングは、データ通信が可能な端末から無線LANやUSBを介してパソコンやゲームをインターネットに接続させる機能のことです。
携帯キャリア各社は、テザリング機能を利用するのに有料の場合があります。
- ドコモ:無料
- ソフトバンク:月額500円または0円
- au:月額500円または0円
ソフトバンクとauの場合、家族でシェアする大容量プランに加入しているなら「月額料金が発生するうえにテザリングオプションの申し込みが必要」です。
WiMAXの場合はテザリング機能がなくても、パソコンやゲームをインターネットに接続させることが可能なので、同機能は必要ありません。
3.WiMAXとiPhoneを接続する方法
WiMAXとiPhoneを接続させるには、3つの方法があります。
- WiFi
- USB
- Bluetooth
上記の中で最も実用的なのは、WiFi接続です。
USB接続は通信速度が最も速いのですが、接続できる台数が1台に限られてしまいます。Bluetooth接続は消費電力が少なくなるのですが、通信速度が落ちてしまうのです。
WiMAXとiPhoneを接続する手順は、以下のとおりです。
- WiFiの電源を入れる
- iPhoneの設定画面からWiFiを開く
- ネットワークを選択してパスワードを入力
それでは解説していきます。
3-1.WiFiの電源を入れる
WiMAXルーターの電池パックとSIMカードを差し込んだあと、電源を入れます。
初期状態の電池パックはある程度は充電されていますが、満タンではありません。
自宅で電源を入れる場合には、ACアダプターとUSBを接続して充電された状態で行いましょう。
電源を入れて待受画面が表示されると、電波の状態がわかるアンテナのアイコンが左上にあります。
WiMAXの通信が「圏外」や「読み込み中」でないことを確認してください。
アンテナが2本以上立っていれば、通信が安定しているといえます。
3-2.iPhoneの設定画面からWiFiを開く
次に、iPhoneのホーム画面の「設定(歯車のアイコン)」から「Wi-Fi」をタップします。
一番上にあるON・OFFのスイッチをタップすることで、ON/OFFの切り替えが可能です。ONの状態なら、「ネットワークを選択…」の下にSSID(ネットワーク名)の一覧が表示されます。
※SSLD:無線LAN(Wi-Fi)におけるアクセスポイントの識別名
WiFiの電波であれば、近所の光回線やモバイルルーター、公共の無線WiFiなども入ってしまうため、間違えて選択しないようにしましょう。
3-3.ネットワークを選択してパスワードを入力
次に、ネットワーク名を選択します。
ネットワーク名を選択したあとは、「パスワードを入力」という画面へと切り替わるので、パスワードを入力すればWiMAXの接続が完了です。
ちなみに、ネットワーク名は機種名がそのまま使われるケースがほとんどです。
しかし、Wシリーズは「SPWN_H36_●●●(W05)」で登録されていて、WXシリーズは「WX05-●●●(WX05)」など、統一されているわけではありません。
パスワードの確認方法
パスワードの確認方法は、WiMAXルーターの機種によって異なります。
- Wシリーズ:待受画面の「情報」から「SSID情報」
- WXシリーズ:待受画面の「情報」から「Wi-Fi情報」
詳しくは、各機種の取扱説明書で確認することも可能です。
端末の操作が面倒な場合は、WiMAXルーター本体の裏に貼ってある「バーコードが記載されたシール」にパスワードが書かれているので、そちらを確認することもできます。
4.WiMAXとiPhoneが繋がらないときの原因
WiMAXとiPhoneが繋がらないときの原因は、以下のとおりです。
- 端末の不具合
- 設定が間違っている
- 速度制限がかかっている
急に繋がらなくなってしまったときは通信障害を疑ってしまいがちですが、実は自分の使い方に原因があったり簡単に解決できたりするケースがほとんどです。
現にWiMAXを6年ほど利用している筆者であっても、通信障害の経験はありません。
では、下記からトラブルの解決方をご紹介していきます。
4-1.原因1:端末の不具合
1つめの原因は、端末の不具合です。
一時的に動作が不安定になっているため、ネットワークに接続できないことがあります。
対処法としては、以下の方法があります。
- WiFi設定でWiFiを一度OFFにしてもう一度ONにする
- iPhone本体やWiMAXルーターを再起動する
上記のほか、iOSのバージョンが古いとセキュリティ対策でアクセスできないこともあるので、iOSのバージョンは常に最新にしておきましょう。
4-2.原因2:設定が間違っている
設定が間違っているケースも考えられます。
- 違うネットワークに接続してしまっている
- WiFiがONになっていない
- WiMAXの周波数が「2.4GHz」になっている
2.4GHzという周波数帯域は電気製品でも頻繁に使われるため、電波の干渉が起きてしまうことがあります。
電波干渉が起こると不調の原因になるので、WiMAXルーターを確認して「2.4GHz」になっていたら「5GHz」へ切り替えましょう。
4-3.原因3:速度制限がかかっている
速度制限がかかっていても、インターネットに繋がりにくくなってしまいます。
7GBの通常のプランの場合は、月7GBを超えると翌月まで128Kbpsに制限されてしまうので、ほとんどインターネットに繋がりません。
実はギガ放題プランも例外ではなく、LTEオプションを使って7GBを超えてしまった場合には制限の対象となってしまい、128Kbpsに制限されます。
速度制限にかからないためには、「データ通信量が多いなら通常プランからギガ放題プランへと切り替える」「LTEオプションは7GBまでの利用に留める」といった対策が必要です。
まとめ
今回の記事では、WiMAXをiPhoneで使うメリット・デメリットや通信料について解説しました。
以下に、お伝えした内容をまとめます。
- 外でも動画が見れて通信制限でも普通に使える
- 場合によっては余計に料金がかかり、ルーターに充電が必要
- 携帯キャリアより安く利用できる
結論としては、WiMAXを使うと通信料がお得になるうえ、速度制限が緩和されるなどメリットが多いといえます。
ライフスタイルや使い方に合わせて、契約を検討してみるのも良さそうです。