WiMAXのモバイルルーターWX03についてお調べではないでしょうか。
結論からお伝えすると、WX03はオススメできません。
ひと昔前に発売されて人気を博していたWX03が、どうしておすすめできないのかについて紹介していきます。
当時は、前機種を遥かに上回る性能で当時話題となりましたが、現行の最新機種と比較したスペックなどについてはどのようになるでしょうか。
端末のメリットやデメリットについても詳しく解説していきますので、是非最後までご覧ください。
目次
1.WiMAXのWX03のスペック紹介
WX03のスペックについて、前機種や最新機種などと比較しながらそれぞれ詳しく紹介します。
- 通信速度
- 通信回線
- サイズ・重量
- 最大通信時間
- 製造メーカー
- 発売日
以上の項目については、モバイルルーターなどのインターネット機器を導入する際の快適性に直結する部分となるため非常に重要です。
それぞれの項目の数値の意味について理解しておくことで、よりご自身の環境に合ったルーターを選択することができるため注意して確認しておくようにしましょう。
1-1.通信速度
ルーターでは下り速度(ダウンロードやweb閲覧などの通信のスピード)が重要となります。
WX03の下り最大速度は、ハイパフォーマンスモードで440Mbps、ノーマルモードで220〜110Mbps、エコモードで110Mbpsです。
実測値としてはこの数値より下がる点には注意が必要です。
現在最新の機種では440Mbpsを超える機種が登場しており、速度としては他機種と比較しても劣るようになりました。
コース名 | 下り最大速度 |
ハイパフォーマンスモード | 440Mbps |
ノーマルモード | 220~110Mbps |
エコモード | 110Mbps |
最低限の通信速度を得ることはできますが、最新機種と比較した際にはかなり遅く感じるような数値となっています。
1-2.通信回線
WX03ではWiMAX 2+の通信回線、ネットワークが利用されています。
こちらはWiMAX端末で現在主に用いられている回線となるため、今後の継続利用についても期待できます。
ただ現在最新機種で導入されているau 4G LTEの回線には対応していないため、WiMAXの対応エリア外では不便です。
安定した接続や幅広いサポートが可能な最新機種の回線と比較すると、繋がりにくいといった状況に陥るケースもあるため利用する環境に注意が必要です。
1-3.サイズ・重量
WX03のサイズは幅99mm、高さ62mm、奥行き13.2mmです。
横型タイプのモバイルルーターとなっており、WiMAXの他機種と比較しても小さく名刺サイズなため持ち運びやすいタイプとなっています。
幅 | 99mm |
高さ | 62mm |
奥行き | 13.2m |
WX03の重量は約110gです。
他の機種と比較しても特に軽量なモデルとなっており、手持ちで利用する際などにもストレスの少ない重量感となっています。
携帯性としては現行の最新機種より利便性が高いタイプのルーターとなっていますが、大きな差ではない点についても確認しておきましょう。
1-4.最大通信時間
WiFiに接続した際にWX03が連続通信できる時間の最大値について解説します。
ハイパフォーマンスモードでは約440分、エコモードで約740分、ノーマルモードで約600分です。
ハイパフォーマンスモード | 440分 |
エコモード | 740分 |
ノーマルモード | 600分 |
バッテリーそのものが消耗している場合はこちらから最大値が下がって行く点に注意が必要となります。
最新機種と比較して通信速度が下がることで長くバッテリーが持つ点もありますが、パフォーマンスが高いわけではない点に注意しておきましょう。
1-5.製造メーカー
WX03の製造元はNECプラットフォームズ株式会社です。
企業用のネットワーク機器などを多く扱うメーカーとなっており、モバイルルーターについても好評を獲得している企業となっています。
国内にも企業を構えているためサポートが受けやすい点も魅力的で、海外製品と比較しても安心感のある製造元です。
大手通信企業NECのグループ会社で、歴史のあるメーカーでもあるため保証に関しても信頼感のあるメーカーとなっています。
WX03はNECが発売元となっていますが、W04、W05、W06などの機種はHUAWEIが発売元となっています。
Speed WiFiの名前は継承されているWiMAXのモバイルルーターのラインとなっており、大きく違う点は形状やスペックとなります。
1-6.発売日
WX03は、2016年12月2日に発売されました。
現在から約3年前のタイプの機種となっており、WXシリーズは05までリリースされていることからも2世代前のモデルとなっています。
発売当時は最速で440Mbpsの通信が可能な機種として注目されましたが、2017年時点でWX03を上回るスペックの機種が登場したことで評価が下がっています。
現在は在庫処分として販売されている点についても確認しておきましょう。
WX03からおよそ3ヶ月後に販売が開始したW04の方がスペック的にも上回っており、現在では生産も完了しています。
W04と比較しても古いタイプのモバイルルーターとなる点にも注意しておきましょう。
2.WiMAXのWX03のバッテリー寿命は?
WX03のバッテリーの寿命に関しては、概ね他のモバイルルーター同様1年半から2年とされています。
こちらはスマートフォンなどでも利用されているリチウムバッテリーそのもののスペックにもよるもので、寿命が過ぎると充電そのものができなくなることがあります。
長く使用するごとに充電の最大容量自体も減少していくため、定期的にバッテリーを交換する必要がある点については注意しておきましょう。
また充電したまま利用することによってさらに寿命が短くなります。
もっと詳しく知りたい人は、「モバイルWi-Fiのバッテリーを長持ちさせる方法7選!」の記事をご確認ください。
2-1.バッテリー膨張対策
WX03はバッテリーが発熱により膨張する不具合が問題となっています。
リチウムバッテリーの性質によるもので、半年から1年使用しているユーザーから膨張でフタが閉まらないなどのクレームが寄せられました。
こちらはメーカーが無償で交換対応してくれるため、万が一膨張が発生した際には新品に交換することが可能です。
また新しいファームウェアで過充電による発熱を抑えるシステムが導入されているため、アップデートによって対策を施すこともできます。
3.WiMAXのWX03にクレードルは必要?
クレードルとは置き型で設置する通信速度を高める機器で、電波の受信環境が悪い人にとっては利便性の高いルーターの周辺機器となっています。
もし周囲の環境がWiFiを拾いにくいなどの場合には有効な機器となっていますが、導入しても改善されないといったこともあるため気をつけておきましょう。
こちらは同時購入も可能ですが、別途他サイトなどから安く入手することも可能です。
また、WX03に関してクレードルが必要となるのかどうかについて解説していきます。
WiMAXのクレードルについてもっと詳しく知りたい人は、「WiMAXにクレードルは必要なし!特徴や必要性を徹底解説!」の記事をご確認ください。
3-1.クレードルを使った効果
WX03を使用した効果については、あまり得られなかったという口コミが多く見られます。
実際に速度計測を行っても大きな変化がなかったという実証を行っている記事もあり、その効果については環境についても左右されることが考えられます。
充電器スタンドとして使用することは可能ですが、アンテナの感度上昇についての効果は薄いため別途購入する必要性まではないと言えるでしょう。
また専用のクレードルとなるため後継機種へ使い回すことができない点も難点です。
3-2.クレードルのみ購入できる?
WX03のクレードルは、セット購入のみではなく現在でも単品で購入することは可能です。
インターネット上でも中古販売として多く出品されており、新品で取り扱いのあるネットショップについても確認することができます。
公式ホームページでの購入は高くなるため、もし安く導入を考えている場合はフリマサイトなどを利用して入手する方法もあります。
あまり効果の期待できる周辺機器ではないですが、必要性を感じる方は一度チェックしてみてください。
4.WiMAXのWX03の評判・口コミ
日々成長するUQ WiMAX WX03のバッテリー…クレードルにも差しにくくなり困る…
どうするかと検索していると、ロワジャパンから販売の互換品を知り購入してみる(¥1,880-付与pt)。
数日間使用、全く問題なし!常套句だが「もっと早くに買って交換すれば良かった」(笑)
次の機種変はNECかファーウェイか… pic.twitter.com/QnJD6bCDXn— Take (@tuiteruyo) September 8, 2019
やはりバッテリーの膨張に関しての不具合が多く、現在では交換対応も行ってくれないなどの問題も発生しているようです。
バッテリーを購入すること自体は可能ですが、旧機種のため取り扱い数も減少してきている点には特に気をつけておきましょう。
最低最悪のWimax端末WX03とようやくおさらばだ。NECの端末ってほんと最悪としか言いようがない。バッテリー膨らんで来ても変えてくれなかったからセロテープで止めて使ってたわ。今まで使ったWimax端末の中で文句なしの最低機種。
— うたちゃん (@minitiabears) August 5, 2019
状況によってはW05などの後継機種より繋がりやすいということもあるようですが、概ね現行の機種と比較して不満となる点が多いようです。
年縛りのプランなどもあることから、これからWiMAXを導入する場合には最新機種を選んでおくことが無難となっています。
5.WiMAXのWX03を選ぶデメリットは?
WX03は既に生産も終了している端末であることから、今後のサポートについても受けられなくなる可能性がある点が最大のデメリットです。
また年単位での契約が主流で、乗り換えの際にも違約金が発生することがあるため安易に購入しない方が無難となっています。
バッテリーの膨張に関してもサポートが受けられないなどの可能性があり、現状で購入することはデメリットが多いためおすすめできない端末と言えます。
au回線にも対応している最新端末を選ぶことがおすすめです。
6.WiFiユーザーに人気の機種は?
現在WiMAXでは最新の機種となっているW06がユーザーの間でも人気の機種となっています。
こちらはハイスピードプラスエリアモードにも対応していることから、出張時などで電波が繋がりにくい場所でも接続をすることができることが多くなっています。
また下り速度についても最大1,237Mbpsと、WX03と比較しても3倍程度の数値となっているため高速通信が可能です。
2019年1月に発売されているモデルでこれからの長期利用を考えている場合にも安心です。
もっと詳しく知りたい人は、「WiMAX W06のスペックは?旧機種W05との違いや評判まとめ」の記事をご確認ください。
まとめ
今回はWiMAXのモバイルルーターWX03について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
現在ではWX03を上回るスペックのルーターが多く発売されているため、こちらの機種に関しては選択しない方が無難となっています。
もしこれからWiMAXを導入する際には、なるべく最新でリリースされている機種を選ぶことで最大限のパフォーマンスを得ることができるためおすすめです。
もし導入を考えていた方は一度参考にしてみてください。