「WiFiの平均速度ってどれくらいなんだろう」
「家のWiFiを見直すべきか分からない」
あなたはこのようにお悩みではありませんか?
実は、WiFiの平均速度には目安があるのです。
この記事では、WiFiの平均速度の目安と目的別の必要速度について詳しく紹介します。
ぜひ今回の内容を参考に、ご自身の回線選びなどに役立ててくださいね。
目次
1.上りと下りってなに? 回線速度の基礎知識
回線速度を調べると、珍しい言葉がたくさん出てきて理解できないという人がほとんどですよね。
まずは、回線速度について以下3つに分けて解説します。
- そもそも回線速度とは?
- 回線速度の表記と計算の仕方
- 上りと下りとは?
言葉の意味や単位の意味をはじめ、わかりやすく説明するのでチェックしてみてください。
1−1.そもそも回線速度とは?
回線速度とは、1秒あたりに送れるデータ量のことです。
このデータ量が多ければ多いほど、回線速度が速いと言えます。
十分にデータ量を確保できれば、高画質な動画を再生したりしてもカクついたりすることはありません。
逆に1秒間当たりに送れるデータ量が少なければ、回線速度は遅いという判断をしましょう。
1−2.回線速度の表記と計算の仕方
回線速度は、MbpsやGbpsといったアルファベットの単位で表されます。
回線速度の読み方を知っていれば必ず回線選び等で役に立つので、ぜひこの際に覚えてしまいましょう。
データの最小単位はビット
ビットという言葉は、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ビットとは送受信できるデータの最小単位のことで、主に小文字のbで表されることが多いです。
一方で、バイトという言葉もあります。バイトは、8つのビットをひとまとめにした単位のことです。
つまり、「1バイト=8ビット」ということになります。
以上を踏まえたうえで、次は回線速度を表すbpsについて確認しましょう。
MbpsやGbpsは、回線速度の単位
Mbps やGbpsのbは、バイトではなくビットを表しています。
続くpsは、「一秒あたりの」という意味のパーセカンド(per second)という言葉です。
つまりbpsとは、1秒当たりに何ビット送信できるのかを示す単位といえます。
たとえば1bpsなら、1秒間に1ビットのデータを送信できるという意味です。
また、1kbps(キロビーピーエス)は1000bps、1Mbps(メガビーピーエス)は1000kbps、1Gbps(ギガビーピーエス)は1000Mbps
のように、k→M→Gの順で1000倍になっていきます。
上記の計算を覚えておけば、通信速度からダウンロード速度を算出することが可能となるのです。
例えば、最大通信速度1Gbpsの光回線は1秒あたり何バイトの通信ができるでしょうか。
計算すると、1 × (10^6) ÷ 8 = 125MB。つまり、1秒当たり125MBの通信ができるということになります。
自分が求めている速度に合わせて回線を選べる知識をつけておけば、ぴったり合うプロバイダ選びができるようになるはずですよ。
1−3.上りと下りとは?
よく聞く上りと下りという言葉は、通信方式の違いを表しています。
分かりやすく言えば、上りは送信、下りは受信の通信です。
通信方式 | 用途 |
上り | 動画のアップロード SNSでの送信 メールの送信など |
下り | 動画視聴 SNS・ウェブサイトの閲覧 メール受信など |
容量の大きな動画を扱うYouTubeなどにデータを送らない限りは、上り速度を重視する必要はありません。
自分に合った下り速度を知り、回線選び等に役立てましょう。
2.WiFiとスマホのデータ通信の平均通信速度の目安
回線速度にまつわる基礎知識を確認したところで、実際に使用されている回線速度の平均がどれくらいなのか気になる方もいらっしゃると思います。
さまざまな方式のデータ通信がどれくらいの速度を出しているのか、下の表にまとめました。
種類 | 下り速度の目安 |
Wi-Fi | 70Mbps |
モバイルWi-Fi | 50Mbps |
WiMAX | 60Mbps |
Wi-Fiスポット | 25Mbps |
LTE(4G) | 最大70Mbps〜1Gbps |
順に詳しく確認しましょう。
2−1.Wi-Fiの平均速度は約70Mbps
WiFiの平均速度は、約70Mbps 程度といわれています。
主に光回線をもとにしたWiFiのため、他のデータ通信に比べるとやや早めです。
70Mbpsあれば4人家族全員で高画質な動画を再生することもできますし、数十人で同時にインターネットページを閲覧することもできます。
2−2.モバイルWi-FiやWiMAX
モバイルWi-Fiの平均速度は約50Mbps、WiMAXだと約60Mbpsです。
通信速度に幅があるのは、モバイルWi-FiやWiMAXは持ち運びができる分、使う環境によって電波に影響がでやすいからです。
十分な速度が確保できる端末を用意しても、通信環境が悪ければ平均よりも遅くなります。
固定回線と比べるとやや不安定ですが、十分に活用できる速度を確保できるでしょう。
モバイルWi-Fiの速度でも、十分に動画を楽しめますよ。
外に持ち運べるので、外出先でWiFiを確保したいという人にも重宝します。
モバイルWi-Fiについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
2−3.WiFiスポットの平均速度は約25Mbps
WiFiスポットの平均速度は、約25Mbpsです。
たとえば4人家族全員で高画質動画を再生しようとする場合、カクついたり再生できなかったりする可能性があります。
しかし、1人で活用する分には充分な速度といえるでしょう。
2−4.LTE(4G)の平均速度は約150Mbps
LTE(4G)とは、3Gの次に採用された新しい通信方式です。
通常の使用には充分すぎる速度のため、大容量のデータを急ぎでダウンロードする場合などに活躍します。
スマホやタブレット端末で通信する場合は、3Gと同様通信容量に制限があるため注意しましょう。
以上、WiFiやスマホのデータ通信などの平均速度をわかりやすくここまで説明してきました。
続いては、用途の違いによって大きく変わる回線速度についてもチェックしてみてください。
3.必要な回線速度は用途によって異なる
どの程度の速度を確保しておく必要があるのかは、目的によって大きく変わってきます。
そこでまずは、下り速度の目安を以下の表にまとめましたのでご覧ください。
目的 | 下り速度の目安 |
オンラインゲーム | 10Mbps〜 |
動画の安定視聴 | 3Mbps〜10Mbps |
ゲームや動画以外 | 200Kbps〜2Mbps |
ラインやメールなど | 100Kbps〜1Mbps |
順番に確認しましょう。
3−1.オンラインゲーム
オンラインゲームは、比較的速い通信速度が求められます。
代表的なタイトルで用意したい速度は以下の通りです。
- 荒野行動 20Mbps
- 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(スマブラSP) 30Mbps
- スプラトゥーン3 30Mbps
とくに一瞬の判断で操作する格闘ゲームやFPSなどでは、通信速度だけを求めても良い結果にはなりません。
ping値と呼ばれる応答速度の確保もとても大切です。
ping値とは、たとえばネットワークで繋がった相手機器にデータを送信し、それが帰ってくるまでの応答速度を示す数値のこと。
単位はmsで、1000分の1秒を意味しており、ping値が低ければ低いほど快適にオンラインゲームでプレイすることが可能です。
常に通信を連続しておこなうようなオンラインゲームをプレイしている人は、15ms以下であれば大抵のゲームは快適にプレイできるでしょう。
通信速度だけではなくPing値までこだわって環境を整えてみてください。
3−2.動画の安定視聴
動画を安定して視聴する目安は、3Mbps~10Mbps程度です。
多くの人が見ることの多いYouTubeを基準にしてみると、標準画質は10Mbpsで十分に止まらずに見られます。
ただし、中画質や高画質、4Kと言った綺麗な動画を楽しみたいという人は30〜130Mbpsほど必要です。
動画の画質を良くすればするほど、十分な回線速度を確保しなければ満足に楽しめないでしょう。
他にも、映画やドラマが見放題のネットフリックスは、HD画質の場合は5Mbps、通常の画質なら3Mbpsを推奨しています。
3−3.ゲームや動画以外
ゲームや動画以外での用途で、ウェブサイトであれば、200kbps~2Mbpsほどの速度で充分快適に使えます。
文字ベースではなく、画像を中心としたページなどは少し厳しいかもしれません。
動画が埋め込まれていたり、広告などが多いページの読み込みも難しいでしょう。
2Mbps程度を確保すれば、ある程度のWebサイトは楽しめるので目安にしてみてくださいね。
3−4.ラインやメールなど
ラインやメールなどは、100kbps~1Mbpsあれば使えます。
たとえば通信制限によってスマホの回線が128kbpsに制限されても、ラインやメールは何とかこなせるのです。
以上、用途によって異なる目安について確認してきました。
最後に、WiFiやスマホのデータ通信の速度で誤解されがちなポイントについて確認しましょう。
4.Wi-Fiの速度や平均速度について知っておきたい3つのこと
WiFiの速度や平均速度について、あまり知られていないことがあります。
それは、主に以下の3つです。
- WiFiの速度は実測値を重視する
- WiFiの速度は変化する
- 5Mbps以下なら乗り換えがおすすめ
順に確認しましょう。
4-1.Wi-Fiの速度は実測値を重視する
WiFiの速度は、実測値を重視する必要があります。
例えば、最大通信速度1Gbpsなどと謡われている光回線がありますが、実際に1Gbpsも出ることはまずありません。
なぜなら、最も最適な環境で計測されたものだからです。
使うエリアや環境が変われば、最大通信速度にも変化を与えてしまうんですね。
ぜひご自身で、今の環境のWiFiの通信速度を測定してみることをおすすめします。
通信速度のテストについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
4-2.Wi-Fiの速度は変化する
WiFiの速度は、住居やエリア、使用時間などによって変動します。
とくに昼や夜の込み合う時間帯は、動画の視聴も困難なほど速度が落ちるケースもあるようです。
そういった場合は回線の見直しか、時間帯をずらして容量の大きな通信を行うことをおすすめします。
4-3.5Mbps以下なら乗り換えがおすすめ
すでに用途ごとの通信速度目安はお伝えしましたが、一般的には5Mbpsを下回ると不都合が出てくることが増えると言われています。
実測値が5Mbpsを下回ってしまうという方には、他の方法への乗り換えがおすすめです。
例えば、弊社が運営しているFUJI WiFiは、モバイルWi-Fiのレンタルサービスをしています。
持ち運びできる上に、豊富なプランの中からご自身に合わせた通信量と月額料金を選んでみてください。
まとめ
WiFiの下りの平均速度は約70Mbpsです。
目的によって目安は変わりますが、一般的な使用法なら10Mbps程度で快適にインターネットを使えます。
平均的な通信速度よりも遅い場合には、環境の見直しや契約の見直しの目安にもなりますよ。
平均速度や基礎知識を参考に、あなたに合ったWiFiを準備してくださいね。