「WiFiに閲覧履歴って残るの?」と疑問をお持ちではないでしょうか?
会社や公共のアクセススポットでは、自身が閲覧したサイトや個人情報の履歴を見られないかと心配になるものです。
そこで今回は履歴がどういった範囲まで残るのか、またどういった際に残るのかとその注意点について詳しく解説していきます。
またもし履歴が残る場合には、どういった方法で削除できるか、残さないような方法があるかについて解説しますので是非参考にしてみてください。
目次
1.【ケース別】Wi-Fiの閲覧履歴は残ってバレる?
端末のブラウザでは基本的に閲覧履歴が残りますが、WiFi側にも残るのかについて説明していきます。
こちらはルーターを提供している管理者、端末によって残るものと残らないものがあり、接続記録だけでなくどのようなページを見ていたのかといった詳細な履歴が残るものもあるため注意が必要です。
通常、家に設置して使うルーターでは見た履歴を残す機能は付いていません。
ですが、それ以外の場合は残ることが多いと言えるでしょう。
まずはわかりやすくケース別に表にまとめた結果が以下の通りです。
Wi-Fiの場所 | 閲覧履歴 | 詳細 |
一般家庭用 | 見られない | 確認できない |
教育機関用 | 見られる | 確認できる |
会社用 | 見られる | 確認できる |
フリーWi-Fi | 見られるものもある | 一部確認できる |
それぞれ詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
1−1.一般家庭用
一般家庭で使用されているルーターでは、閲覧履歴を確認することは通常できないようになっています。
一部の機器ではどういった端末で接続を行ったかどうかについては調べられるものがありますが、個人が閲覧したサイト等は確認することができません。
また専門家であれば解析できることもありますが、一般人の技術では不可能です。
またモバイルWi-Fiの場合は、誰が接続を行ったか、どのようなサイトを閲覧したかを確認することはどちらもできません。
どちらのルーターにおいても、一部を除いて閲覧履歴等を残しておくような機能が搭載されていないためで、第三者から見られるということは基本的にはないと言えます。
1−2.教育機関用
学校を中心とした教育機関においては、ネットワーク全体の管理者が存在していることが多く、管理のもとで接続を行うことが多いです。
これは何かトラブルがあった場合に、証拠となる履歴等を一時的に保存しておくことが目的でセキュリティ対策の一端を担っていることに起因しています。
そのため教育機関に設置してある端末から接続を行った時間、サイトに関しては管理している主体から確認することは可能です。
例え端末のブラウザの履歴から削除を行っても、データのログは大元のネットワーク機器に蓄積されるということを認識しておくことが重要となります。
そのため教育機関でパソコン等を使用して、私的な利用や犯罪に関わるような書き込みを行った場合には調べられる可能性があるということに注意が必要です。
1−3.会社用
会社で使われるWi-Fiでは、特に企業機密に関わる情報に関して保護する必要性があるため、プロキシサーバーという代理のサーバーを使用していることが多いです。
また法人向けのモバイルWi-Fiの場合では、通常のタイプとは違って閲覧履歴についても確認できることがあります。
常に監視しているというものではありませんが、仮にウイルスに感染したという場合にはどの端末でどのサイトを閲覧したかという履歴をチェックすることがある点に注意が必要です。
また業務における怠慢を履歴から突発的に調べるということもあるため、私的な利用のために社用のWiFiを使うことは避けておく方が無難と言えます。
法人向けに提供されているルーターの場合は、特に情報漏洩を避けるためにセキュリティが強固となっている点を認識しておきましょう。
1−4.フリーWi-Fi
公共で誰もが使用できるWiFiの場合には、履歴を残していないこともあれば、管理者によって履歴を調べられる状態のものがあります。
これは犯罪行為などに使用されるといったトラブルがあった時のために一時的に保存する目的がほとんどですが、飲食店等の施設が提供しているものでは、マーケティング利用のために履歴を確認して役立てることがあります。
自身の訪問したサイトを見られている可能性があるということは覚えておきましょう。
なるべく誰もが利用できる通信環境で、見られたくないようなサイトにはアクセスしないことが重要です。
また管理者によってチェックされない場合であっても、第三者による盗み見の危険性もあるため長時間接続しないことや個人情報を含むサイトを閲覧しないことも自衛手段となります。
2.Wi-Fiの閲覧履歴は基本的に削除できない
WiFiの閲覧履歴を削除する方法についてですが、こちらは基本的にはできないことが多いです。
管理者だけが削除できるように設定されていることが多いためで、特に会社や教育機関で用いられているルーター本体に自身で操作を加えることはできません。
これはネットワーク全体を管理する権限がある人のみが操作できることで、セキュリティや機密情報の安全性を確保できていることにも起因しています。
一般家庭で用いられているWiFiの閲覧履歴であれば削除する方法があるため、そちらについて解説していきます。
2−1.一般家庭用のみ削除可能
一般家庭で使われているルーターであれば再起動するだけで閲覧履歴を削除できます。
閲覧履歴に関してはデータを残しておく機能がないため、そもそも削除の必要がありません。
基本的に閲覧履歴は残ることがなく、接続履歴に関してはMACアドレスを調べることで解析することは可能ですがルーターの再起動で消去することができます。
またMACアドレスの調べ方については、ルーターのホームページか専用アプリからチェックすることが可能です。
サイトを訪問した履歴に関しては、元々履歴を残す機能がないためそこまで気にする必要がない点については認識しておきましょう。
特に注意しておくべきなのは接続している端末には履歴が残る点で、こちらはブラウザ等にもデータが蓄積されていきます。
そのためもし履歴を見られたくない場合は、あらかじめ端末からブラウザの履歴を削除するか、プライベート接続を利用することが重要です。
3.Wi-Fiの閲覧履歴を残さないためにシークレットモードを活用
閲覧履歴を残さない方法としては、シークレットモードを活用することが便利です。
こちらを利用することで、こまめに履歴を消去する手間が省けるため見られたくないサイトを閲覧する際にも有効的な機能となっています。
- シークレットモードとは
- シークレットモードの使い方
上記2つに分けてわかりやすく説明していきますね。
3−1.シークレットモードとは
一般的には履歴を残さずに、ブラウザ等で検索や閲覧を行うことができる設定のことをシークレットモードと呼びます。
こちらのメリットは、サイトの閲覧履歴やダウンロードの履歴を残すことがなく利用できるため第三者から履歴を探られることができなくなる点です。
そのため個人情報の入力が必要となる場合にも、Cookieによる保存がされなくなるためセキュリティ面の向上にも繋がります。
デメリットとしては、ログインの際にCookieに保存しておいたログイン情報が利用できないため、個別に入力を行う必要がある点です。
個人で利用する場合には手間となることがありますが、共有のパソコンといった端末ではこちらの有用性は高いためおすすめとなっています。
3−2.シークレットモードの使い方
シークレットモードは使用するブラウザによって方法、呼び方が変わってきます。
代表的な方法について、各端末での使い方を解説するので参考にしてみてください。
Windowsの場合
- Google Chromeの場合は、ブラウザを開いて「Ctrl+Shift+N」を同時押しでシークレットモードに切り替える
- Internet Explorerの場合は、ブラウザを開いて「Ctrl+Shift+P」を同時押しでInPrivateブラウザに切り替える
Macの場合
- Google Chromeの場合は、ブラウザを開いて「command+Shift+N」を同時押しでシークレットモードに切り替える
- Safariの場合は、アプリケーションから「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」を開く
iPhoneの場合
- Google Chromeの場合は、ブラウザを開いて「その他アイコン」→「新しいシークレットタブ」をタップして完了する
- Safariの場合は、ブラウザを開いて右下タブをタップして一覧を表示後、画面下の「プライベート」をタップして完了する
Androidの場合
- Google Chromeの場合は、ブラウザを開いてアドレスバー右の「その他アイコン」→「新しいシークレットタブ」をタップして完了する
- Android標準ブラウザの場合も上記と同じ
以上のような方法でシークレットモードを利用することができ、ブラウザを閉じることで履歴は完全に消去されます。
4.Wi-Fiの閲覧履歴を確認や削除できる?
WiFiの閲覧履歴の確認方法や、削除方法に関して個人が行えるかについて解説していきます。
ブラウザでの閲覧履歴に関しては履歴から削除を行いますが、大元のルーターに蓄積されるデータに関してはどうするかチェックしていきます。
4−1.Wi-Fiの閲覧履歴の確認は環境次第
閲覧履歴の確認に関しては、家庭で管理しているタイプであればデータを保存しておく機能がついていないため閲覧履歴自体が確認不可能です。
会社や教育機関においては、主にネットワークを統括している管理者のみが閲覧することができるため、個人で確認を行うことはできなくなっています。
公共のアクセススポットにおいても同様に、管理者が主体となってWiFiのデータを取り扱っていることが多いため、個人での確認は不可能です。
確認するための方法はこのように環境によって変わりますが、基本的に一般の人が閲覧履歴を確認することができなくなっていることでセキュリティを確保しています。
どうしても確認したいという場合には、管理者に問い合わせて調べてもらうといった手間がかかるという点に注意が必要です。
4−2.Wi-Fiの閲覧履歴の削除方法
WiFiの閲覧履歴の削除方法について、ルーター本体から削除する方法については上記の通りありませんが、利用者側のブラウザの閲覧履歴だけは削除可能です。
各端末ごとにその方法を紹介していきます。
Windowsの場合
- Google Chromeの場合は、ブラウザを開いて上部右上のその他アイコン︙をクリックし「履歴」→「履歴」へと進み、左の「閲覧履歴データの削除」を選択する
- Internet Explorerの場合は、ブラウザを開いて「ツール」→「セーフティ」→「閲覧履歴の削除」と進み、「履歴」のみにチェックを付けて削除をクリックする
Macの場合
- Google Chromeの場合は、ブラウザを開いて上部右上のその他アイコン︙をクリックし「履歴」→「全履歴を表示」へと進み、チェックボックスか一括削除を選択する
- Safariの場合は、ブラウザを開いて「履歴」→「履歴を消去」を選択し、消去する期間を選択した上で消去する
iPhoneの場合
- Google Chromeの場合は、アプリを開いて「その他アイコン」→「履歴」と進み、削除の種類を選択後「閲覧履歴の消去」をタップして削除する
- Safariの場合は、アプリを開いて画面下部の「本マーク」を選択し、「時計」の項目から1件ずつスライドして消去するか、右下の消去で一括削除する
Androidの場合
- Google Chromeの場合は、アプリを開いて右上「その他のアイコン」→「履歴」と進み、「閲覧データの削除」→「期間」で削除したい期間を指定後、「閲覧履歴」にチェックを入れて「データを削除」をタップで削除する
- Android標準ブラウザの場合は、ブラウザを開いて「設定」→「プライバシーとセキュリティ」をタップ後「履歴消去」を選択して削除する
それぞれ利用する端末で削除を試してみてください。
閲覧履歴を削除することで動作が軽くなることもあるのもメリットですよ。
5.Wi-Fiの閲覧履歴がバレるよりもセキュリティ面が危険
閲覧履歴がバレることよりも、セキュリティにおける面においてリスクが生じることがあるためこちらには特に注意を払っておくことが必要です。
ウイルスに感染してしまったり、不正アクセスによる攻撃を受けると、企業の情報が流出したり全てのデータを削除されてしまうなど自身以外にも迷惑がかかります。
公共のアクセススポットを利用している場合には、特にこういったリスクが格段に上昇することを認識しておくことが重要です。
また訪問するサイトによっては、ワンクリック詐欺といった事案が発生することがあります。
閲覧履歴が残ることによってもこういった危険性が高くなることがあるため注意しておきましょう。
セキュリティについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
次は、危険性の高いサイトについて、どういった種類があるかを解説していきます。
5−1.閲覧に危険のあるサイトの種類
特に危険性が高いのが、閲覧に危険のあるサイトから攻撃を仕掛けられることです。
閲覧に危険性のあるサイトは以下のようなものがあります。
- 出会い系サイトやアダルトサイト
- ポップアップ等から誤クリックでの誘導
- オンラインゲームのサイト
- 個人情報を抜き出すためのサイトダミー
- ネットニュースやまとめサイトのバナー
- その他リンク先への誘導など
ダウンロードにウイルスが含まれている場合や、広告やバナーにウイルスが付いていることでウイルス感染するといった経路が多いです。
なるべく閲覧履歴が残るような場所では、上記のようなサイトを利用することは避ける方がセキュリティに良いでしょう。
またセキュリティ対策するためのソフトが、こういったケースで有効となるため可能な限り導入しておくようにしましょう。
まとめ
今回はWiFiの閲覧履歴に関して、どういった確認方法や削除方法があるか、セキュリティに関してはどうかについて解説していきました。
会社や教育機関ではセキュリティのために一時的に保存していることが一般的で、家庭の場合には保存する必要性が薄いため残っていないことが多いです。
また端末ごとに閲覧履歴は残って行くため、もし見られたくない場合は履歴を消去するかシークレットモードを取り入れることで対処することができますよ。