自宅に訪れた友人や家族にSSIDやWiFiのパスワードを教えようとしたことはありませんか?
長いSSIDとパスワードを口頭で伝え、正しく入力してWiFiに接続しようとしても難しいですよね。
だからと言っても、紙に書いて渡すのも面倒という人も少なくありません。
そんな時にはQRコードを使うと簡単です。
QRコードであれば、あらかじめ作成しておき、後は読み取ってもらうだけでいつでも簡単にWiFiの情報を共有することができますよ。
このページでは、QRコードとは何なのか、使うメリットと具体的な作成方法について解説していきます。
QRコードを使う場合の注意点にも触れているので、読み終わるころには活用できるようになっているはずです。
まずはQRコードについて知るところから始めてみましょう。
目次
1.QRコードでWi-Fiに簡単接続しよう!
そもそもQRコードとは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
よく聞く単語ですが、詳細に説明できる人は少ないです。
まずは、QRコードの詳細とQRコードを使うメリットをご紹介します。
1−1.QRコードとは
QRコードとは、株式会社デンソーが1994年に開発した2次元コードです。
QRは「Quick Response」の略で、迅速な対応という意味を持っています。
簡単に説明すると、買い物の際に商品に印字されているバーコードが改善されたものです。
バーコードは横方向にしか情報を表せないことに対し、QRコードは縦と横の2方向に情報を表しています。
そのため、バーコードではおよそ13桁程度の情報量しか扱えなかったのに対し、QRコードは数十倍から数百倍の情報量を取り扱えるのです。
結果、難しいSSIDやパスワードなどの情報もQRコードに収められるので共有するのに最適なんですね。
非常に簡単に作成・利用できることも特徴で、最近ではPayPayのようなQRコードを利用した決済方法が爆発的に広がっています。
1−2.QRコード化するメリットは、手軽なこと
QRコードを利用するメリットとしては、やはり何よりも手軽さが挙げられます。
QRコードは誰でも簡単に無料で作成でき、読み取るデバイスさえ持っていればすぐに利用可能です。
また、QRコードは汚れや破損にも強く、形式次第ですが、最大で約3割の情報が欠けていたとしても読み取ることができます。
そのため、読み取りがうまくいかずイライラさせられることが少ないです。
他にも、QRコードは360度どの角度からでも読み取りができる仕組みが採用されています。
ユーザーにとって、利便性が高いコードであるよう工夫されているのです。
では、WiFiのSSIDやパスワードをQRコード化するメリットは何があるのでしょうか。
それは、一度WiFiのQRコードを作成してしまえば、誰かが家に来るたびにSSIDやパスワードを伝えるような不便から開放されるという点です。
スマートフォンやPCでQRコードを作成した場合、QRコードが記載された1枚の画像を保存しておくだけでいつでも使えます。
デバイスの容量もそこまで必要とされませんので、非常に画期的な仕組みと言えるでしょう。
2.WiFiのQRコードを作成できるサイトと手順
それでは、実際にQRコードを作成するにはどのような手順が必要となるのでしょうか?
いくつか手段はありますが、無料サイトを利用して作成する方法が簡単です。
ここでは、具体的に2つのサイトをご紹介します。
2−1.QR Code Generator
まずは、「QR Code Generator from the ZXing Project」を利用する方法をご紹介します。
英語のサイトですが、特に難しい操作は必要ありません。
QRコードの作成手順は以下の通りです。
- 「QR Code Generator from the ZXing Project」にアクセス
- 一番上の「Contents」のタブをクリックし「WiFi network」を選択
- 「SSID」のタブにQRコード化したいWiFiのSSIDを入力
- 「Password」のタブにQRコード化したいWiFiのパスワードを入力
- 「Network Type」のタブをクリックし自身が使用しているネットワークセキュリティの形式を選択
- 一番下の「Generate→」をクリックしてQRコードを作成
初期設定のまま変更していなければ、ルーターの側面や底面に貼ってあるシールにSSIDとセキュリティキーが記載されていることが多いです。
使っているネットワークのセキュリティ形式が分からない時には、初期設定に多い「WPA/WPA2」を選択してみてください。
何度作成しても無料ですので、上手くいかなければ他の「Network Type」も試してみましょう。
無事に完成すれば右側にQRコードが表示されますよ。
2−2.QRのススメ
次に、「QRコード作成【無料】Wi-Fiかんたん接続:QRのススメ」を利用する方法をご紹介します。
こちらは日本語のサイトですので、英語のサイトは苦手という方にはこちらのサイトがおすすめです。
- 「QRコード作成【無料】Wi-Fiかんたん接続:QRのススメ」にアクセス
- 「SSID」のタブに今回QRコード化したいWiFiのSSIDを入力
- 「パスワード」のタブにQRコード化したいWiFiのパスワードを入力
- 「暗号化方式」を選択
- 一番下の「作成する」をクリックしてQRコードを作成
SSIDは、接続しているデバイスのWiFi設定やネットワーク設定、あるいは利用しているルーターの側面や底面に貼ってあるシールなどから確認することができます。
初期設定から変更していなければ、暗号化方式は「WPA/WPA2」のままで大丈夫です。
別ウィンドウにQRコードが表示されますので、早速読み取って確認しましょう。
3.Wi-FiのQRコードを利用するときの注意点
WiFiのQRコードを利用することは大変簡単かつ便利ですが、注意するべきポイントも存在します。
- iPhoneはiOS11以降のみ対応
- セキュリティ対策はしておく
上記2つに分けて解説していきますね。
注意点1.iPhoneはiOS11以降のみ対応
iPhoneでWiFiのQRコードを利用する場合、基本的に、OSのバージョンがiOS11以降でなければいけません。
iOSにQRコードの読み取り機能が標準搭載されたのはiOS11が初めてで、それ以前のiOSでは対応していないためです。
iOS11以降であれば、標準のカメラアプリから簡単にQRコードを読み取ることができます。
また、さらに新しいiOS11以降であれば、コントロールセンターから簡単にQRコード読み取り用のカメラを呼び出すことができます。
もしiOS11以前でQRコードを読み取りたいのであれば、専用のアプリをApp Storeからインストールしなくてはいけません。
例えば「QRコードリーダー」を利用すれば、簡単にQRコードを読み取ることができるでしょう。
QRコードが読み取れるアプリであればどれでも問題ありませんので、自分に合ったものを選ぶようにしてください。
注意点2.セキュリティ対策はしておく
QRコードを利用することで誰でも簡単にWiFiを共有できますが、セキュリティ対策はしっかりと行わなければいけません。
具体的には、下記のようなセキュリティ対策をおすすめします。
- ウイルス対策ソフトやアプリを使う
- セキュリティキーを定期的に変更する
- VPNを利用する
- WiFi接続は手動で行う
- https:から始まるサイトのみを閲覧する
- ルーターのセキュリティを確認する
まずは、ウイルス対策用のソフトやアプリを使う必要があります。
対策ソフトを使うことは、全てのセキュリティ対策の根底とも言えるほど重要ですので、必ず使用しましょう。
セキュリティキーを定期的に変更することもおすすめです。
一度作成したQRコードを何年も使い続けることは、セキュリティ上好ましくありません。
その他、VPNを利用する、httpsサイトのみを閲覧するといった対策も存在します。
VPNは接続元情報を隠す、httpsサイトは通信の覗き見を防ぐ効果があり、いずれも接続状態の通信の機密性を高めるための対策です。
常日頃から行うことは難しいですが、社用のデータなど、機密性の高いデータをやり取りする時には注意してみてください。
WiFiのセキュリティについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
まとめ
このページではQRコードとは何か、WiFiのQRコードを利用するメリットと注意点、実際のQRコードの作り方についてご紹介しました。
QRコードを利用すれば、友人や家族と簡単にWiFiを共有することができます。
セキュリティ面についても、常日頃からしっかりと対策することを意識しておけば、何も問題ありません。
無料で誰でも簡単に利用できますので、ぜひ試してみてください。
おすすめのWi-Fiが知りたい方は、コムナビというメディアの以下の記事でも詳しく解説しています。
より詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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