WiMAXが新幹線でも利用できるかお調べですね。
新幹線は主に山間部や地方を通過するため、こちらに対応しているエリアの外へ出ると接続できないといったことが多く発生します。
結論としては、
- 東北新幹線
- 上越新幹線
- 山形新幹線
- 長野新幹線
- 秋田新幹線
上記の5つであれば、車内の一部区間やコンコース、ホームで利用することが可能です。
また新幹線が提供しているフリーWiFiを利用した方が良いこともあるため、併せて解説していきます。
目次
1.WiMAXが駅・車内で使える新幹線まとめ
WiMAXが新幹線の駅や車内で使えるのは、主に5つの系統となっていますがそれぞれどの程度使うことができるかを詳しく解説していきます。
- 東北新幹線
- 上越新幹線
- 山形新幹線
- 長野新幹線
- 秋田新幹線
以下に5つの系統それぞれの特徴をまとめてみました。
系統 | 特徴 |
東北新幹線 | 東京駅〜新青森駅までの23駅に対応 |
上越新幹線 | 東京駅〜新潟駅までの12駅に対応 |
山形新幹線 | 山形駅、東京駅〜福島駅までの一部対応 |
長野新幹線 | 東京駅〜長野駅までの11駅に対応 |
秋田新幹線 | 秋田駅に対応 |
通過するトンネルの比率によっても使いやすさは変わってくるため、利用を考えている方は参考にしてみてください。
1−1.東北新幹線
まず東北新幹線では、東京駅から新青森駅までの間のコンコースやホームにおいては、23駅で対応しているため接続を行うことができます。
移動中の利用に関しては青森県内の区間に関しては圏外となることが多いため、青森県より南の区間での利用が主となる点に注意が必要です。
また岩手県や宮城県の一部区間においても圏外となる場所があり、関東近郊以外では安定した通信はできなくなっています。
また通信速度に関して走行中は不安定となることが多く、コンコースやホームへ停車すれば安定することが多いです。
トンネルの比率としては全区間で約53パーセントとなっており、頻繁に圏外となることも予想されます。
このため安定したインターネットの継続利用は難しく、各駅停車した際や発車前や到着後に利用することについては安定することが多いです。
LTE回線が使用できるモードとの併用で走行中も安定した利用ができることもありますが、容量超過によって通信制限が起こることがある点に気をつけておきましょう。
1−2.上越新幹線
上越新幹線では、東京駅から新潟駅までの間の12駅のコンコースやホームにおいては、対応しているため接続を行うことができます。
東京駅から高崎駅の間と、長岡駅から新潟駅の間であればこちらの対応しているエリアに含まれているため接続すること自体は可能です。
高崎駅から長岡駅の間に関しては山間を通過するため対応エリアを外れることがあり、越後湯沢から上毛高原では圏外となるため安定した接続をすることができなくなります。
また走行中は通信速度に関して不安定となることが多いため、安定した接続を必要としてる場合には各駅に停車した際に利用することが必要です。
トンネルの比率は新潟から大宮間でおよそ39パーセントとなっており、他の新幹線よりは少ない比率となっていますがトンネル内では通信が不安定になります。
またLTE回線が使用できるモードであれば、全区域内で対応する可能性がありますがトンネル内では安定しずらく通信制限にも注意が必要です。
1−3.山形新幹線
山形新幹線では、山形駅のコンコース、ホームにおいては対応エリア内となっているためこちらを利用することができます。
また東京から福島間の一部の区間であれば接続できることも多くなっていますが、北上するほどWiMAXの対応エリアから外れることがあるため注意が必要です。
E5系、E6系、E3系においては新幹線の公衆WiFiサービスが導入されているため、もしルーター端末が安定しない場合にはこちらを利用する手段もあります。
ただしトンネルの中を通過する際や、山際を走行する場合にはどちらの回線を使用する場合にも不調を発生させることがあるため気をつけておきましょう。
公衆無線LANは利用者が多い場合にも不安定となることがあり、セキュリティに関する危険性が高いことも注意点となります。
LTEの回線が使用できるモードの併用を行うことで、ほぼ全域をカバーすることができますが通信制限に関しては注意しておくことが重要です。
1−4.長野新幹線
長野新幹線では、東京駅から長野駅までの11駅のコンコース、ホームでこちらをネットに繋ぐことができます。
東京駅付近であれば対応しているエリア内であることが多く、移動中であっても接続することができる場合がありますが山間部やトンネルの中を通った際には切れることが多いです。
E7系の一部車両では新幹線の公衆WiFiサービスが導入されているため、もしルーターの端末では安定しないといった際にはこちらを利用してみる方法もあります。
どちらを利用する場合にも、トンネル内部を通過する際や山際では対応エリア外となることや、走行中には不安定となることがあるため注意が必要です。
また公衆無線LANに関しては使用している人が多い際には安定感が損なわれることや、セキュリティに関する危険性が高い点にも気をつけておくことが重要となります。
LTEの使用が可能なモードを使うことでも接続範囲を拡大することができますが、通信容量には気をつけておきましょう。
1−5.秋田新幹線
秋田新幹線では、秋田駅のコンコース、ホームにおいてこちらを利用することができます。
また秋田新幹線のこまち(E6系)において公衆無線LANが導入されたため、もしルーター端末の通信では不安定な際にはこちらを利用する手段もあるためチェックしてみてください。
こちらはJR東日本の提供しているWiFiとなっており、同じ設備が提供されている他の新幹線のコンコースやホームであれば利用可能です。
東京近郊の区間であればこちらに対応しているエリアとなっていることも多く、繋ぐこと自体はできてもトンネル内部や山を走行する際には接続面に不安があります。
こちらは公衆の無線スポットを使用する際にも同様に、停車駅以外での通信では安定しないことがあるため注意が必要です。
またLTEの回線を使用できるモードを併用することによって、山間であっても対応エリアに含まれる可能性がありますが、重いデータの送受信による制限に関しては気をつけておきましょう。
2.新幹線でWiMAXを使う前に知っておきたいこと
ここまで代表的な5つの新幹線でのWiMAXについて解説してきました。
さっそく使いたいところですが、新幹線でルーターの使用を考えた時に知っておきたいことが2つあります。
- 電波が不安定になることが多い
- LTEオプションを用意しておくと便利
こちらについて知っておくことで、通信する上で対策できることもあるため確認してみてください。
2−1.電波が不安定になることが多い
新幹線の車両は時速280km以上で走行することもあり、電波を受信する際には不安定となる場面が多いことに注意が必要です。
また山間部やトンネル内を走行する際には対応しているエリアからはずれてしまうことがあるため、通信そのものがシャットアウトされて圏外となることもあります。
新幹線の中での有線ではない方のLANの使用には、あらかじめ電波が不安定となることを理解しておくことが重要です。
そのため通信が途切れると困るデータの送受信や、リアルタイムで対戦を行うタイプのオンラインゲーム等は避けておく方が無難となっています。
もし途中で切断されても問題ないような利用方法であれば便利ですが、安定しないということを把握した上で利用するようにしましょう。
2−2.LTEオプションを用意しておくと便利
通常こちらのルーターで利用する際の回線はWiMAX2+の回線となりますが、こちらは対応しているエリアが人口の多い地域中心となっている点に注意が必要です。
そのため山間部や郊外のエリアでは、こちらの対象エリア外として圏外表示されることがあります。
こういった状況の時にも利用したいといった場合は、LTEの回線を利用することができるハイスピードプラスエリアモードがおすすめです。
こちらはより多くのエリアをカバーしていることが魅力的な回線となっているため、山際であっても繋がる可能性があります。
ただしこちらは7Gの容量を超過すると速度制限が課せられることがあるため、あくまで緊急時の利用や重くないデータの送受信程度に留めておく方が安心です。
オプションで公衆無線LANに関するものがある
オプションはLTEを使うものだけではなく、公衆無線LANのオプションとして利用できるものが用意されているプロバイダがあります。
UQ WiMAXで契約した場合にはUQ WiFiプレミアムとして、一部の新幹線で公衆無線LANを利用することが可能です。
他にもBIC WiMAXではWiFiプラスというオプションで、各新幹線のホームで利用できるアクセススポットを利用することができます。
GMOとくとくBBにおいても公衆無線LAN接続オプションによって、主要な駅であればアクセススポットの利用できますよ。
3.WiMAXより新幹線で用意されたフリーWiFiが良いことも
ルーターを使用するよりも、新幹線が提供しているフリーWiFiスポットを利用した方が安定することがあります。
こちらは回線が違っていることから対応エリアも変わることが挙げられるためで、接続に簡単な登録が必要となるものの無料で使えますよ。
現在は以下の3種類の新幹線が代表的です。
- 東海道・山陽・九州新幹線 Shinkansen Free Wi-Fi
- 北陸新幹線 E7系 JR-EAST FREE Wi-Fi
- 北陸新幹線 W7系 JR-WEST FREE Wi-Fi
通信速度は通常のブラウザ視聴程度であればスムーズに行えるくらいとなっており、オンラインでの動画視聴等は途切れることがあります。
また利用者が多い際には著しく通信速度が低下したり、セキュリティに関しても保護されていないことも多いため利用には注意が必要です。
こちらは新幹線内にWiFiに関するステッカーが貼ってあれば利用することができますが、必ずしも通信が安定するわけではありません。
より詳しく新幹線のWiFiについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回はWiMAXが新幹線で利用できるかについて解説していきました。
基本的に対応エリア内であれば、接続自体は可能なことが多いです。
また停車している場合には安定して利用できますが、走行中、特に山間部やトンネル内では不安定となることが多いことも理解して使うようにしましょう。
また続々と新幹線でも利用できる公衆無線LANが導入されており、そちらを使うことも便利となっているため利用を考えている方は参考にしてみてください。