- 家に無線インターネットを導入したい
- WiFiルーターがどういったものか分からない
- どのようなWiFiルーターを購入すればいいか分からない
など、WiFiを導入する際にお困りの方も多いと思います。
そこで今回は、
- WiFiルーターとはそもそも何か
- WiFiルーターを使用するために必要なもの
- WiFiルーターの種類とは
- WiFiルーターを選ぶ上での5つのポイント
など、WiFiルーター初心者にも分かりやすく徹底解説しますので、是非最後までご覧ください。
目次
1.そもそもWiFiルーターってなに?
WiFiルーターとはそもそもどういった役割をするものなのかを解説します。
WiFiを使用する際には、光回線などのインターネット回線を無線LANの電波として飛ばす必要があります。
その中継ポイントとなるのがWiFiルーターです。
自宅にインターネット回線をひいた時に、モデムと呼ばれる機器が設置されます。
そのモデムにLANケーブルでWiFiルーターを接続すると、WiFiルーターから無線LANの電波が飛ばせるようになります。
無線LANの電波を受信できる端末を用意し、SSID、パスワードを打ち込みます。
基本的にはこれだけでインターネットに接続することができます。
WiFiルーターは高速通信を得意にしたものから、通信の安定性に特化したものなど種類も様々となっています。
1-1.WiFiを使用するために必要なもの
WiFiルーターは中継ポイントとなる機器であると説明しましたが、つまりWiFiルーター単体ではインターネットを使用することができないということになります。
そこで次に、WiFiを使用するために必要となるものについて紹介していきます。
WiFiに対応する機器
WiFiを使用するには、無線LANの電波を受信するWiFi対応機器が必要となります。
スマホやパソコン、プリンターやテレビなどの電子機器で、WiFi対応のものであれば受信することができます。
現在ではWiFi接続可能な機器も増えていますが、旧式の機器などの場合は有線LANのみ対応している場合もあります。
WiFiを使う頻度の高い最近のスマホやパソコンにはほぼ標準装備されているので、概ね問題なく使用することができます。
インターネット回線
WiFiルーターには別途インターネット回線の契約が必要となります。回線の種類としては、以下の4種類です。
- 光回線
- モバイルルーター
- ADSL
- ケーブルテレビ
ADSLとケーブルテレビについては現在他の回線より利用者が少なくなっています。
据え置き型タイプのWiFiルーターでは、主に光回線のインターネット契約が必要となり、家庭の固定回線工事が未施行の場合は開通工事も必要となります。
モバイルルーターの場合は、モバイル回線への契約が別途必要となります。
モデム、ルーター
WiFiを使用する際、光回線とモバイルルーターで必要となる機器が変わりますので解説します。
「光回線」(家庭内で固定で使用する場合)
- モデム (ONU、光回線終端装置)
インターネット回線の信号を変換する機器です。 - ルーター
インターネット回線を無線LANとして飛ばす際に必要な機器です。
「モバイルルーター」(持ち運び可能なルーターを使用する場合)
- ルーター
モバイルルーターの場合は、本体にモバイル回線、ルーター両方の役割が備わっています。
2.WiFiのルーターは主に2種類
WiFiルーターの種類は大きく分けて2種類となります。
- 据え置きタイプ (オフィスや家庭など)
- モバイルタイプ (旅行や個人での使用など)
それぞれのメリット、デメリットについて紹介していきます。
種類1.据え置きタイプのWiFiルーター
「メリット」 | 「デメリット」 |
複数端末からの接続に強い 通信制限がない 電波の届く距離がモバイルルーターより長い |
導入までに時間がかかる 持ち運びができない |
以上の点を踏まえ、大人数での利用を想定している場合は据え置きタイプのWiFIルーターがおすすめとなります。
また一軒家の家庭でも、据え置きタイプ1台で家中に電波が届くことが多いのでおすすめです。
比較的安定した接続が可能なため、テレビを使用したオンラインゲームをする人にも据え置きタイプのWiFiルーターの方が安心となっています。
ただしモバイルルーターと比べ、使えるようになるまでに少し時間がかかってしまうことも理解しておきましょう。
導入するのに光回線の開通、ルーターを別途購入する必要性があるなど、することが多いためです。
種類2.モバイルタイプのWiFiルーター
「メリット」 | 「デメリット」 |
持ち運んでの利用が可能 スマホの通信容量を削減できる 固定回線より費用が安い |
場所によっては通信が安定しない 繋げる台数に限りがある(端末のスペックによる) |
以上の点を踏まえ、個人的な使用や、よく外出するといった方にはモバイルルーターがおすすめとなっています。
現在ではモバイルルーターのスペックも向上しており、光回線と同等の高速通信の機器も登場しており、ワンルームの家庭などでは据え置きタイプの代用機器としても活用することができます。
3.WiFiルーターを選ぶうえでの5つのポイント
WiFiルーターを選ぶ際は5つのポイントに注意します。
- 通信規格
- ストリーム数
- 速度
- 範囲と同時接続数
- 機能
以上5点を踏まえて、自身の環境や予算に合ったWiFiルーターを選ぶのがおすすめです。
続いて上記5点について解説していきます。
ポイント1.通信規格
WiFiの通信規格には、「IEEE802.11」という無線規格があります。
その後ろにa、b、g、n、acなどアルファベットが加えられ、種類が区別されています。
前述した2.4ghz、5ghzと言った周波数と、54Mbpsなどの速度によって規格が分類されています。
それぞれにメリット、デメリットが存在しますが、現在は「11ac」が主流となっています。
ポイント2.ストリーム数
WiFiのストリーム数とは、搭載されているアンテナの数を意味します。
ストリーム数が多いほど通信がより高速になります。
例を挙げると、パッケージに「4×4」「3×3」などの数字が書かれていることが多く、この数字がストリーム数を意味しています。
「4×4」の場合は送信アンテナ4本、受信アンテナ4本が搭載されていることになり、「3×3」よりも優秀ということになります。
ポイント3.速度
WiFiの速度はMbpsやGbpsという単位で表されます。
bpsとは、1秒間にどれくらいのデータが動かせるかという単位のことです。
この数値が大きいほど容量の大きいファイルも高速で送受信ができるため、速度が速いという風に表現します。
kbps→mbps→gbpsの順で大きくなり、通信規格「11ac」の場合は6.9gbps、「11a」の場合は54mbpsの通信速度となります。
ポイント4.範囲と同時接続数
WiFiルーターは機種によって範囲と同時接続数が決まっています。
据え置き型では10台以上での接続可能な機種が多く、モバイルルーターでは10台前後の最大接続数が主流となっています。
またWiFiルーターの販売サイトなどでは、戸建や間取りに応じた接続範囲のルーターが紹介されていますので、そちらを参考にするのもおすすめです。
ポイント5.機能
WiFiルーターには様々な機能が搭載されているものがありますので一部紹介します。
- MU-MIMO
MU-MIMO (マルチユーザーMIMO)は、1対複数での通信を得意とした機能で、複数接続の際の速度低下を防止することができます。 - ビームフォーミング
指向性の強い電波を使用して特定の機器に電波を飛ばすのがビームフォーミングです。離れた位置でも通信速度が落ちにくくなります。 - オートチャンネルセレクト、バンドステアリング
混雑していない周波数帯域に自動的に合わせる機能です。電波干渉を避けて快適に通信することができます。
3-1.おすすめのWiFiルーターは?
おすすめのWiFiルーターについては、通信規格「IEEE802.11ac」の対象製品が、主要な通信規格をすべてカバーしているのでおすすめです。
また自身の住環境に適合する条件の機種の一段階上の機種を選んでおくのがおすすめです。
接続可能数や予算などは、実際の使用環境を想像して選択すれば失敗がありません。
おすすめのWiFiルーターについて詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてみてください。
海外でWiFiルーターは使える?
日本国内のWiFiルーターは、基本的には海外で対応していないため使えなくなっています。
スマホをそのまま使用すると通信料金が高額になる恐れがあるため、海外用のモバイルルーターなどをレンタルするなど別途工夫が必要となります。
海外のWiFiルーターについて詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
4.WiFiルーターの利用方法は?
据え置きタイプとモバイルルーターで利用方法は異なります。
据え置きタイプの場合はモデム→ルーター→端末と接続することで利用できます。
モバイルルーターの場合はSimカードを本体に挿入→端末で接続することで利用できます。
WiFiの接続方法について詳しく知りたい人は、以下の記事を確認してください。
まとめ
今回は、無線でのインターネット接続には欠かせない機器、WiFIルーターについて解説していきましたが、いかがだったでしょうか。
現在使用されている端末がWiFiルーターに対応しているか、という点も重要となるので選ぶ際には注意が必要です。
最近ではモバイルルーターにも高速通信の機種が多く登場しており、据え置きタイプと迷われている方も多いと思います。
使用する用途や環境などを考えて、自身にぴったりのWiFiルーターを探してみてください。