「WiFi? 4Gとはなんだろう?」とお調べですね。
今まで雰囲気でWiFiや4Gを認識していたものの、具体的に何がどう違うのか分からないという人もいるかもしれません。
そこで今回は、WiFiと4Gの特徴と違いを解説します。
WiFi・4Gは通信方法の名称ですが、それぞれ通信目的が違うのです。
WiFiと4Gの違いを理解して、使用状況に合った電波を利用しましょう。
目次
1.Wi-Fiや4G(LTE)とは?
WiFiと4G(LTE)は両方とも、インターネットの通信時に使われる電波です。
しかし、通信方式も違えば通信目的も違います。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1−1.4G(LTE)とは
4G(LTE)は、スマホなどで使われている一般的な通信方式です。
基地局から幅広く通信電波を出しているので、幅広い場所で接続できます。
4GのGは「Generation」のGで、モバイル通信規格の第4世代として現在でも主流の通信方式です。
LTEは「Long Term Evolution」の略で、LTEは3Gから4Gへ移行するためのクッション役として開発されました。
4Gの1つ前の世代である3Gと4Gの間に作られた方式なんですね。
しかし、4GとLTEの性能はそこまで大きく変わりがないことから、現在ではLTEと4Gは同義として扱われています。
以上のことから、4GとLTEは同じものと認識して特に問題はないでしょう。
1-2.Wi-Fiとは
WiFiは狭い範囲での通信を目的とした通信電波です。
WiFi対応端末であれば、様々な機器の相互通信も可能になります。
しかし、WiFiを飛ばしている端末だけではインターネットの通信はできません。
事前に回線業者との契約が必要です。
以上がWiFiと4Gの通信方式についてですが、おわかりいただけたでしょうか。
ここで1つだけ確認しておきたいサービスがあります。
WiFiと4Gが名前に入っていることから、混合してしまう人もいるかもしれないのでチェックしておきましょう。
ULTRA WiFi 4Gとは
ULTRA WiFi 4Gと呼ばれる、モバイルWiFiルーター対応機種のサービスがあります。
このサービスは、高速通信のSoftbank 4Gに対応しており、下り最大76Mbpsで高速通信できるWiFiルーターを表しているんですね。
WiFiと4Gが名前に入っていますが、通信サービスの名前なので混合しないように気をつけてください。
補足として、ULTRA WiFi 4Gのサービスが提供され始めたのが2013年頃なんですね。
現在提供されているプランやサービスよりも通信速度はやや遅めです。
新しく契約を考えている方は、最新のサービスを選ぶようにしてみてください。
2.WiFiと4G(LTE)の違いとは?
WiFiと4G(LTE)の違いを確認しましょう。
WiFi | 4G(LTE) | |
通信方式 | 無線 | 無線 |
通信速度 | WiFi通信規格による | 50Mbps – 1Gbps |
通信距離 | 狭い | 広い |
セキュリティ | 必要 | 必要なし |
両方ともインターネットに接続可能な無線通信ですが、それ以外の特徴は大きく異なります。
WiFiは移動通信機能を持ち合わせていない機器でも、WiFi規格を有する機器であれば通信することが可能です。
例えばプリンターが良い例でしょう。
4G(LTE)は移動通信機器だけが利用可能な電波です。
セキュリティは4G(LTE)では必要ありませんが、WiFiでは必要になります。
WiFiを甘いセキュリティで使うと、最悪の場合データを盗まれる可能性があるので気を付けましょう。
3.WiFiと4G(LTE)のどちらも表示される時には
スマホを使用していると、WiFiマークと4G(LTE)が両方表示されている時があります。
このような時は、WiFiと4G(LTE)のどちらも接続可能である状態の時です。
両方とも表示されているときは基本的にWiFiに繋がる機種が多いですが、中には通信状況が安定している方に接続される機種もあります。
そのため「WiFiに繋いでいるはずなのに4Gに繋がっていた!」という事態になりかねません。
体感で明らかに4Gの方が安定して速く繋がると感じる場合は、それぞれの通信速度を計測しましょう。
3−1.Wi-Fiと4Gのどちらが速いか調べる
WiFiと4Gの速度計測は下記の3つのサイトで簡単に調べることが可能です。
Fast.comはサイトに接続すると、すぐに計測が始まるシンプルで使いやすい仕様になっています。
スマホでもPCでも計測したい人はFast.comを活用してみてください。
WiFi、4G(LTE)それぞれに接続して計測すれば、どちらが速いかすぐに調べられますよ。
速度計測する方法については以下の記事をご覧ください。
4.Wi-Fiが4Gよりも遅い原因
通信環境によって速度結果にバラつきはありますが、一般的にWiFiの通信速度の方が速いことがほとんどです。
WiFiが4Gよりも遅くなってしまう原因は4つ挙げられます。
- 通信制限がかかっている
- ルーターに問題がある
- 接続端末が多すぎる
- 設置場所が悪い
それぞれの原因を見ていきましょう。
原因1.通信制限がかかっている
基本的に光回線を引いているところからWiFiをとばしている場合、通信量は無制限だと言われています。
しかし、一定の時間内に大量のデータ通信が行われると通信制限がかけられてしまう場合もあるようです。
また、モバイルWi-Fiの場合は契約しているプランによっては通信制限がかかってしまうことがあります。
通信制限が疑われる際は、契約しているプロバイダーで上限が設けられているか、プラン容量を超過していないか等を確認してみましょう。
原因2.ルーターに問題がある
ルーターを長く利用している人は、ルーターの寿命の可能性があります。
機器の種類や使い方によって変わりますが、おおよそ4〜5年ほどが目安です。
寿命がきていない場合でも、現在は通信技術の発達が著しく通信規格はおおよそ2〜4年で新しくなります。
定期的に買い替えることで、安定したWiFiを利用できるでしょう。
WiFiルーターの寿命については以下の記事をご覧ください。
原因3.接続端末が多すぎる
WiFiルーターには、端末が接続可能な台数に上限があります。
家族で利用していると、簡単に最大接続可能台数を超えてしまうので注意しましょう。
最大接続可能台数を超えて、利用するとWiFiの速度低下や通信が途中で途切れてしまうことがあります。
最大接続可能台数は製品によって違うので、各自確認が必要です。
原因4.設置場所が悪い
WiFiルーターを部屋の端っこ床に直置きしていませんか?
WiFiの電波は、距離が遠いと徐々に弱くなる特徴があります。
部屋の端などに設置していると、接続機器との距離が遠くなるので繋がりにくくなってしまうんですね。
また電波は、障害物に弱かったり家電製品の電波干渉を受けたりするので、特に考えられる原因が見当たらない場合は設置場所の見直しをすることが大切です。
WiFiの設置場所については以下の記事をご覧ください。
5.Wi-Fiの速度を4Gよりも向上させるには
WiFiの速度が上がらない原因が分かったら、解決方法を確認しましょう。
速度を向上させる方法は4つあります。
- 契約内容の見直し
- WiFiルーターの買い替え
- 接続端末の見直し
- 設置場所の変更
通信量が多い人は、契約内容の見直しは必須事項です。
WiFiに接続する端末が多い人は、まずは接続する端末の見直しをしましょう。
しかし見直しをして接続する端末を減らしたとしても、今後のネット環境のことを考えるとWiFiに接続する端末が増える可能性の方が高いです。
将来的には、ハイスペックなWiFiルーターに買い替えをすることをおすすめします。
またWiFiルーターの設置位置が悪い人は、設置場所の変更を検討しましょう。
しかし、設置場所を簡単に変更できる家庭は少ないはずです。
今までのWiFiルーターだけではどうにもならない時は、新たにモバイルWiFiの導入をおすすめします。
例えを1つ挙げると、「FUJI WiFi」はモバイルWiFiなので持ち運びが可能です。
WiFiルーターの電波が届きづらい部屋でも、持ち運べるので気軽にインターネットに接続できます。
また最大10台の端末が接続できるルーターもあるので、接続端末が多い人でも快適に利用できるでしょう。
どのくらい速度を向上させるべきか詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
まとめ
WiFiは主に屋内で利用する無線通信、4G(LTE)は屋外で移動通信端末用の無線通信であることがわかりました。
4G(LTE)の利用でも、WiFiの利用時と遜色ないくらいに通信速度も上がってきています。
しかしWiFiが4G(LTE)よりも目に見えて遅いのは、
- 通信制限がかかっている
- ルーターに問題がある
- 接続端末が多すぎる
- 設置場所が悪い
上記4つの原因を疑ってみてください。
原因が分かれば、解決の糸口も見えてきますね。
WiFiでも4G(LTE)でも気持ちよく使えるように、通信環境を整えていきましょう。