WiFiでのネット通信が不安定となっていることでお困りではないでしょうか。
速度が遅くなったり頻繁に切断が発生するという場合には、あらゆる面での原因が考えられるため一つひとつ試していくことが重要です。
今回は通信が安定しない際の主な原因と、どういった対策方法が効果的であるかについて詳しく解説していきます。
原因に対応した対処法を試すことができれば、不安定な状況から抜け出せるようになるはずです。
なるべく簡単にできる方法を紹介していきますので、通信環境の改善を考えている際には是非参考にしてみてください。
目次
1.まずは試したいWiFiが不安定な時の代表的な原因と対処法
通信が不安定になっている際に、まず試して欲しい対処の方法とその原因について下記4つを紹介していきます。
- WiFiルーターや端末が一時的な不具合を起こしている
- WiFiルーターとの距離は遠くないか
- WiFiとの間に障害物はないか
- WiFiの接続上限は超えていないか
こちらは特に代表的でよく発生することがある原因とその対処方法となっているため、その多くは解決することが可能です。
原因1.WiFiルーターや端末が一時的な不具合を起こしている
ルーターや端末では長い間起動させて使用し続けていたり、温度変化の激しい環境で使用を行うと特に一時的な不具合が発生しやすくなります。
ログが蓄積することでメモリがエラーを起こしたり、一時的に処理が詰まったりするといったことがあるためです。
また特に上記のような状態に当てはまらない場合でも一時的に不具合が発生することはあり、通信する際に安定しなくなるといったことがあります。
端末や状況によって頻度は変わりますが、特に発生しやすい原因となっているため注意が必要です。
対処法1.WiFiルーターや端末を再起動する
一時的な不具合が原因である場合は、ルーターや端末を再起動させることで一時的な不具合や処理の遅れの改善が見込めます。
これはメモリや一時的なエラーをリセットできることがあるためで、アプリ使用時でラグが起こっているといったネット面以外のエラーにも効果的です。
ルーターであればコンセントから電源を外して、しばらく待ったあと装着し直せば再起動することができます。
端末においてもしばらく起動させ続けているという場合には、まずこちらを試してみてください。
WiFiを安全に再起動する詳しい方法は、以下の記事をチェックしてみましょう。
原因2.WiFiルーターとの距離は遠くないか
ルーターを置いている場所と使用している端末の距離が遠いことが原因で、通信が安定しなくなっている可能性があります。
無線の電波は届く範囲が決まっており、距離が離れるほど速度が低下していくものです。
こちらは距離以外の条件も影響して、ルーターが本来電波を届けられる最大の距離よりも実際は短くなることがあります。
また電波は横方向には飛びやすく、縦方向には飛びにくいという性質があるためこちらによる原因も疑ってみましょう。
対処法2.WiFiルーターとの距離をできるだけ近づける
距離が原因であれば、ルーターから発信している電波を受信しやすくできるように、利用している端末との距離をできるだけ近づけることによって対処することができます。
もし遠いという場合には一度端末の近くで利用してみて、安定した接続できることができるかどうかを確認してみることがおすすめです。
もしルーター近くでは正常な速度で利用ができるといった場合には、通常時でも端末との距離を縮めるような物理的対策が必要となります。
距離を近くすることが難しい時には、WiFiの距離を伸ばすのも効果的です。
距離を伸ばす代表的な方法として周波数を変える方法があります。
今接続している周波数と別の周波数に切り替えると改善する可能性があるので試してみるのも良いでしょう。
より詳しくWiFiの距離を伸ばす方法が知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
原因3.WiFiとの間に障害物はないか
障害物によって電波が干渉を受けていることが原因で、端末が上手く電波を拾うことができずに通信が安定しなくなっている可能性があります。
電子レンジや強い電磁波を出す家電製品は、特に無線の周波数帯域と近い電波を持っているため干渉が発生しやすいです。
またルーターから発信する周波数帯域が高くなるほど、壁や物を貫通しにくくなるため影響を受けることが多くなります。
端末との間に障害となる物がないかについて確認してみましょう。
対処法3.障害物を避けてWiFiルーターを設置する
障害物が原因となって通信が安定しない場合は、なるべく障害となるようなものを端末との間に置かないようにすることで対処することができます。
カバーをかけたり棚の中に置いている際にも、電波を阻害する原因となるためなるべく電波を遮られないように気をつけておきましょう。
壁や床が厚かったり、電波を通しにくい素材であることも通信に影響を与えるためなるべく干渉しないように注意が必要です。
その他水槽が近くにある際にも電波を吸収しやすい特徴があるため、近くには置かないようにしましょう。
WiFiの設置場所について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
原因4.WiFiの接続上限は超えていないか
1台のルーターに対して多くの端末を接続していると、そのことが原因で電波が分散し、端末1つに対する通信が安定しなくなることがあります。
2、3台であれば問題がないことが多いですが、接続している台数は少ない方が通信が安定しやすいです。
もし複数台同時に利用している場合は、一度接続台数を減らしてみましょう。
またルーターごとに最大で繋ぐことができる台数の上限が決まっているため、こちらを超えていないかを確認してみることも重要です。
対処法4.接続端末をできるだけ減らす
もし通信が不安定になっている場合には端末を接続している台数を減らすことで、安定しやすくなることがあります。
端末で利用していない場合であっても電波自体が分散されていることもあるため、台数を減らすことで1台当たりに送られる電波を集中させることが可能です。
特に重いデータを送受信しているという際には多くの通信容量を消費し、最大下り速度の上限にも影響を与えることが結果として通信の不安定さを誘発します。
そのため、なるべく利用していない端末への接続は切っておくことが必要です。
ここまでご紹介した4つの方法を試しても安定しない、といった場合にはさらに根本的な対処が必要となってきます。
こちらについても詳しく解説していきますね。
2.WiFiが不安定なその他の原因と対処法
上記の方法でも通信の安定性に関して解決できなかった場合には、その他の根本的な面で原因が発生している可能性があります。
- OSのバージョンが古いまま使っている
- プロバイダ側で通信障害が発生している
- 周波数が環境に合っていない
- セキュリティソフトの影響を受けている
もしいずれかに思い当たる節があればこちらについても参考に、紹介する対処法を試してみてください。
原因1.OSのバージョンが古いまま使っている
OSのバージョンが古いままになっていると、セキュリティの関係や互換性に関する問題が発生して通信を行う際の安定感に影響を与えることがあります。
こちらは端末側の問題だけではなく、ルーターにおいてもファームウェアと呼ばれるシステムが更新されることがあるため注意が必要です。
長らくOSに関する操作を行っていない場合や、そもそもOSに関して何も操作していないという場合にはこちらのバージョンが古いままになっていることがあります。
対処法1.OSをアップデートする
OSのバージョンについて、使用している端末やルーターそれぞれで更新ファイルが提供されていないかを確認してみましょう。
端末では設定のソフトウェア・アップデートを行うことで、自動的に更新ファイルが出ていないかの確認を行ってくれます。
ルーターの場合にはサポートのページで確認を行う必要があるため、もし不明な点があればメーカーに問い合わせることが必要です。
OSアップデートを指示に従って完了させることで、通信が安定することがあるため参考にしてみてください。
原因2.プロバイダ側で通信障害が発生している
プロバイダの基地局において通信障害が発生していることが原因で、接続できない状態を引き起こしている可能性があります。
WiFiでは接続することができず、LTEでは接続することができるといった場合にはこちらの可能性についても疑ってみましょう。
もし現在から近い日程で台風や豪雨をいった自然災害が発生していたという際には、基地局で物理的なトラブルが起こっている可能性が高いです。
またそれ以外であってもプロバイダが原因で繋がらなくなるということもあるため、注意してみてください。
対処法2.プロバイダの公式ホームページを確認する
通信障害の情報に関しては、プロバイダが提供している公式ホームページから確認することができます。
お近くの基地局に何か不具合が発生していないかを、接続できる端末があればチェックしてみましょう。
もし該当する通信障害の情報が掲載されている場合は、復旧されるまで待つことになるため注意が必要です。
急ぎである際やネットに繋ぎたいという際には、別の回線を利用するといった方法が対処方法となる点にも気をつけておいてください。
原因3.周波数が環境に合っていない
端末を利用している環境と、ルーターの周波数が噛み合わないことで通信が不安定になっている可能性があります。
ルーターには主に2種類の周波数で通信を行うことができることが多いですが、こちらには得意な面と不得意な面が存在しているんですね。
利用している環境の影響を受けやすいため、最適な周波数帯域で通信することが重要となる点について確認しておきましょう。
こちらに関してはルーターによって同時に発信しているもの、本体で切り替えが必要なものがある点についても注意が必要です。
対処法3.WiFiの周波数を変えて接続する
周波数には2.4GHzと、5GHzの2種類があり、それぞれ特徴が違います。
2.4GHzは、障害物の影響を受けにくく広がりやすいですが、通信自体は高速ではなく、他の電波の干渉も受けやすいという特徴があります。
5GHzは、障害物の影響を受けやすいですが高速通信が可能で、無線通信以外で使われない周波数帯域であるため他の電波の干渉を受けにくいです。
環境に応じてこれらを切り替えることで、より快適な通信環境を確保することができます。
また機種によってはA(5GHz)、G(2.4GHz)の周波数で、同時に発信されているものもあるため切り替えの際に便利です。
こちらを変える方法について紹介していきます。
- ルーターが2種類の周波数帯域が利用できるかどうかを確認する
- 端末で受信できるSSIDに、「ルーター名+AかG」で表示されている場合は、こちらの接続を切り替える
- ルーター本体に切り替えスイッチがある場合は、どちらかに切り替えて通信速度を確認する
- ブラウザから切り替えが必要なタイプであれば、サポートページから操作を行う
以上がWiFiの周波数を切り替える方法です。
より詳しく周波数での違いについて知りたい方は、以下の記事をチェックしてみましょう。
原因4.セキュリティソフトの影響を受けている
セキュリティソフトがルーターに対して何らかの誤探知を起こしていることが原因で、端末上での通信が安定しなくなっている可能性があります。
導入しているセキュリティソフトにもよりますが、セキュリティソフトの種類によっては稀に通信を阻害されることがあるため注意が必要です。
こちらは主に端末側で導入している際に発生しやすい現象となっているため、パソコンで利用している場合は原因となっていないか確認してみましょう。
対処法4.セキュリティソフトを一時的に停止して確認する
まずは起動させているセキュリティソフトを一時的に停止して、通信速度がどのように変化するかを確認してみましょう。
こちらで変化があればセキュリティソフトの誤探知が原因で、通信速度が低下している可能性が考えられます。
こういった場合は例外に設定、許可設定といった切り替えで、どういった変化が起こるかについて確認することが必要です。
また特定の機能によって通信が阻害されている場合には、こちらの機能とルーターとの相性について見直すことになります。
セキュリティソフトを変えることも有効な方法となっているため、可能であればこちらも試してみてください。
また確認を行う際に機能を無効にしていた場合は、セキュリティのために有効に戻しておくことも忘れずに行うようにしましょう。
3.不安定な原因が不明なときには故障や経年劣化が起きているかも
もし上記の方法でも解決できなかった場合には、ルーター自体が故障していることが原因となっている可能性があります。
また外観からは分からなくても、経年劣化によって通信速度が落ちていることも考えられるため古い機種を利用している際には特に注意が必要です。
ルーターも精密機器となっているため、内部で断線や湿気によるサビ、ホコリの蓄積による発熱等で故障が起こることがあります。
こういった際には修理を行うか、あまりに端末が古い場合には買い替えが必要です。
もし同じ機種を3年以上利用している場合には、最新の機種の方がアンテナの感度や最大の通信速度自体が高いことがあるためおすすめとなります。
もし乗り換え先に迷っている場合や、どういった機種が良いか試してみたいという際にはレンタルルーターを利用して試してみる方法もあります。
弊社が運営しているFUJI Wifiでは、契約期間の縛りや解約金はありません。
7日間500円のお試しレンタルも可能となっているため参考にしてみてください。
まとめ
今回はWiFiを繋いでいて通信が不安定となる主な原因とその対処方法について、紹介していきました。
多くは周辺環境による影響が原因となっており、正常に受信できる環境を整えることで対処することができます。
端末、ルーターの設定や場所についても、一度どういった状況であれば快適に利用できるかを試してみてください。
もしOSやセキュリティを見直しても繋がらなかった場合には、故障が疑われるため修理や買い替えについても検討してみてくださいね。