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WiMAX全般とプロバイダ別デメリットまとめ!後悔なく選ぼう

2019.11.24

契約前の下調べで「そもそもWiMAXにデメリットはないのか?」や「契約先のプロバイダ毎にデメリットはないのか?」といったことを調べると思います。

WiMAXの契約にはキャッシュバックキャンペーンなどが存在し、契約先のプロバイダによって割引やキャッシュバック金額が大きく違うんです。

今回は前半でWiMAXそのもののデメリットを、後半では各プロバイダの契約でのデメリットを紹介していきます。

ぜひ参考にしてWiMAXが自分に合うものなのか判断してみてください。

1.WiMAXには複数のプロバイダがある

WiMAXとは一般的にモバイルルーターの1つを指しますが、それがどこのプロバイダと契約しているかで料金や何ギガ使うことができるのかといったプランが異なります。

わかりやすくするために、WiMAXをiPhoneに例えてみましょう。

iPhoneはアップル社が開発しているスマートフォンですが、使用をするためにはSIMをau・NTTドコモ・ソフトバンクといった3大キャリアと契約する必要があります。

また、楽天モバイルやmineoなどといった格安SIMと契約するなどと多種多用な運用方法があるんですね。

WiMAXは、UQコミュニケーションズ社が提供しているモバイルルーターです。

モバイルルーターにはSIMカードが必要となり、その契約先もスマホと同じように多くのプロバイダから選ぶことになります。

プロバイダ毎に特徴があるので、同じWiMAXを使っていても選んだプロバイダによってメリットとデメリットは変わってしまうのです。

では、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

次の項目では、プロバイダに関係なくWiMAX全般で目立つデメリットから紹介していきます。

2.WiMAX全般で目立つ知っておきたいデメリット

まずはプロバイダに関係なくWiMAX全般におけるデメリットを紹介していきます。

主にデメリットとして以下のようなものがあるんです。

  1. カタログ通りの最大通信速度がでることはほとんどない
  2. 使えないエリアが多い
  3. 電波が建物の壁などの障害物に弱い
  4. スマホなどと同じく使い過ぎによる通信速度制限がある
  5. 契約期間の縛り、違約金がある
  6. キャッシュバックは手続きが必要

それでは1つずつデメリットを詳しく解説していきます。

デメリット1.カタログ通り最大速度がでることはほとんどない

カタログスペックというものは当てにならないことが良くあります。

特にWiMAXのカタログに乗っている最大通信速度は条件が揃わなければほとんどでることがありません。

WiMAXの通信速度は基地局からの距離、使用状況、使用する場所が屋内か外か、そこが街中なのか山間部か、田舎なのか都会なのか、などの使用条件によって異なります。

WiMAXの電波は障害物に弱く、基地局と使用場所の間に高層ビルや山・壁などがあるだけで速度は低くなってしまうんですね。

また通信している時間帯にどれだけの人が同じ基地局にアクセスしているかでも速度は変化します。

仮に最大の通信速度を出すのならば基地局の間近でかつ、屋外で使用し、更に最大速度が出るくらいの小人数がその基地局を利用しているときに限られるわけです。

極端な話になってしまいますが、他人が使用しない自分専用の基地局が自室にあったなら自分が使っている端末は最大速度がでることになりますね。

もちろん基地局との間に何の障害物もなく、自分だけが基地局を利用しているなんてことはあることではなく、カタログに記載されている最大速度はほとんどでることがありません。

WiMAXの通信速度について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

WiMAXの速度はどれくらい?通信が遅い原因と対処法も紹介

デメリット2.使えないエリアが多い

WiMAXは全国で使用できように対応しており、年々使用可能地域は拡大していますが、一部の山間部や離島では使用することができません。

自分が運用しようとしている場所をピンポイントで使用可能かどうか調べる必要があるんですね。

そこで、UQ WiMAX 公式サイトから提供されている『ピンポイントエリア判定』を使います。

ピンポイントエリア判定の使い方は以下の通りです。

  1. UQ WiMAX公式サイトからUQ WiMAXモバイルネットのタブへ移動
  2. 表示されたメニューの中から『エリア』を選択
  3. 『ピンポイントエリア判定』を選択
  4. 建物種別・住所を入力して検索
  5. 表示された地図からピンを動かし、左上に表示されている〇・△・×などの横にある詳細を選択すると状況部分に利用可能かどうかが表示される

以上がピンポイントエリア判定の使い方です。

WiMAXの使用可能エリアの仕組みについては詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

WiMAXはどこでも使える?使えるエリアの検証方法を解説!

デメリット3.電波が建物の壁などの障害物に弱い

WiMAXの電波は基地局と使用場所の間にある高層ビルや山、また部屋の壁などの障害物に弱く、通信速度が遅くなってしまいます。

速度を気にする方は部屋を移動する際にも本体端末を同じ部屋に持っていくようにしましょう。

また地下室や防音室・窓がない部屋などで使用する場合は注意が必要です。

先述したピンポイントエリア判定で〇または「使用可能」と出ていた場合でも使用できない場合があります。

デメリット4.スマホなどと同じく使い過ぎによる速度制限がある

WiMAXにもスマホと同様に使い過ぎによる速度制限が設けられています。

またその速度制限はプランによって異なり、プランによっては救済措置がない場合がありますので注意が必要です。

ギガ放題・7ギガプラン(通常プラン)・ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)を使用した場合を以下の表にまとめました。

プラン名 制限の条件 制限下での速度 時間帯
ギガ放題 3日間で10GB以上の使用 最大1Mbps 18時〜翌2時までの間
7ギガプラン 月の合計通信量が7GBに達した時 最大128Kbps 月末まで
LTE使用時 LTE利用時に月間7GBを超えた時 最大128Kbps 月末まで

ギガ放題プランでは通信速度制限にかかった場合でも最大1Mbpsと比較的緩く、1MbpsもあればYouTube程度の動画の視聴であれば止まらずに視聴を行うこともできます。

またギガ放題プランではその制限された時間帯も18時から翌日2時までの間のみ通信速度が制限され、この時間外ならば速度制限は解除され通常通り利用できるでしょう。

しかし7ギガプランの場合は通信速度制限に陥ってしまうと最大128Kbpsまで制限されてしまいます。

この速度ではテキストのメールやLINEのメッセージくらいの使用はできますが、他の使用は困難です。

制限が解除される翌月になるまで待たなければいけないので、自分がどれくらい通信量を使用しているかという管理が必要です。

またハイスピードプラスエリアモードを使用し7GBを超過してしまった場合はプランに関わらず制限がかかります。

ギガ放題プランを利用していた場合であってもLTE通信量の合算が7GBを超過すると128Kbpsに制限され、翌月まで解除されるのを待つ事になります。

ハイスピードエリアモードというのはau 4G LTE通信を利用して山間部などの通常電波が入りにくいところで使うモードですので、地方への出張や旅行・緊急時以外での使用には注意しましょう。

WiMAXの速度制限については以下の記事も参考にしてください。

WiMAXの速度制限が解除されるタイミング&回避するコツまとめ!

デメリット5.契約期間の縛り、解約金がある

WiMAXもスマホと同様に契約期間に2年や3年などの縛りがあり、その期間内で解約を行うと解約金がかかります。

これまでは各プロバイダや家電量販店は2年契約のプランをなくし、3年契約のプランへ移行する傾向にありましたが、2019年10月からUQ WiMAXや家電量販店でのギガ放題プランの2年契約が可能になりました。

またBIGLOBEでは1年契約も可能です。

しかし縛りがあるということには変わらず、解約金は各プロバイダ毎に違うため必ず確認をするようにしましょう。

契約期間の縛りや解約金が全くないモバイルWi-Fiをお探しなら、弊社が運営するFUJI Wifiはいかがでしょうか。

契約期間の縛りや違約金が一切なく、1ヶ月単位で契約を行うことが可能です。

また月単位でプランの変更も行えるため旅行や出張などでデータ容量が増えると分かっている月に事前にプランを変更でき、通信速度制限を回避できますよ。

WiMAXを違約金なしで解約する方法!更新月を確認するには?

デメリット6.キャッシュバックは手続きが必要

契約時にキャンペーンを行っているところ限定になりますが、キャッシュバックキャンペーンを利用した場合、手続きを全て自分で行う必要があります。

キャッシュバックの手続きに必要な書類が送られてくる月もプロバイダ毎によって異なり、11ヶ月経ってからやっと書類が送られてくるなどという場合もあるでしょう。

またその手続きも各プロバイダ毎に大きく違い、キャッシュバックを受けていた場合解約を行うと別に契約の解約金とは違約金を支払わなくてはならない場合もあったりします。

各プロバイダ毎で必ず手続きについては確認しておくようにしてみてください。

3.WiMAXを契約するプロバイダ別のデメリット

ここまでWiMAXそのもののデメリットを紹介してきましたが、ここからは契約するプロバイダ別のデメリットをご紹介します。

プロバイダによってはキャッシュバックの有無、キャッシュバック金額の差、料金割引のキャンペーンなどを行っているところがあるんです。

下調べなく契約を行ってしまうと他社と比べて割高になってしまうことも。

プロバイダ別のデメリットは以下のようなものがあります。

  1. UQ WiMAXはキャッシュバックがない
  2. Broad WiMAXはキャンペーン違約金がある
  3. Biglobeはデータ端末代が別途でかかる
  4. カシモはauスマートバリューが使えない
  5. GMOとくとくBBは契約後にオプションの解約が必要
  6. so-net WiMAXはキャッシュバックがない
  7. 家電量販店は他プロバイダより割高になりやすい

では1つずつみていきましょう。

デメリット1.UQ WiMAXはキャッシュバックがない

WiMAX通信の提供元であるUQ WiMAXですが、他社で行っているキャッシュバックなどのキャンペーンがありません。

そのため他社と比較してしまうと割高になってしまう点がデメリットとなります。

デメリット2.Broad WiMAXはキャンペーン違約金がある

Broad WiMAXはキャンペーンを利用していた場合、通常の解約金とは別にキャンペーン違約金が存在します。

Broad WiMAXのギガ放題プラン・ライトプラン共に3年契約の縛りがあるんですね。

この契約途中に契約を解除した場合、以下の表のように契約解除料金が発生します。

契約月数 契約解除料
0〜12ヶ月目 19,000円
13〜24ヶ月目 14,000円
25ヶ月目以降 9,500円
37ヶ月目(更新月) 0円

※価格は全て税抜きです。

キャンペーンは『Web割』というもので、初期費用18,857円が全額無料になるというものです。

しかしこのWeb割を適用するにはWebからの申し込みとクレジットカード払いを指定することに加え、『端末安心サポート』と『My Broadサポートオプション』の有料オプションに加入する必要があります。

端末安心サポートは月額550円(税抜き)とMy Broadサポートオプションは月額907円(税抜き)かかり、合算すると月々1,207円ほど利用料金が高くなるんです。

そしてこのキャンペーンを受けた場合24ヶ月以内に解約した場合はキャンペーン違約金として別途9500円が請求されてしまいます。

Broad WiMAXは解約金とは別にキャンペーン違約金がかかってしまう点がデメリットです。

デメリット3.Biglobeはデータ端末代が別途でかかる

WiMAXをBiglobeで契約した場合、分割払いでデータ端末代金として800円(税抜き)×24回の総額19,200円(税抜き)がかかります。

また25ヶ月以内に解約を行った場合には端末代金の残金を一括で支払いを行わなくてはいけません。

BIGLOBEは契約とは別にデータ端末代を負担しなければならない点がデメリットです。

複雑なキャッシュバックの手続きは改善された

以前まではキャッシュバックを受け取る手続きが面倒な点がデメリットでした。

ですが、BIGLOBEでは2019年10月から契約プランが変更され、1年プランというものができたことで改善されています。

これまでのキャッシュバックは長期契約だと6ヶ月目で手続きを行いましたが、1年プランでは契約から1ヶ月目にキャッシュバックを受け取ることができます。

キャッシュバックの受け取り方も簡単でキャッシュバック受け取り月の2日の午後以降に会員ページにログインし口座登録をすれば手続きは完了です。

キャッシュバックについては改善されたので選びやすさが出たでしょう。

デメリット4.カシモはauスマートバリューが使えない

カシモで行われているキャンペーンはキャッシュバックではなく月額料金の割引です。

カシモではギガ放題とライトプランどちらも3年契約となっており縛りが存在します。

WiMAX利用者がauのスマホを持っているとスマホの料金が最大3年間で36,000円安くなるというau スマートバリューというサービスがありますが、カシモは適用対象外とされています。

auユーザーならばauスマートバリューが使えないため、適用となる他のプロバイダを選んだほうが良いです。

auスマートバリューに対応しているプロバイダは以下のようなものがあります。

  • Broad WiMAX
  • GMOとくとくBB
  • BIGLOBE
  • So-net
  • @nifty(ニフティ)
  • UQ WiMAX
  • 楽天ブロードバンド
  • ヤマダ電機・ヨドバシカメラ・ビックカメラ など

カシモはau スマートバリューの適用対象外という点がデメリットということを覚えておきましょう。

デメリット5.GMOとくとくBBは契約後にオプションの解約が必要

GMOとくとくBBで契約でキャッシュバックを受け取るには有料オプションに加入しなければなりません。

月額300円(税抜き)の『安心サポートor安心サポートワイド』と月額500円(税抜き)の『wifi接続オプション』の2つです。

キャッシュバック金額は最大34,500円と他社に比べて圧倒的に高いのですが、加入したオプションを解約しないでそのままにしたら月々800円(税抜き)ずつ余分に料金がかかってしまいます。

wifi接続オプションは契約後すぐに解約できますが、安心サポートオプションは商品発送月の翌月に会員ページにて解約を行う必要があるんですね。

またキャッシュバックの受け取りにも手間がかかります。

会員ページからではキャッシュバック登録ができず、契約後に付与されるGMOとくとくBBメールアドレス宛てにキャッシュバック案内メールが届いてから手続きのスタートです。

こちらのメールからリンクをたどり専用ページにて口座登録を行わなければなりません。

GMOメールアドレスにはGMOからの販促などのメールが毎日届いていますので、キャッシュバック案内のメール探しにも苦労してしまいます。

GMOとくとくBBは契約後にオプション解約が必要な点とキャッシュバック手続きの手間がデメリットです。

デメリット6.so-net WiMAXはキャッシュバックがない

so-net WiMAXにはキャッシュバックキャンペーンを行っていません。

キャッシュバックが目的の人には合わないでしょう。

また、キャッシュバックがないことで他と比較すると割高になってしまう点がデメリットです。

デメリット7.家電量販店は他プロバイダより割高になりやすい

家電量販店では様々なキャンペーンと共にWiMAXを取り扱っています。

キャッシュバックの値段などはネットでの契約に比べてしまうと、キャッシュバック金額や割引金額が低く割高です。

店頭で実機を見る事ができ、スタッフに質問をすることができるのはメリットですが、取り扱っている機種に限定されたり、スタッフに要らないオプションへ加入させられたりということもあります。

家電量販店では他プロバイダに比べて割高になり、取り扱い機種が店舗によって違うという点がデメリットです。

家電量販店での契約については詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしてみましょう。

本当にお得?電気屋でのモバイルWi-Fiの契約について徹底解説

まとめ

今回は大きく分けてWiMAX端末全般のデメリットとプロバイダ毎の契約時のデメリットの2つを紹介しました。

WiMAX端末のデメリットは事前に知っておくことで、運用する前に失敗を未然に防ぐことができるものが多いです。

またプロバイダ毎のデメリットは各プロバイダのプランによって様々なんですね。

中には実際に体験してみないとわからないものもありますが、決してキャッシュバックの最大金額だけで決めて良いものではありません。

今回触れたデメリットを意識し後々「あそこのほうが良かったのでは?」などと後悔しないようにプロバイダを選び、WiMAXを快適に運用しましょう。

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