スマートフォンやタブレットを使っていると、誰もが耳にするWiFiやLTEという単語。
これらはインターネットに繋ぐために必要な通信規格ですが、どういった違いがあるのかご存知でしょうか?
この記事では「WiFi、またはLTEとは何か?」という疑問について解説するほか、それぞれの違いや特徴について解説していきます。
WiFiとLTEの違いを理解すれば、どの環境が自分にぴったり合うのかの判断ができるようになるはずです。
まずは、WiFiとLTEの概要から確認してきましょう。
目次
1.WiFiとLTEとは
WiFiおよびLTEは、どちらも無線でインターネットに繋げるための通信規格のこと。
しかし、通信方法については両者で異なります。
それぞれの違いを詳しく見てみましょう。
1−1.WiFiとは?
WiFiとは、「Wireless Fidelity(ワイヤレス フィデリティ)」の略称で、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などを無線でインターネットに繋ぐための技術のことです。
無線でLAN(Local Area Network)に繋げることから、「無線LAN」も呼ばれています。
WiFiを使用するには、LANに繋ぐためのWiFiルーターが必要です。
WiFiを使うことで、配線を使うことなく繋げることが可能なので、有線ケーブルで繋げる煩わしさがありません。
また、WiFiルーターそのものの通信速度が速ければ、繋げた機器も同様に通信速度が速くなるのも特徴です。
WiFiとはどのようなものかより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
1−2.LTEとは?
LTEとは、「Long Term Evolution(ロング ターム エボリューション)」の略称で、携帯電話の通信規格の一種です。
こちらもWiFiと同様に無線でインターネットに繋ぐことが可能ですが、WiFiルーターからではなく、大手キャリアが所有している基地局からの電波を受信します。
普段ガラケーやスマホを使用していて「3G」や「4G」という名前を耳にしたことがあるかもしれません。
これらも携帯電話の通信規格を表しているのですが、LTEは3G以降にできた規格で「3.9G」とも呼ばれます。
LTEはその後に使われる予定の4Gまでの繋ぎとして使われていた規格となりますが、4Gとの差はありません。
ですので、LTEを4Gとして謳っている会社も多くあります。
4Gとはどのような通信規格なのかを知りたい方は、以下の記事が参考になるでしょう。
2.WiFiとLTEの最大の違いは通信距離
WiFiとLTEの大きな違いは通信距離にあります。
WiFiは基本的に通信距離が狭く、ルーターからある程度離れてしまうと、繋がりにくくなってしまうでしょう。
LTEは電波を飛ばしている基地局が多く、飛ばしている電波の距離も長いことから、通信距離は広いと言えます。
WiFiは端末の規格や性能によって電波の周波数が異なり、多少であればルーターとの距離が離れていても繋げることは可能ですが、LTEほどの広さはありません。
しかし、WiFiは通信距離の範囲内であれば、高速かつ安定してインターネット繋げられる点が特徴です。
LTEは、場所によっては繋がりにくかったり、時間帯によって通信速度が遅くなったりする場合があります。
2−1.通信速度はWiFiとLTEどっちが速い?
通信速度に関しては基本的にWiFiのほうが速いです。
WiFiとLTEの通信速度はお互いにネット環境や時間帯にも変化するので比較は難しいでしょう。
しかし最大速度で見比べると、WiFiの最大通信速度は600Mbps以上あるもののLTEは100Mbpsほどになります。
WiFiはもとのネット環境の回線速度が優れているほど、高速でデータのやり取りが可能です。
LTEは年が経つにつれて速度は上がっているものの、LTEを通じてインターネットに繋いでいる人が多いと、そのぶん通信速度が下がってしまう傾向にあります。
「WIFiやLTEの速度はどれくらいあれば快適に使えるのか?」など通信速度については以下の記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
3.WiFiを選ぶメリット・デメリット
WiFiを選ぶ方に知ってもらいたい特徴を下記の表にまとめました。
WiFi メリット | WiFi デメリット |
・通信量の制限を気にすることなく使える ・WiFiルーターを繋げているネット環境が良ければそのぶん通信速度が速くなる |
・障害物があると電波が届きにくい ・周波数帯によっては他の製品と干渉し通信が遅くなる |
詳しい内容については下記の項目にて解説します。
3−1.WiFiのメリット
WiFiのメリットは通信容量に大きな制限がなく、通信速度が速い部分です。
昨今ではスマホやタブレットから動画を見たりネットゲームをしたりする人が増えています。
もし通信量の制限がある場合、動画やゲームを楽しんでいるとすぐに規定の通信量に達してしまうでしょう。
WiFiでは、そういった通信量をいくら使ったかについて気にする必要がなく、安心してインターネットを楽しむことができます。
3−2.WiFiのデメリット
WiFiのデメリットは、障害物があると電波が届きにくく、周波数によっては他の機器と電波が干渉して通信が遅くなるところです。
WiFiには電波の規格がいくつかあり、その規格によって周波数帯が「5GHz」と「2.4GHz」のどちらかを使用することになります。
5GHzの規格と繋げた場合は、他の電気機器と干渉しにくいため安定した通信速度が保てますが、そのぶんWiFiルーターとの間に障害物や距離があると電波は届きにくいです。
2.4GHzの規格は障害物があっても繋がりやすいですが、他の電気機器やBluetoothの電波に干渉しやすく、通信が遅くなる場合があります。
ルーターから距離を離れることなくWiFiを使用するのであれば、5GHzかつ通信速度の速い規格の電波を活用し、デメリットはさほど気にならずにインターネットを利用できるでしょう。
4.LTEを選ぶメリット・デメリット
LTEを選ぶ方に知ってもらいたい特徴を以下の表にまとめました。
LTE メリット | LTE デメリット |
・外でも繋がりやすい ・対応できるエリアが広い |
・契約したデータ通信量を超えると通信速度が遅くなる ・使用環境によって通信が遅くなるときがある |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4−1.LTEのメリット
LTEは屋外・屋内に限らず電波が繋がりやすい特徴的です。
また、電波を発信している基地局の数も各地で豊富なことから、さまざまな場所で受信できる広さ特徴として挙げられます。
WiFiとは違い、外でも電波が繋がりやすいことから、屋外や屋内に限らずさまざまなシーンで活用できる幅広さが強みと言えるのです。
4−2.LTEのデメリット
LTEのデメリットは、契約したデータ通信量を超えると通信速度が遅くなり、使用環境によっても回線が影響されるという部分です。
LTEは携帯キャリアだけでなく格安SIMも含めて、契約プランによってデータ通信量がいくらまで対応しているかが異なります。
対応するデータ容量が大きいほど、契約するプランの値段も高額になるでしょう。
その契約したプランよりもデータ容量が超えてしまうと速度制限がかかり、通信速度は128kbpsと大幅に低下するんです。
速度制限を解除したい場合は、制限期間が終わるのを待つか、追加料金を払って新しくデータ容量を確保する必要があります。
また、LTEに繋いでいる人が多いことで、回線が込み合ってしまい、通信速度が遅くなるというケースもあるでしょう。
5.【結論】LTEよりWiFiがおすすめ
ここまででWiFiとLTEのメリット・デメリットについて解説しました。
結論としてはLTEよりもWiFiを選ぶことをおすすめします。
WiFiは電波の届く範囲が狭いため、使用場所こそ限られてしまうものの、データ通信量の利用制限がなく、安定した速度で使えるからです。
LTEは使用場所を選ばずにインターネットを使える点がメリットですが、データ通信量の制限があることと、通信が遅くなる場合があるというデメリットがどうしても目立ってしまいます。
通信量を気にせずにLTEを利用したい場合は高額のデータ通信プランに加入する必要があり、大幅な出費にも繋がるでしょう。
インターネットへ繋げる時には、屋内でWiFi、屋外でLTEと使いわけることで、必要以上にデータ通信量を消費するのを防げます。
コストを下げたい場合は安価なプランに申し込むと良いでしょう。
そうすることで速度制限にかかることなく、インターネットを楽しむことができます。
WiFiを屋外でも利用したい人はモバイルルーターを利用してみるのもおすすめです。
モバイルルーターなら、持ち運ぶことで屋外でも快適にインターネットに繋げられるでしょう。
例を1つ挙げると、弊社が運営しているFUJIWiFiは、モバイルルーターのレンタルサービスがあります。
格安料金で屋外屋内問わずにインターネットを楽しむことができますよ。
面倒な契約期間の縛りや解約金は必要なく、短期での利用にも最適です。
モバイルルーターについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回の記事ではWiFiおよびLTEについて詳しくお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
WiFiとLTEはどちらも無線でインターネットに繋げるための通信規格のことですが、利用している通信の種類が異なります。
WiFiは電波の届く範囲こそ狭いものの、データ通信量の制限がなく、安定しているため、たくさんの時間を動画やネットゲームで楽しみたい方に最適です。
LTEは対応しているエリアが広いことから、場所を選ばずにインターネットを利用したい人に適していますが、データ通信の制限があるため使いすぎには注意してください。
是非この記事を参考に、WiFiとLTEを正しく使い分けてみましょう。