WiMAXを使っていて電波が悪いことにお困りですね。
電波が悪いと通信をする際の速度が遅くなるだけでなく、根本的につながらない事態が発生します。
今回は電波が悪くなる原因はどういったことが挙げられるのか、それぞれの理由も詳しく解説。
また電波を強化して改善させる方法も紹介していきますので、もし使っていて不便を感じている際にはこちらを参考にして試してみてください。
目次
1.WiMAXの電波が悪い時にまず試したいこと
電波が悪いと感じる時に、まず試して欲しいことに関してそれぞれ解説していきます。
- 対応エリアから外れていないか確認する
- 見通しの良い場所へ移動する
- 周波数を変えてみる
それぞれ見ていきましょう。
方法1.対応エリアから外れていないか確認する
WiMAXの基地局が発信している電波には、利用できるエリアが決まっています。
エリアから外れてしまっていたり、エリアギリギリの位置、基地局から離れた位置で通信を行う場合には特に通信が弱まることがあるため気をつけましょう。
エリアの確認を行う方法は以下の通りです。
- WiMAX公式のサービスエリアのページにアクセスする
- 現在使っている都道府県を選択し、色付きの地図を表示する
- 現在の位置が赤く表示されていたら対応エリア内であるかチェックする
- さらに詳細な対応エリアを調べるなら、ピンポイントエリア判定を用いる
- 住所を入力し、○判定であれば対応エリア内、△判定であれば概ね接続可能、×判定であれば対応エリア外
主に上記のような流れで、対応エリアの中に入っているかどうかを確認することができます。
方法2.見通しの良い場所へ移動する
もし対応エリアの中で使っていても、地下や建物に囲まれている場所だと、基地局からの電波が遮られている可能性があります。
極力障害物のない見通しの良い位置まで移動してみましょう。
そこで電波の状況を確認することで、何に対して干渉が発生しているかを特定することもできます。
もし特に障害となるようなものがなく、対応エリア内で電波が悪くなっている際には基地局で電波障害が起きている可能性も。
公式ホームページの障害情報からチェックして、自身の近くの基地局が含まれていないか確認してみてください。
方法3.周波数を変えてみる
WiMAXの電波には主に2.4GHzと5GHzの周波数があり、こちらを変更することで電波の状況が改善されることがあります。
これは同じ周波数帯域の電化製品や電子機器からの干渉を受けていることによるもので、こちらを切り替えることによって電波同士のぶつかりを回避することが可能です。
特に2.4GHzの場合は多くの機器で使われることで、こういった事象が発生しやすくなっています。
以下、周波数の変え方の手順を解説していきます。
- 端末上のタッチメニューから設定を開く
- 通信設定の項目からWiFi設定を選択する
- ヘルツ選択から変更したい方の周波数を選択して切り替える
上記のような流れで変更を行うことができますが、機種によって若干操作が異なる場合があるためそれぞれの端末の操作方法に従ってください。
またこれらの周波数は同時に使うことができなくなっているため、どちらか一方で干渉が起きていないかを調べることが重要です。
これらの方法でも改善が見られなかった際には、以下の方法を試してみてください。
WiFiの周波数について詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
2.WiMAXの電波強度を改善する6つの方法
電波強度に関して改善を行うための6つの方法をそれぞれ紹介していきます。
- WiMAX本体を確認する
- WiMAXの設置場所を工夫する
- LTEオプションを利用する
- クレードルで接続する
- 自作のパラボラアンテナを製作する
- UQ宅内アンテナを設置する
それぞれ見ていきましょう。
改善方法1.WiMAX本体を確認する
電波を改善するためには、まずルーターの本体の状態を知っておくことが重要です。
それぞれ注意しておくべき点について紹介します。
- 機種が古くないか
- OSのバージョンが古くないか
- 一時的な不具合がないか
上記のような点には特に注意して確認してみてください。
古い機種を使っている際には新しい機種への機種変更も検討してみましょう。
一時的な不具合であれば再起動をすることで、内部で発生しているエラーがリセットされることもあるため一度試してみてください。
改善方法2.WiMAXの設置場所を工夫する
ルーターは無線での電波のやりとりを行うため、なるべく設置している場所の周囲には物を置かないことが重要です。
なるべく以下の位置に設置することで改善される場合があるため、もし設置場所が違っている際には試してみてください。
- できるだけ自宅の中心に置く
- できるだけ高い場所に置く
ルーターは高い位置に置くことで電波を受信しやすく、さらに受信した電波を広げやすくなることが特徴的です。
また自宅の中心となる位置に置くことで、家屋内の全体へ電波へ行き渡らせることができるためおすすめの位置となっています。
ただし基地局からの電波が受信しにくいといった際には、窓に近い位置の方が安定することもあるためケースバイケースで設置する位置を考慮してみてください。
改善方法3.LTEオプションを利用する
携帯電話で使用されているLTEの回線へつなぐことができるオプションを用いることで、電波が悪い場所であってもつながりやすく改善されることがあります。
こちらはハイスピードプラスエリアモードというオプションとなっており、月に料金1,005円を支払うことで使うことが可能です。
ただしこちらのモードを使った通信に関しては、無制限のプランを使っていても7GBの方の制限が適用されてしまう点に気をつけておく必要があります。
もしLTEへつないだ状態で7GBの容量を超過すると、無制限の方にも重い制限がかかってしまうといったことになるため、なるべくデータ通信を最小限に抑えて使うようにしましょう。
またこちらのオプションに関しては、契約内容によっては無料で使える場合があります。
もし使ってみたいといった際には、自身の契約内容を確認して料金がかかるかをチェックしてみてください。
WiMAXのLTEオプションについて詳しく知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
改善方法4.クレードルで接続する
クレードルを用いることで、電波が改善される場合があります。
これは卓上の充電器としての目的以外に、アンテナ感度の強化や有線での接続も可能となっているためです。
こちらは対応している機種としていない機種があるため、使っているルーターに専用のクレードルがあるかをチェックしておく必要があります。
最新の機種「W06」ではアンテナ技術の向上等の理由で、クレードル自体は廃止されています。
そういった場合でもUSBやLANケーブルを使った有線での接続によっても改善されることがあります。
クレードル対応機種に関しては、「W05」「W04」「WX05」「WX04」といったモバイルタイプの旧モデルで使うことができるためチェックしてみてください。
WiMAXのクレードルについては以下の記事も参考にしてください。
改善方法5.自作のパラボラアンテナを製作する
パラボラアンテナを自身で製作することによって、電波が改善されることがあります。
こちらは手間や材料費等も必要となりますが、理論上は電波感度が上がるものとして合法的にアンテナ強化を行うことができるものです。
ただし持ち運びには不向きとなっているため、家庭で使う際にしか効果が発揮できない点や思ったような感度の上昇が見られないこともある点には気をつけておきましょう。
以下簡単なパラボラアンテナの作成方法を解説します。
- アルミホイルやボウル(お椀状のもの)と、立てかけるスタンド(まな板スタンド等)を用意する
- ボウルの中にアルミホイルを貼付ける
- アルミホイルを貼付けたボウルをやや斜め上に向けてスタンドに設置する
- ルーターをボウルの正面に来るようにスタンドへ設置する
基本的には上記のような方法で作ることができます。
用意するスタンドやボウルのサイズや素材によって効果は変わってきますが、受信した電波をルーターへ集中させることができるため感度がアップするものです。
パラボナアンテナについては以下の記事もご覧ください。
改善方法6.UQ宅内アンテナを設置する
もし自宅で電波が悪いといった際に、UQ宅内アンテナを設置するという方法もあります。
こちらはWiMAXに加えてauひかりを契約していることが条件で、電気代以外は初期費用から月々の利用料金まで無料で使うことが可能です。
ただしこちらの機器は無線局の免許を取得しなくては使えない点、さらに政府への届け出が必要になるといった手間がかかります。
またそもそもauひかりを契約していることが条件となっているため、家庭でauひかりを使った方が無難に通信ができるといった面も利便性が低い要因です。
導入するまでに多くの手続きが必要となってくる点、メリットも薄くリスクも高い点からあまりおすすめできません。
3.WiMAXの電波改善でも改造はご法度!
電波改善のWiMAXルーター本体を改造することは、様々なリスクがあるという点に関してどういったものがあるかを解説していきます。
- 電波法違反に抵触する恐れがある
- メーカー保証が受けられない
それぞれ見ていきましょう。
リスク1.電波法違反に抵触する恐れがある
ルーターやスマホといった端末は、電波法の扱いでは無線局という扱いとなっています。
こちらは電波法が定めている基準に適応しているものは、「技術基準適合証明」がそれぞれの端末にメーカーで取得されています。
こちらの基準に適応したものには技適マークが貼られており、これよって通信をする際に適法となる点に注意が必要です。
もし本体を分解してアンテナに改造等を加えると、こちらの法律が定めている基準の対象外となってしまうことがあり、電波法に抵触する可能性がでてきます。
こちらはアンテナ強化の目的で外付けアンテナを取り付けることに関しても禁止されており、法律違反で訴えられることもあり得るため絶対に行わないようにしましょう。
リスク2.メーカー保証が受けられない
もし自身でアンテナ改造やルーター本体の分解を行ってしまうと、メーカーの提供している修理保証が受けられなくなる恐れがあります。
契約の際の規約や保証書にも、「自身で改造や分解を行った形跡が見られる場合には、有償修理となる場合や修理そのものを受けつけることができない」という旨の記載がされています。
またこちらはプロバイダに関わらず禁止されている行為となっているため、気になる場合は規約や契約書を確認してみてください。
例え改造に関わる知識があるといった場合でも、上述した法令の理由や万が一の修理ができなくなるといったことを認識して絶対に行わないことが重要です。
アンテナを強化する方法は他にも存在しているため、改造ではない方法を試すようにしましょう。
3−1.改造ではなく改善の要望を送ろう
もし電波が届きにくいといった場合には、アンテナを改造するのではなく電波を供給する大元のWiMAXヘ改善の要望を送ることも大切なことです。
即効性はありませんが、随時拡大しているエリアの対象内に入れてもらえる可能性もあるためもし不満がある点に関しては一度要望を送ってみましょう。
こちらの問い合わせ先は、
となっています。
メールだけでなく電話やチャット形式の問い合わせも可能となっているため、一度チェックしてみてください。
4.どうしてもWiMAXの電波が改善しない時には
もし様々な方法を試しても電波に改善が見られないといった時には、以下の理由についても考えられます。
- 速度制限にかかっている
- WiMAXの故障を疑う
- 接続端末側の故障も考える
直近でデータを多く使いすぎた、といったことがあれば速度制限にかかっている可能性が考えられます。
まず速度制限にかかっていて復旧していないという場合もあるため、解除時間を過ぎても遅いという際には再起動を行ってみましょう。
制限の解除は解除時間に一気に行われるわけではなく、順序行われるという記載もあるため待ってみることも重要です。
またどうしても改善されない場合には、ルーター本体や接続を行っている端末側が故障していることも考えられます。
こういった際は症状を把握した上でサポートへ問い合わせるか、ルーターをauショップへ持ち運んで見てもらうといった対処方法が必要です。
万が一故障していた場合には、保証期間の内であれば無償で行ってくれることもあるため手元に保証書等必要となるものを準備しておきましょう。
まとめ
今回はWiMAXを使っていて電波が悪く感じる際の、理由や対処方法を中心に解説していきました。
こちらは一時的な不具合や、環境による干渉が発生しているといったことが主な原因となっており、工夫することでその多くは改善することができます。
上記で紹介した方法を試しても改善が見られなかった際には、一度サポートに見てもらってください。
またルーターの電波は電波法が適用されていることもあるため、自身で改造を加えるといったことはしないようにしましょう。